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レオンとセリアの祝福は、王都で1番大きな教会で行われた。


ステンドグラスが美しい教会で、陽の光に当てられた2人は輝いていた。


野次馬で見にきたものも皆、言葉を発せないほど神秘的な光景であった。


参列したオーシアナの貴族たちは、2人の結婚を納得せざるを得なかった。娘たちを着飾らせ、あわよくばと思っていたものたちの希望は見事に砕かれた。


教会の中心の道を2人で歩き、神父様の前に2人並んで跪く。その後、届出にサインを交わす。神父様に手渡したことで、2人の婚約は成立した。


「ここに、2人の結婚を見届けます。」


神父様が届出を掲げ最後の言葉を発すると、教会は大きな拍手と歓声で包まれた。


しかし、1人だけ歯軋りをして2人を祝福できない人物がいた。

彼女はそうそうに教会を退出してしまった。


その日の夜の御披露目パーティに想いを馳せ、歪んだ笑みを浮かべながら。

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