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「そうだ、ゴンドラレースに出場する」


「は?」


カップを持つ手が止まる。ゴンドラレースとは豊漁祭の最終日に、街を流れる運河で開催されるレースのことだ。このレースでは勝者はりんぐを最愛の人に捧げるのが決まりであり、未婚の男性にはプロポーズや告白の良きタイミングとされているのだ。

ちなみに好きな人がいない時は、勝者のリングを海に捧げる。


「優勝したら、俺はあなたに勝利を捧げる」


「そ、そんな、私たちの結婚はもう決まってるのですから、」


「でもおれは、改めてセリアの気持ちが知りたい。」


そんなのスカーフ渡した時点でわかるでしょ!?と思うが、レオンの顔は真剣だった。


「私から一方的に求婚して整った婚約だ。嫌ならその時に断って欲しい。それなら俺は大人しく身を引くから。」


何を今更…と思うが、レオンの手が少し震えており本気が伺える。


「わかりました。では、ご武運を。」


セリアは覚悟をして5日後に、レオンが勝っても負けてもちゃんと気持ちを伝えることを決めた。

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