表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/45

17

「友人が、女性の友達からは遠回しなお断りと…」


「な、なんですかそれ…言葉のままの意味ですよ!」


セリアは顔も知らない友人を恨みつつ、慌てて否定した。

勘違いから暴走していたらしく、セリアの言葉を聞き安堵の笑みを浮かべた。


「では、俺は振られていないと?」


「そうですよ!いずれは…夫婦になるわけですし…」


段々と言葉尻が小さくなり赤面するセリアが可愛くて、添えられていた手をぎゅっと握りしめた。


「あ、あの…手を…」


「…嫌か?」


不安そうに確認されると、嫌とは言えなくなる。

整った精悍な顔が眉根が下がるだけで、まるで子犬のような愛らしいものに変わる。


(だめだわ…私、本当にこの人の顔が好きみたい。)


もちろん不器用で優しいとこも好ましいが、何よりもこの顔がドストライクなのだ。


「これからは、毎日お茶を飲まないか。短い時間でも構わないから…セリアのことを、たくさん教えてほしい。」


「い、いいですね!殿下のこともたくさん教えてください!!」


恥ずかしさを隠すため声が大きくなるセリアの手を、レオンはさらに強く握る。


「レオンと、呼んでほしい。」


「レ、レオン…様」


「様もいらないんだけどな」


呼び捨てはハードルが高く今は呼べないが、お互いのことをたくさん知ることで、そう遠くない未来には呼べそうな気がする。


レオンは帰り道に子供達が遊んでるところに声をかけ、本当に先ほどのことを感謝していた。なんのことかよくわからないけど、お礼をしてくれるとのことで、レオンは子供達から肩車や腕にぶら下がって遊ばれていた。

そ、そうではなく…と最初は困ってたらレオンだが、セリアがじゃあ私も!と子供達と遊びだしたので、まぁいいか、とその後は全力で子供達と遊び、2人はお城へ帰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ