第8話 先住人の居る家
まだ子供達が小学生の頃、私達夫婦は1階で子供達は2階で寝起きしていました。
ある日夜中に目が覚めて時計を見ると、まだ2時前で私は変な時間起きたなと思い再び寝る事にした。
すると2階からパタパタと誰かが降りて来る足音がする、誰かがトイレにも行くのかなと思い足音を聞いていると・・・
1階まで降りて来た所でピタリと足音が止まり、少し様子を伺っていたがトイレに行くでもなく2階に戻るわけでもない。
確かに2階から1階に降りて来る足音を聞いたと思い、私は様子を見に行くことにして2階に上がっていった。
2階に上がり子供達の様子を見て回ると、子供達は皆スヤスヤと寝ていて起きた形跡が無かった。
その後もあの奇怪な足音がちょくちょく聞こえて来た。
又ある日、浴室の中から通話音がしてこんな夜中に誰が風呂に入って居るのかと思い、確認しに行くと浴室は真っ暗そして中には誰も居ない。
これまで奇怪な音とかするだけで、私達には何の害も無かったのでその内気にしなくなりました。
あれからどの位経ったのか夜中に目が覚めて時計を見ると又2時前である。
この時間帯は足音が聞こえたり浴室から通話音が聞こえたりと、余り良い思い出が無く嫌な感じがする。
今回は足音や通話音が無いので安心して寝ようとした時、金縛りにあい目で周りの様子を伺うと・・・
頭の斜め上にデニムに白いTシャツ姿の人?幽霊?が後ろ向きに立っていた。
私は頭の中で誰と思いながら見ていると、それがゆっくりこちらに顔を向けると。
今まで男と思っていたそれは女のようだ、私はパニックになり男、え、女、え、誰、え、誰と思っていると。
それはスート消えて行ってその後、私の金縛りもとけ体が楽になった。
あれは一体何だったのか今でも分からないが、あれ以来なぜかこの家に不思議な事が起こらなくなった。