???話 逃げた者
「お前何で異世界に、来たんだ?」
「俺はやり直したかったから、人生をやり直したかったから!」
「つまりは逃げてきたのか」
「違う俺は」
「何が違う!!異世界にくれば女の子とイチャイチャできるとか!異世界に来たら、王族と仲良くなれるとか!そんな甘っちょろい事考えてここにきたんだろうが!!」
そう言って、目の前の男は俺を殴った。
「いいか特別な力ってのは、努力した奴が授かるもんだ。お前みたいに、毎日ダラダラして!堕落して!そんな人間が、さすがれるわけ無いだろ!」
「俺は、嫌だったんだ。現状を変えたかったんだ!」
その言葉に嘘はなかった
「だったら何で、あっちの世界でがんばらなかった!努力しなかった!」
「結局お前は、何もせずに元の世界から逃げた卑怯者だ!」
「逃げることは何も悪くない!」
これは、俺のいいわけだ
「そうだ。それ自体に罪はないだがな、逃げていいのはその後必ず、そいつらに、立ち向かうことの復讐の炎を燃やすことのできるのできる人間だ」
「リベンジ………」
「その点お前は、元の世界には帰れないし、異世界がお前を食い尽くすだろうよ」
「じゃあ俺はどうすればいいんだよ!」
わからなかった
「一生努力もせず、命もかけないお前の望む異世界なんて、この宇宙いや、全ての平行宇宙にねぇよ。」
「じゃあお前はどうなんだよ!」
俺は、目の前の男に相手にあたった。嫌だったからだ
「俺の生まれは1922年18の時に世界大戦が起きた。その時気が気じゃなかった殺るか殺られるか、そんな状況だった。だが仕方なかった祖国を守るためには戦わなくちゃでもな俺は死んだよ。何人もの敵国の人間を殺し何人もの軍人を殺した。それで俺はここに来た。お前はどうだ。死の危険もない、誰も殺さなくても生きていける世界で、それでお前は逃げたんだろ?」
「それでも俺は……逃げたかったんだ!」
「ふざけるなよ……ふざけんなよ!俺にとっては、命の取り合いだったんだお前みたいな、ガキにはわからないと思うがな!」
………嫌なこと思い出しちまった




