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キングバック   作者: 君子な在る虎
醜美鎖国水都 アルファラス ~ハーレム世界の反逆者たち~[Part3.欲望の獣アルファラス]
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欲王

突如として岩谷たちの前に現れたアルファラス、口を開くごとに不快さが増すアルファラスにとうとう岩谷は我慢の限界になる。

 キングバック67話「欲王」



「ここまで、殺意が湧いたのは初めてだ‼ ぶっ殺す!」

 岩谷はクリサリスストーンズを出し、アルファラスに攻撃する。


「ふっ、格の違いを見せてやるよ、偉大なる(グレイトフル)(オーシャン)


 アルファラスの懐から緑色のスライムが出て来た思ったら、一瞬で膨張し、巨大な人型に変身すると、クリサリスストーンズの拳を受け止める。


「俺のクリサリスストーンズの攻撃を受け止めた⁉」

「だから、どうしたんだってんだよぉ!」


 グレイトフル・オーシャンはもう片方の手でクリサリスストーンズを殴り飛ばす。


「ぐぉ!」

「へー、結構硬いな、いい能力じゃねえか、欲しいな」


「ぐっ、何を!?」

「まあ、とりあえず黙らせますか!」


 襲い掛かって来たグレイトフル・オーシャンとクリサリスストーンズはドカドカと殴り合うが、グレイトフル・オーシャンは一切防御をしない。


 ダメージなどお構い無しな捨て身の攻撃だった。

 もちろん、クリサリスストーンズの攻撃をその身で受け続けたためか、次第にその液体と固体の中間のような身体はボロボロになり、身体の破片が飛び散る。


「こいつ⁉ 何故防御をしない?」

 今まで戦ったことのないその狂気的な戦い方に岩谷は思わず恐怖心を覚える。


「はは、知りたいか? ならヒントくらいくれてやる。それはダメージなんざ、いくらでも食らっても治せるからだよ!」


 グレイトフル・オーシャンのパンチをクリサリスストーンズは左手で掴むと、そのまま勢いよく右手でチョップし、グレイトフル・オーシャンの右腕を切断する。


 切断した右腕を投げ捨て、地面に落ちたと同時に粉々になって消滅する。

 そしてグレイトフル・オーシャンの方を見ると、右腕の切断面から瞬時に新たな腕が生える。

 気が付いたらクリサリスストーンズが与えたダメージによる傷はほぼ全て完治している。


「……新しいのが生えた」


 つい先ほどまでは怒りに駆られて戦っていた岩谷だが次第に頭が冷静になってくる。

 そして岩谷は大きな違和感をグレイトフル・オーシャンに感じる。



 ーー何かがおかしい。

 いや、アルファラスのキングバックの能力が驚異的な再生力というのが今の予想だが、それだけで堂々と敵の前に出て来るだろうか?

 いやそれだけじゃない、ウォーターナイトは皆、奴を恐れている。

 セイガもそうだ、彼女ほどの人物が恐れるのは権力だけではない。圧倒的力がないとあそこまで従うまい。


 岩谷はそんなことを考え、ふとアルファラスの近くにいるウォーターナイトを見る。

 すると、一人その場に倒れている。

 しかし、それを他の者は一切触れず、見ようともしない。


 ーー胸騒ぎがする。


 この時点でも確証もない一つの仮説が脳内をよぎる。


 ーーそ、そんなはずはない。それだとしたら、勝ち目がない。


 そうして、岩谷はしばらく考えるが、アルファラスはそう長くは待ってくれない。


「おい! いつまで考え込んでんだ? そろそろ終わらせたいからこっちからいくぞ?」


 我に返った岩谷がグレイトフル・オーシャンを見ると、そのときさっきのような柔らかそうな身体はそこにはなく、全身氷の鎧を纏ったキングバックへと変貌を遂げていた。


「なんだこれは⁉」

「はは、さっきのは様子見、こっちは戦闘重視だ」


 そういうと、グレイトフル・オーシャンはこちらに向かって突っ込んでくる。

 しかし、さっきよりも俊敏な動きで距離を詰めてくる。


「は、速い!」

「遅い、さっきの俺みたいに力を抜いてんじゃねえのか? どうなんだよ、鈍間のにーちゃんよ!」


 グレイトフル・オーシャンは鋭い氷の爪でクリサリスストーンズを引っ掻く。

 その威力は氷の強度とは思えず、鍛え抜かれた鋼の如き切れ味だ。

 氷の爪はクリサリスストーンズのレンガを抉り崩す。


「嘘だろ! あんなに硬いことが取り柄なのに」

 クラスチェは顔を青くする。


 ーーまずい、このままだと中身が出ちまう。


「ダイヤモンドビートル、来い!」


 クリサリスストーンズはグレイトフル・オーシャンを振り払うと、脱皮を始める。


「お? なんだ? まだなんかあるのか? 面白れぇ、見せてみろよ」

 アルファラスは以前余裕の態度だ。


「舐めプしてっと足元救われるぞ」


 クリサリスストーンズは無事、ダイヤモンドビートルへと脱皮をする。


「ついでに、光の一閃だ」

 

 空に浮かぶ疑似太陽から、光の柱がダイヤモンドビートルに落ちて、そのエネルギーを吸収したダイヤモンドビートルは全身が黄色く光り輝く。


「なんか、ヤバそう♪」

「これで終わらせる!」


 ダイヤモンドビートルは一気にグレイトフル・オーシャンと距離を詰めると、高速でパンチを何度も叩きこむ。


 攻撃も、回避も、防御もさせない連続パンチ、いくら硬い氷に覆われているとしてもダイヤモンドビートルのパワーにスピードを合わせたラッシュはまるでガラスを金属バットで割るように、容易く打ち砕く。

 

 グレイトフル・オーシャンの高い再生力を持ってしても、それを上回る攻撃速度で、ねじ伏せる。


 そして光の一閃の効果時間が切れ、攻撃の手が止まる。

 ボコボコにされたグレイトフル・オーシャンは既に元の形がわからないほど変形し、それどころか砕け散った身体は辺りに散らばり、寄せ集めても元の体積には戻らないほどだ。


「はぁはぁ、どうだ!」

 岩谷は少し息が上がり、アルファラスを睨む。


 しかし、アルファラスはケロッとした顔でこちらを見ているが、突然拍手をし始める。


「はは、ブラボーだよ! いやはや、初めは口だけの野郎だと思ったが、カガリ以外にも結構活きがいいのがいるじゃないか」


「な、なぜ、そんなに余裕でいられる!」

「いいなあ君、うん、俺の部下にならないか?」


 あろうことか、アルファラスは岩谷をスカウトし始める。


「はぁ⁉ 断るわ!」

「そう……なら、大人しく死のうか」


 その瞬間岩谷は自分の目を疑った、さっき再起不能レベルまで、ボコボコにしたグレイトフル・オーシャンが、ピンピンした姿でダイヤモンドビートルの目の前にいるではないか!


 グレイトフル・オーシャンはダイヤモンドビートルに飛び蹴りをかまし、後ろに吹っ飛ばす。


「ぐっ!」

 

 ーー速い、速すぎる。再生力が尋常ではない。



 そして岩谷は自分の予想の最悪のパターンではないかと思い、辺りを見渡す。


 アルファラスのウォーターナイトは多数その場に倒れ、そればかりではなく、周囲に野次馬として集まりつつあった一般市民もその場に倒れていた。


 

 ーーああ、ああああああ、俺の、俺の最悪の予想が当たってしまった。


このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

いきなり登場したアルファラスを倒すことが出来るのか?

こんな、登場してすぐ、倒してしまうのか? 

少しフラグですが、次回をお楽しみに!


いつも読んでくださる皆様にお願いがあります。

ブックマーク、評価、感想などよろしくお願いいたします。

作者のやる気が上がり、クオリティがアップすること間違いなしです。

実は最近、小説投稿サイトノベルアップ+でも投稿を始めました。

ですがノベルアップ+ではまだここまで追いついていません

ここまで読んで下さっている皆様には関係ないと思いますが、直ぐに追いつくと思います。

これからもキングバックをよろしくお願いいたします。

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