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キングバック   作者: 君子な在る虎
醜美鎖国水都 アルファラス ~ハーレム世界の反逆者たち~[Part1.氷結王子エステイト]
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氷結の王子

エステイトに追い詰められた岩谷たち、スティーブがエステイトの勝負を受けるが……

 キングバック55話「氷結の王子」



 エステイトは自分のキングバックを出す。

 

 そのキングバックはキレイな水色の体色に銀色の装飾に身を包み気品を感じさせる。

 背中には氷で出来た剣を背負っている。


「お相手願いますか?」

「……しない場合は?」


「このままこの地下水路全体を凍らせて閉じ込めます」

 エステイトの冷静な口調はそれが冗談で言っていないことを肌で感じさせる。


「二つに一つか分かったその勝負受ける、エステイト」

「分かりました、その前に」


 エステイトのキングバックは突然辺りの水を凍らせる。

「何の真似だ?」


「あなたは有名だ、サーセイバーのことも広く知れ渡っている。これはフェアではないでしょう? さっきも言いましたが、このように私の能力は凍らせることです」

「その行動、後悔するなよ」

「どの結果でも受け入れるのが私の考え方なので、それではいきますよ、行け! オールグリッター!」


 サーセイバーとオールグリッターがぶつかる。



 その頃ゼドはノレドと激しい剣闘をしていた。

「腕は落ちていないようですね?」

「お前こそ、キングバックばかりで剣を忘れていないかと思ったがな」


「肉体も鍛えないと男に舐められます、あなたの教えどうり訓練は欠かしていません!」

 ノレドは剣をぶん回す。

 ゼドはこの剣を受け止めるがそのままぶっ飛ばされる。

 

 ぶっ飛ばされたゼドは近くのテーブルに勢いよく落ちる。

 潰れたテーブルから、ゼドは起き上がる。


「相変わらず、なんて馬鹿力だ、いや、以前以上か?」

「そう言うあなたは弱くなっていませんか?」


 ノレドは立ち上がったばかりのゼドに迫り剣を振り下ろす。

 ゼドは剣を受け止めると、あえて力を抜き、自分の剣に相手の剣を滑らせ、手首を捻り一瞬でノレドの剣の上を取る。

 そのままノレドの力に自分の力を乗せ、ノレドの剣を床に突き刺させる。

  

 大きな隙を晒したノレドにゼドは剣を向ける。


 だが、剣を手放したノレドは下から蹴り上げる。

 ゼドの剣よりも長いノレドの脚は剣よりも先にゼドの溝内を蹴り飛ばす。


「ぐはぁっ」


 ゼドは剣でぶっ飛ばされた時よりも強く吹き飛び、壁に激突する。


「弱くなりましたね、師」

 ノレドは座り込むゼドを見下す。


「ぐ、がぁ、はぁはぁ、お前の勝ちだ、もうお前の好きにしろ」


 そう言うとゼドは気を失う。




 そしてスティーブとエステイトの勝負に戻る。


 サーセイバーとオールグリッターは高速の剣撃対決をする。


 サーセイバーの剣捌き速度はキングバック一だ、しかしオールグリッターもこれに追いついて来る。


「ははは、流石に速いなぁ、着いて行くのがやっとだ」

 しかし、エステイトの声からは余裕が感じられる。

 それに比べてスティーブの方は少し息が上がっているように見える。

「はあはあ、なんだこいつ?」



「おい、なんかまずくないか?」

 岩谷は焦った様子で、クラスチェに声を掛ける。


「そりゃあ、そうですよ、彼は次期王候補、アルファラスが認めたごく少数の男のキングバック使いです。氷結の王子の名で知られる、戦いの天才。いくらスティーブさんでもここでは地の利が向こうにあり過ぎる」


 そう、ここは地下水路、辺りには湿気や水、彼が冷気を扱うことが得意ならば、ここは絶好の場所だ。


 ーーマズイ、冷気で動きが鈍る。エステイトめ、完全に俺との戦い方を分かって来ているな。

 奴の近くにいればいる程温度が下がる、一旦離れるか。


 サーセイバーはオールグリッターから距離を置く。


「気づいているはずです、ここは何処にいても水がある、ならば氷は生み出し放題だ」


 サーセイバーの近くの水路から氷の刃が飛んでくる。


「くっ⁉」

 サーセイバーは氷の刃を剣ではたき斬る。

 その隙、オールグリッターは距離を詰める。その時、オールグリッターの手には先ほど持っていた剣はなく、槍が握られている。

 

 槍の連続突きがサーセイバーを襲う。

 サーセイバーは連続突きを何とか捌ききる。


 しかし、サーセイバーが槍からの距離の離れた戦いに慣れた頃、オールグリッターの槍は溶けて崩れる。

 そして槍は一瞬で形を変え、オールグリッターの拳に纏わり、腕を保護し同時に攻撃力を上げるナックルへと変化する。


「なにぃ⁉」

 

 間合いを取り間違えたサーセイバーは咄嗟に攻撃に転じることが出来ず、オールグリッター正拳突きの攻撃をまともに受ける。


「ぐぁっ⁉」

 サーセイバーは攻撃を受け、転がりこける。


「こんなものですか? あなたの力は?」

 エステイトは呆れた様子だ。


「アハハ、このままじゃ、あっさり勝っちゃうんじゃない?」

 エルフェはバカにしたように笑う。


 サーセイバーはふらふらしながら、剣を杖にし立ち上がる。

 スティーブも肩で呼吸をしている。


「だ、だいじょうなのか? このままじゃあ、負けるんじゃないか!」

 クラスチェは青い顔をする。


「大丈夫さ、スティーブの目を見ろ」

 岩谷はニヤッと笑い、スティーブの方を指さす。


 その先では決意に溢れ、敵を真っ直ぐ見るスティーブの姿がそこにはあった。


「スティーブはスロウスタートなんだ、だが今ちょうどあったまって来た所じゃないか?」



このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

エステイトとの勝負が始まりました。今後この章では小型タイプが多く出て来ることが多いためスティーブが戦う場面が増えていきます。

今後もキングバックをよろしくお願いいたします。


いつも読んでくださる皆様にお願いがあります。

ブックマーク、評価、感想などよろしくお願いいたします。

クオリティがアップすること間違いなしです。

どちらにせよ、次回もお会いできるのを楽しみにしております。

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