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キングバック   作者: 君子な在る虎
醜美鎖国水都 アルファラス ~ハーレム世界の反逆者たち~[Part1.氷結王子エステイト]
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エステイト

敵国の青年エステイトが出陣する。

 キングバック54話「エステイト」



 仮面を付けた青年エステイトは部下を3人連れて基地を出た。


 岩谷たちを見失った行き止まりにエステイトたちはやって来る。



「ここです。エステイト様」

 ノレドが行き止まりを指さす。


「ここで行方が分からなくなったんだね、ノレド、何か彼らの情報はあるかな?」

「はっ、ここに、殴られた兵士から採取した奴らの内一人の皮膚です」

 ノレドはビニールに入った岩谷の皮膚の一部を見せる。


「うん、これでいけるね? エルフェ」

「ええ、分かりましたわ! アクア・エビデンス!」


 すると、エルフェは自分のキングバック、アクア・エビデンスを出現させる。

 そのキングバックは言ってしまえばスライムのような青いドロドロの液体のキングバックであった。


 ノレドの持つ岩谷の皮膚を摂取すると、アクア・エビデンスは色はそのままながら岩谷そっくりに変身する。


「げ、男じゃないですの! 最悪ですわ」

 エルフェは舌を出して嫌そうな顔をする。

「こら! 任務中だぞエルフェ、お前の男嫌いはいつになったら治るんだ!」

 ノレドはエルフェを叱る。


「うるさいですわ、筋トレ趣味の筋肉ダルマ」

「貴様!」

 二人は今にも喧嘩しそうな勢いだ。


 その時、二人は急に背筋を伸ばし棒立ちになる。


「今、エステイト様の前、これ以上騒ぐなら、絞め殺す」


 二人の身体には黒い液体が纏わりついており、徐々にその締め付けは強くなる。


「もう、そのくらいでいいよ、シャルデ」

 エステイトは無表情で黒髪の少女の頭を撫でる。


「……エステイト様がそうおっしゃるなら、分かった」

 黒い液体は二人の身体から離れる。


「(た、助かったですわ)」 「(切れると一番こいつが何をするか分からないなぁ)」

 二人は安堵する。


「それじゃあ、頼んだよエルフェ」

「……分かりましたわ」


 アクア・エビデンスは岩谷の形をしていたが、今度は一気に溶け、地面に霧散する。

 すると、地面に足跡のような形の水が次々と出現する。


 そしてその足跡たちは岩谷たちが逃げ込んだ地下水路の隠しタイルまで続いていく。

 ノレドがゴミをどけ、タイルをどける。


「こんなところに地下水路に続く入り口があったのか!」

「えぇ! 地下水路に行くんですの⁉」

 エルフェは嫌そうな顔をする。


 すると、ノレドがエルフェを睨み、シャルデは無言でエルフェをじっと見る。


「わかった、わかったですから! 行けばいいんでしょう!」

 嫌そうな顔をしながらもエルフェは地下水路を先行する。


 すると、ある地点で足跡は空中に浮き出る。

「なんなんですの?」

「エルフェ、実体化させてご覧」


「わかったですわ!」

 足跡の形のアクア・エビデンスは再び岩谷の姿に戻る。

 岩谷の姿に戻ったアクア・エビデンスはまるで梯子を上るような動きをし始める。

 


「この上は? ……そうか、ノレド、君は表から行ってくれ」

 エステイトは何かを理解し、ノレドに行ってくるように頼む。


「……はい、エステイト様」

 ノレドは何かを察したような表情をすると、地上の方へ向かって行った。



 一方その頃岩谷たちはと言うとゼドの家で優雅に朝食を取ってのんびりとしていた。


「いやぁ、水の国と言うだけあって水が上手い!」

 岩谷は水を飲みリラックスしている。


「はぁ、それにしてもこれからどうしましょう」

 ため息をつくクラスチェのテンションは途轍もなく低い。


「……そうだな、攻めるにしても、逃げるにしても身動きは難しそうだな」

 スティーブはそう言い、お茶を飲む。


「助けはしたが、奴らに見つかったらめんどくさい、出来ればこいつを連れて国の外に行ってほしいがな」

 そう言い、ゼドは後ろにいるギースを親指で指さす。


「そうだな、もうこの国にはいられないかもしれないな」

「そうなったら、俺たちの国に来い、面倒を見てやろう」

「あ、ありがとうございます。スティーブさん」

 ギースは嬉しそうに涙を浮かべる。


 その時、家の玄関を叩く音で俺たちに緊張が走る。


「ウォーターナイトだ! 聞きたいことがある、いるのなら出て来い!」


「な、何⁉ もう嗅ぎつけて来たのか!」

 クラスチェは驚く。


「静かにしろ! 俺が出る。お前たちは地下水路から逃げろ!」

 ゼドはそう指示し、俺たちは無言で頷き、洗面所のタイルを開け、地下水路に逃げる。



 ゼドは俺たちが地下水路へ逃げたのを確認すると、玄関のドアを開ける。

「一体朝からなんだ? ……お、お前はノ、ノレド」

 

 ゼドは目の前に現れたノレドに驚き目を丸くする。



「お久しぶりです。ゼドさん、マリカさんの葬儀以来ですね」

「今更何しに来た! 昔話でもしに来たわけでもあるまい、帰ってくれ」 

「反逆者と侵入者を出してもらおう」

「……何をいっている? 俺はレジスタンスじゃないと言っただろう!」

 ゼドは大声で怒鳴る。


「いえ、昔のあなたを知っている私からすれば、そうでなければあなたではない」

 すると、ノレドは腰にかけている剣に手を掛ける。


「何の真似だ? ノレド」

「力づくで通るまで、さあ剣を取って下さい、何も剣すら捨てたわけはないでしょう?」

「……師に刃を向けるか」


 ゼドは玄関に隠してある剣を取り、引き抜く。

 

「覚悟!」


 ゼドとノレドの剣がぶつかり、小さい火花が散る。



 その頃、逃げた地下水路では待ち構えていたエステイトたちに岩谷たちは遭遇していた。


「クソ、待ち伏せされていたか!」


「お会いできて嬉しい限りです。スティーブさん」

 エステイトは丁寧にお辞儀する。


「……この俺に一体何の用だ?」

 スティーブはエステイトを睨む。


「私の名はエステイト・グリットシャーン、あなたの小型タイプ最速の実力、是非お見せして頂きたいものです」

 そう言い終えると、エステイトは自分のキングバックを出す。


このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

いきなり強敵そうなキャラと対峙してしまいましたね、これから岩谷たちはどうなっていくのでしょうか?

今後にご期待ください。


いつも読んでくださる皆様にお願いがあります。

ブックマーク、評価、感想など是非ともよろしくお願いいたします。

してくれたらクオリティがアップすること間違いなしです。

どちらにせよ、次回もお会いできるのを楽しみにしております。

また、Twitterもやっているのでそちらで何か情報を発信するかもしれません。

作者名で検索すると出てきますので、そちらもよろしくお願いいたします。

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