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キングバック   作者: 君子な在る虎
王蟲森林大戦編 ~若輩の女王と燃羽の仮面~
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考察タイム

何かに気付いた岩谷。

岩谷の考察タイムが今始まる。

 キングバック43話「考察タイム」




 ――……冷静に今までのことを考察しろ。


 奴の能力は超音波を使った攻撃とハチ型のキングバックを発生させること。


 超音波は俺を狙って来た威力は低いが継続的に影響させるものと、瞬間的に発生させ高い威力を出す2パターンだ。

 同時に何か所も狙えず、高い威力を出すと、再使用に時間が発生する。


 これも厄介だが、最も厄介なのは奴のハチだ。


 発動まで多少の時間がかかるみたいだがそれでも発動時のリターンが大きい。

 だからこそ何かしらのリスク、デメリットがなくてはおかしい。というかあってくれ。


 いや! さっき女王は胸を抑え苦しむような動作をしていた。

 それがデメリットか? 判断材料が足りない。



 その時、クイーンレイピア・Oの帽子を見る。

 ――さっきから帽子の羽が燃えている。


 ⁉ もしかしたらハチを生み出す能力を使用する度にあの羽が燃えていってないか?

 そうだ、確かにハチを出す度に羽は燃えている。

 羽は残り1/3、ならば次が最後だ。どうにかしてあれを不発させるかすれば何とかなるかもしれない。もちろん保証はないが。


 だが、どうする? 太陽圧力(サンプレス)はあと残り一発、太陽圧力(サンプレス)として使うかそれとも光の一閃にするか。


 ダメだ、情報が足りない。

 他に何かないか? 何でもいい考えろ。


 次撃っても太陽圧力(サンプレス)は当たらないと考えるべきだ。太陽圧力(サンプレス)はない。


 まて、そこじゃない! マイナスのことを考えるな!


 何かいい案は……

 クソっ、どう考えても出来ない想像が脳内をよぎる。


 光の一閃の短時間で決められるか?

 太陽圧力はさっきみたいに()()()()()を当てられて軌道をずらさせるのがオチだ……いや待て、そうか! そういうことか! いい案があるじゃないか! 俺にしか出来ない、パワフルなやつが。


 岩谷は少しの間考え込んでいたが、何かに閃いた様子だ。



「ノール!」

「ど、どうしたの?」

 ノールは必死にスティーブの援護をしていて俺に声を掛けられ驚いている。

「早急にお前の糸でクモ巣を作ってくれ! しかも飛び切り丈夫な奴!」

「え! でも今僕けっこう忙しくて」

「構わない、作ってやれ」

 スティーブはノールにクモの巣をつくることに許可を出す。


「う、うん分かった」

 ノールは必死に透明のクモの巣を作り始める。

「あのハチの巣が包めるくらいデカいのを頼む!」

「う、うん、とにかくやってみる」


「それとティッカロ!」

 岩谷は勝手にティッカロの懐をまさぐり、ナイフを取り出す。

「きゃあ! いきなり何するんすか?」

 ティッカロは照れたような表情で驚いている。


「うるせえ! キモイ声上げるな」

「勝手に触ってそれはなくないですか?」

 ティッカロは少ししょんぼりとしている。

 そんなティッカロを岩谷は無視して、ノールを手伝い始める。

「ノール、クモの巣の端はどこだ? 透明で見えん」

「これです」

 岩谷はノールから渡されたクモの巣の端にナイフを括り付け始める。


「何してるんすか?」

 ティッカロは不思議そうに岩谷を見る。

「何ボーっとしてんだ、スティーブを手伝え!」

「さっきからやってるっすよ」

「と言ってもお前にもやってもらうことがある」

「へ? 何すか?」

「これが完成したら、なるべくバレないようにこのナイフを木にでも投げて、クモの巣を設置しろ!」

「えええ! いきなりそんなこと言われても……」

 ティッカロは少し戸惑っている。


「出来なきゃ、俺らの負けだ! いいからやれ!」

「うぅ、分かったよ(プ、プレッシャーが凄い、こいついつもこんな修羅場抜けてんのか! 普通じゃねえ)」

 ティッカロは恐ろしい物を見るような目で岩谷を見る。

 そんな状況の中でノールと岩谷は着々とクモの巣を完成させる。



 一方その頃、カレンとドラゴンは女王のクイーンレイピア・Oに大苦戦を強いられ、二人のキングバックは膝を着く。


「もう! あの上半身女、片腕やられてから、こちらの射程に絶対入って来ないわね」

「ああ、このままだとジリ貧だ」


 二人は大量のハチから守ってくれるスティーブのいる安全圏からキングバックを操作している都合上、あまり遠くまでキングバックを動かせない。

 そこを突かれ、遠距離から超音波攻撃をチマチマと当てられていた。


「ほら! あと何発耐えられるかしら!」

 クイーンレイピア・Oの超音波をカレンのホワイトブレイドは直撃する。

「きゃあ!」

 ホワイトブレイドは上半身を起こし、かろうじてやられてはいないようだったが、今の攻撃で足をやられたらしく、ホワイトブレイドは実質再起不能となった。


「うぅ、もう私のホワイトブレイドダメみたい」

「く、このままやられてたまるかよ!」

 ドラゴンのドラゴンファクトリーが剣を地面に突き立てて、杖代わりにして必死に立ち上がると、剣を構える。


「往生際が悪いわ!」

 再びクイーンレイピア・Oが強力な超音波を発生させ、ドラゴンファクトリーを吹き飛ばす。


「ぐわああ!」

 ドラゴンファクトリーは地面に這いつくばる。

「く、クソ!」

「あははは! 私のクイーンレイピア・Oは最強なのよ! あなた如きが勝てないのよ!」

 女王は大きく高笑いをする。

 その時。



「いいや、最強なんてないさ」

 クイーンレイピア・Oの前にクリサリスストーンズが現れる。


「そう言ったのはあんたのとこのナンバー2だぜ、部下の言葉には耳を傾けような女王さんよ」

「あ、あんた! ふん、お仲間もう再起不能よ、たった一体でどうするって言うのよ?」

 女王はまだ、勝ち誇った様子だ。


 岩谷は微笑むとまるで今から何かのショーをやるサーカス団員のように、女王に丁寧にお辞儀をする。


「ここからお見せるするのは、俺たちの即興パフォーマンス、オーディエンスの皆様、是非お楽しみください!」


 岩谷の逆転劇が今ここに開幕する!


このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

岩谷は相変わらずピンチになると頭が回りますね、次回からのとんでもない戦法をお楽しみに!

ブックマーク、評価、感想など是非ともよろしくお願いします!

これらを貰えると作者のモチベのヒットポイントが回復しますのでお願いします。

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