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キングバック   作者: 君子な在る虎
王蟲森林大戦編 ~若輩の女王と燃羽の仮面~
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怪獣バトル!

チイラを相手にすることになったドラゴン、彼はどうこの困難を乗り越えるのか?

 キングバック36話「怪獣バトル!」



 一方、ドラゴンとチイラはどうなっていたかと言うと、チイラが生やした生える根っこが次々とドラゴンカンパニーを押さつけていた。

 これに負けじとドラゴンカンパニーは口から熱線を吐き、近辺を焼きつくし、傍から見るととんでもない怪獣バトルに見えなくもない。


 ドラゴンカンパニーによって根っこたちは焼け尽きるようとするが、その速度よりも根っこの再生速度が上回り、ドラゴンカンパニーに絡み付いていく。


「邪魔だな、この根っこ」

 ドラゴンは困った顔をしているが、その顔にはまだまだ余裕がある。


「あちち、こっちだって十分熱いわよ、さっさと潰れなさい!」

 隠れているチイラの声がどこかで聞こえる。


 チイラはドラゴンカンパニーが簡単に倒せる相手ではないと感じたのか、根っこの攻撃をドラゴンカンパニーの右前足に集中させる。

 ドラゴンカンパニーは根っこを振りほどこうと動くが既に根っこたちは右前足の細部に入り込み、固定化される。

 ドラゴンカンパニーは近くにあるガラクタで作った竜であり、パーツごとに大きな隙間が存在する。

 よって植物が、根っこが侵入するにはうってつけである。


 すると、絡みつかれた右前足からバキッと何かが壊れる大きい音が鳴る。

「おいおい、嫌な音がしたじゃねえか、仕方ねえ、その足くれてやれ」

 ドラゴンカンパニーにドラゴンの指示どうり即座に絡みつかれた足を切り離す。


 しかし、ただえさえ機動力がないドラゴンカンパニー、片足を失ったことで根っこはすぐに追い詰める。

 根っこはどんどん全身に絡み付き、あちこちからバキッと破壊音が鳴り始める。


「アハハ、その調子よ、そのまま押し潰しちゃえ!」

 ドラゴンカンパニーは激しく抵抗するが、根っこはその身体を絡めとり、地面に引きずり込む。

 グギャアアアとドラゴンカンパニーは叫び声を上げると、糸が切れたように動かなくなり、根っこの海に飲み込まれる。


「アハハ、やったわ、やってやったわ、ざまぁみろ、私だってこれくらい強いんだから!」

 チイラの嬉しそうな声が響く。


「ああ、お前は確かに強かったぜ」

「へ?」

 ドラゴンの言葉と共に、ドラゴンカンパニーの背中から、ドラゴンファクトリーがハンマーを構えて勢いよく射出される。

 勢いよく射出されたドラゴンファクトリーはドラゴンカンパニーの残骸を包む根っこの海を越え、少し離れた割と木が燃え切っていない地点にハンマーを振り下ろしながら着地する。

 着地と同時に叩きつけた地面の周囲は大きく揺れ、地面からチイラのキングバック、ウッドハザードが驚き、裸で飛び出てくる。


「キャア、何? 一体何よ!」

 しかし地面から飛び出て、再び地面に落ちる頃にはウッドハザードに服が着せられていた。

 驚きつつもそういう所だけはちゃっかりしているのがチイラという少女なのかもしれない。


「あんだけ、ベラベラしゃべってたんだ、どこに本体がいるかなんて、バレバレじゃねえか」


「だ、だから何よ、この状態でも木は出せるんだからぁ、デカい衣がないとアンタなんて雑魚よ、ザーコ!」

 ウッドハザードはドラゴンファクトリーに手を向けると、その手から、木の角材のようなものがどんどんと生え始め、ドラゴンファクトリーを狙う。


 しかし、ドラゴンは以前余裕の表情である。

「スクラップエンド」

 そうドラゴンが唱えると、ドラゴンカンパニーの残骸やそこら中のガラクタが、一瞬でウッドハザードの身体にくっつく。


「何これ? 邪魔よ!重いのよぉー、なぁんで剥がせないのよぉ!」

 チイラはワチャワチャと騒ぐ。


「はは、そいつは常人のキングバックでは剥がせんよ、さて、そろそろ遊びは終わりだ、嬢ちゃん」

「何よ、何よ、何なのよ! 遊びじゃないもん! あんたなんか、こんな邪魔がなかったら、簡単に倒せるんだからぁ!」

「そうかい、ならそいつは次の機会と言うことで」

 ドラゴンファクトリーはハンマーの持ち手を少し捻り、隠し刀を引き出し、その刀を構える。

「や、やめなさいよ、今なら、許してあげるんだからぁ!」

「御免!」

 ドラゴンファクトリーは素早く近づくと刀で水平切りを行い、ガラクタごとウッドハザードを両断する。

 ウッドハザードは両断され完全に機能停止となる。


「イイヤァァァァ、痛い痛い痛い、お腹が痛いようぉ!」

 チイラは少しわざとっぽい痛がり方をして、のたうち回る。


「大型タイプだ、そこまで痛かねえはずだが?」

「うるさい! 痛いものは痛いのよこのハゲ」

「うん? 誰のことだ?」

「あんたのことよ!」

「……俺はハゲてないが、もしかして、俺が将来ハゲと予知しているとか、そういう感じか?!」

 ドラゴンは衝撃を受けてた表情で自分の後頭部を触る。


「ああもう、冗談通じないんだから、このおっさん」

「なんだ、そんなに喋れるのなら、元気じゃねえか、ほら行くぞ」

 すると、ドラゴンは地面に伏せるチイラを抱える。

「ちょっ、何すんのよ! 離しなさいよ!」

「お前女王がどうなったか、気になるんだろ? 俺も岩谷のとこに行くから、連れてってやるよ」

「そんくらい、自分で行けるもん、離せこのロリコンじじい」

「ハッハッハ、そう遠慮するな、ついでだついで」

 チイラはギャアギャア叫んでいるが、ドラゴンはお構いなしにチイラを抱え、先を進んで行く。




 ちょうどその頃、岩谷は無事女王が待ち構えているであろう城の近くまで空を飛んで到着する。

 アメジストドラゴンフライは飛行を止め、岩谷とカレンを降ろす。


「ドラゴンから、離れ過ぎたようだな、ありがとう戻れ」

 岩谷がそう指示すると、アメジストドラゴンフライの身体は急に泥のように溶け、体積が小さくなると、突然地面から出現したレンガが全身を包み、クリサリスストーンズの姿に戻る。


「よし、一旦引っ込め」

 岩谷はスタミナ回復のためクリサリスストーンズを引っ込めると、カレンと共に森を進む。



「たった2人でくるとは随分と舐められたものね」

 突然カレンではない、聞き覚えのある女性の声が聞こえた。

 この状況で声を掛けてくるのなど一人しかいない。


「だ、だれだ! いや、この声前に聞いた、女王だな」


 その瞬間、姿は確認できない何かが周囲を駆け巡る。

「引っ込めたばっかりだってのに、行けクリサリスストーンズ!」

「私も、ホワイトブレイド!」

 岩谷とカレンはとうとう木の国の女王と対峙する。



 

このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

今回はドラゴン対チイラ戦でした、割とあっさり勝ってしまったので拍子抜けに感じたのかもしれませんが、能力的にはチイラの能力はほぼ無限なのに対してドラゴンのドラゴンカンパニーは破壊されるとしばらく使用できない有限能力なので、実は相性的にはチイラの方が上です。

しかし、経験の差がドラゴンを勝たせました。

次回は気になるスティーブ対ホルンの決着が描かれます。明日の投稿をお楽しみに!


いつもことですが、今後の私のモチベーションにつながるので、ブックマーク、評価、感想など良ければよろしくお願いいたします。

また、Twitterの方で色々と情報を公開するかもしれないのでTwitterのフォローもよろしくお願いします。

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