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キングバック   作者: 君子な在る虎
同盟締結編 ~鋼の国の竜~
37/205

新たなる仲間Part1

突然鋼の国から襲来した、二人組フィーとローを撃退した、岩谷たちは無事鋼の国に招待される。

初めは彼らと同盟を組むことに否定的だった岩谷たちだったが、鋼の国のリーダー、ドラゴンを慕う部下たちの姿を見て、その考えを改める。

これまでの行いをセンドウの人たちに謝罪させ、岩谷たちと鋼の国は対等に同盟を組むことが出来た。

新たな仲間を加えた岩谷たちはこれから一体どんな行動に出るのだろうか?

 キングバック13話「新たなる仲間」Part1



 岩谷たちと鋼の国の人たちはセンドウのホテルに泊まっており、広場で話をしていた。


「ふう、なんとかうまく収まったな」

「一時はどうなるかと思いました。お疲れ様です、ドラゴン」

 疲れた顔をしたドラゴンとアレンが会話していた。


 そしてそこにスティーブと岩谷がやってきた。


「失礼ですが、ああいったことは不慣れなのですか?」

 スティーブはドラゴンに問う。


「ああ、正直自分で言うのもあれなんだが作戦立案とか交渉とか、とにかくいろいろダメダメなんだ」

「だけどよ、凄く周りから信頼されているじゃないか」


「ドラゴンは戦争で両親を失った子供たちを引き取って育てたり、孤児院を作ったりしているんです。ここにいる者は全員そうです」

「なるほど、だからこんなに信頼されているのか」


「俺は目の前の出来ることをやって来ただけだ」

「いや、なかなか出来ることではありませんよ」

 スティーブはドラゴンを認めているようだった。


「心の中で思っているのと、実際に行うことには雲泥の差がある。あんたはあんたの()()を通した。だが他人のためになることを平然とやってのけるのは簡単じゃない。それが他人にとって()()でなければなおさらだ」

 岩谷も何か意味ありげな表情をしていた。


「分かってるじゃない」

 すると得意げにドラゴンの護衛だったカレンがやって来た。


「あんたは確か……」

「自己紹介はまだだったわね、私はカレン・ディーサイズよ、そこにいるアレンの双子の妹よ」


「俺は岩谷治だ。よろしく、だが……Dはないんじゃないか?」

 岩谷はカレンの胸元を凝視した。


「着瘦せするタイプなのよ!」

 カレンは素早く岩谷に腹パンをした。


「うぐ、なかなか、いいパンチだ(カレン、惚れ、たぜ)ぶはぁ」

 岩谷はその場にうずくまった。


 しかし、岩谷がうずくまる瞬間、少し岩谷は口角が上がっていた。

 そしてスティーブはその岩谷の一瞬の表情を見逃さなかった。


「(恐ろしく一瞬の表情、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね、っていうか治はこういう気が強いのが好みなのか)」

「もう、すぐに手を出すのは悪い癖だと言ったでしょう」

 アレンは岩谷の傍によって背中をさすった。


「いや、今のは治が悪い。カレンさんすみません、こいつはデリカシーに欠けるところがありまして」

「別にいいわ、でもこれは授業量よ、バカには身体に教えないとね」

 カレンはたくらんだ笑みを見せた。


「あはは、お手柔らかに……」

「じゃあ明日からあなたを鍛えてあげるわ」

「良かったじゃないか治」

 スティーブも岩谷へ子を見守るような表情で言った。


「気をつけろよ。カレンはかなりドSだから」

 ローが少し離れたところから声をかけてきた。


「うるさいわね、ローは引っ込んでなさい」

「ハイハイ、カレンは怖いなぁ」


「なんならあんたも明日から鍛えてやるわ」

「そ、それだけは嫌だあぁぁ」

 ローはいつもの軽いテンションではなくガチでは嫌がっている。


 こうして、岩谷たちと鋼の国の面々はお互いの理解を深めたのであった。



 次の日


「ドラゴン殿、同盟を組んだ以上他の国を落とすことが目的ですが、どこを攻略するおつもりか?」

 スティーブが作戦について話を切り出す。


「……正直その辺はノープランだ。しかし、我々が君たちと同盟を組みたかった理由の一つが月の国の攻略だ」

「月の国は現在どこにいるかも検討がついていない隠れ国です。それの攻略を我々の力が必要と?」


「大体の潜伏場所の検討は付いている」

「それは一体?」


「我々鋼の国から南そして、この太陽の国から西といってもここセンドウは太陽の国の北側に位置するのでここから南西にある、暗夜高山のどこかに奴らは潜伏している可能性が高いと我々は踏んでいる」

「確かにあそこは日が当たりにくく身を隠すにはもってこいだな。だが何故そこにある可能性が高いと思ったんです? 他に隠れられる所はあるはずですが……」

 スティーブが不思議がっている。


「それについては私から」

 アレンが話に入って来た。


「頼むアレン」

「分かりましたドラゴン、確かにスティーブさんのおっしゃる通りこの大陸には他に隠れることが出来る場所が複数存在します。しかし、他の場所はある条件からあり得ません」

「ある条件とは?」


「はい、それは国の調査力の差です。ここより北は木、水、火の三国が密集しています。

 まず木の国の領土の全てには木が生えており、その木一本一本がセンサーです。そんなところに隠れることは不可能です」


「なるほど、それで水と火は?」

「彼らの理由は単純です。それは軍事力の高さ、例えば隠れている場所に大量の人員を割き調査してあぶり出すことは容易だと思います。同様の理由で砂の国の付近も除外できると思います」

「なるほど、でも何故あんたたちは奴らを見つけることが出来ない? あんた達もそれなりの戦力を持っているはずだ」


「ええ、何度か調査には試みました。ですが、奴らは常に何かしらの幻惑術を使って攪乱しています。我々たちはこういったものを解除する術を持っていません」

「……なるほど理解した。調査に人員を割けない我々と幻惑術を解けないあなた達、一番隠れている可能性が高いというのは本当らしいな」


「では決まったな。暗夜高山を調査しよう。俺は以前あそこに調査に行っているから多少は案内できる」

 ドラゴンが調査に立候補した。


「私もお供します」

 アレンもドラゴンに続く。


「幻術を解くことが出来る者は必須だからな俺も行こう」

 スティーブも調査に参加するようだ。


「じゃあ俺も行くぜ」

 岩谷はスティーブに着いて行こうと参加を申し入れたが

「いや、治にはカレンとの特訓があるだろう? それに調査にあまり大人数だと目立つ。お前はここを守ってくれ」


「じゃあ、よろしくね!」

 カレンは強く岩谷の肩を掴んだ。

「あ、はい」


「カレンは鋼の国の中でもかなりの手練れだ。安心して訓練するといい」

 ドラゴンはくったくのない笑顔で親指を立ててグットポーズをする。


「(この人天然おじさんだ)」


「それで、ローとフィーはどうする?」

「うーん、どうしよっかー」

「お前たちもここに残るか?」

 カレンが笑顔でローの肩を掴む。


「あ、ぼ僕たちスティーブが不在の間他の所の警備をしよかなーなんて」

「スティーブ殿どうします?」


「そうだな、東の検問所で砂の国が来ないように警備してくれ。案内はティッカロにさせる」

「了解ぃ! さあ、フィー行こうか」

「ああ」

 ローとフィーの二人はそそくさとティッカロの元に向かった。


「では我々も行きましょう」

 アレンが出発を促した。その時岩谷がアレンを止めた。

「ちょっと待ってくれアレン」


「ん? どうしたんだい」

 アレンは少し驚いた顔でこちらに振り向く。


「あー、ちょっと教えて欲しいことがあるんだけど」

「うん、いいけど、ここじゃダメなのかな?」

「うーん出来れば二人でコッソリ教えて欲しいんだけど」

 岩谷は小声で言った。


「少しかかりそうか?」

 スティーブがこっちに来る。


「はい、少し岩谷さんにお教えすることが出来たので少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」


「なら、出発前に準備をしよう、ドラゴンさん、俺がこの町を案内します」

「頼むよ」


「じゃあ、私も付いて行っていいかしら?」

 カレンがスティーブの方についていくことを頼んだ。


「ええいいですよ」

「私もスティーブさんに教えて欲しいことがあるんだけど?」

「町を回りながら話しましょう」

 こうしてスティーブたちは調査前に町を回った。

この度はキングバックを読んでいただきありがとうございました。

鋼の国と同盟を組み、様々なキャラクターが仲間になりましたね、メインで登場しているのはドラゴンたち5名ですが、実は他にもたくさん鋼の国には兵士が存在します。

彼らを含めると一気に戦力が増えましたね。

また、かなり岩谷と絡みが多かったキャラクターで言うと、カレンですが、今回は初日のエピソードだけで、他はカットしましたが、後に10日の間、どんな出来事があったのかなどの追加エピソードをアップしようと思っています。

因みに岩谷は自分をしっかり持っていて、岩谷にも対等にぶつかってくれるようなパワフルな女性がタイプです。

次回はカレンとのエピソードは一旦置いておいて、現在のストーリーの続きを投稿しようと考えています。

木金は少し忙しく、通常どうりに投稿できるか怪しいので、次回投稿は火曜日に変更させていただきます。突然の変更申し訳ございません。


今日のキングバック

ステータスA+~E-


ハイドスタンス

パワーD、スピードE、特殊エネルギー性C、行動距離E、耐久性D、精密性D

木の国の兵士、カムラの使用するキングバック、カムラの背中から生えるように現れるキングバックで手足も短く、戦闘能力にはあまり期待できない。

能力は視認されない限り、気配、音などを一切感知されないというもの、また匂いに関しても多少は薄くなる模様。

キングバックの戦闘能力が非常に低いため、基本的に暗殺しかまともな攻撃手段がない。

しかし、スティーブのように嗅覚が優れた人間など、極稀であるため、視認されない限り察知されないという特性は状況によっては無類の強さを誇る。

なおカムラは女王の父つまり、前国王に絶対的忠誠を誓っていた人物で国にとって邪魔な人間を次々と消していた。

しかし、忠誠心が非常に高すぎるせいで、暴走してしまうこともしばしばあったが、それを上手く国王がコントロールしていた。

しかし、国王は女王に全てを託し、戦死してからは、彼を止める人物がいなくなり、アッキのような危険性がある者を追放したり、暗殺するなど、勝手な行動が目立つようになり、少々おかしくなっていた。

まだ若かった女王は国王の右腕で、昔から知っている彼を罰することが出来ず、長らく悩んでいた。また、意見の違いからホルンとは非常に仲が悪い。

今回の作戦は事実上の左遷であり、彼もそのことには気づいており、自分にもう木の国への居場所が既になくなっていると感じていた。アッキへの行いはそういったものの八つ当たりに近い。

しかし、意外と部下の面倒見がよく、護衛対象である、チイラを子供扱いしてはいたが裏では色々とアドバイスをしていたりなど忠誠心抜きの人物相手だと割とまともで頼りになる。

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