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キングバック   作者: 君子な在る虎
森林浴 デットチェイサー編 ~森の中を探検しよう! 命は保証しないけど~
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木とクモの包囲網Part3

これは分割編集版です。

多少表現が変化していますが内容に差はありません。

 キングバック9話「木とクモの包囲網」Part3



 岩谷とノールは小屋の中を調べる。


「うーんどこに行ったんだろ?」

「さっきまで人がいたような痕跡がある。逃げられたな、でもスティーブを抱えていくんだ。そんなに遠くにはいないはずだ」

「でもこんなに木ばっかりだと、探すのは難しいよ」

 ノールは困ったような手振りをする。


「いや、方角はわかる」

「そうなの?」


「北だ。奴らはスティーブを北にある王都に連れていくつもりだ。王都に連れていかれると俺たちの勝ち目はない。だが、この森は奴らの森、奴らの聖域だ。この森の情報なんて持ってないしな、うちももっと人数がいたら情報網を張れるからもう少し楽なんだが」

「情報、網……そうだ網だよ。岩谷」

 ノールは何か閃いたようで嬉しそうだった。


「網、だと?」

「うん、僕今からクモの巣を真似て大きな網を作るよ。だから岩谷はクリサリスストーンズで網をこの森の北側に設置して欲しいんだ」


「なるほど、ナイスアイデアだぜ、ノール。だが、どれくらいで作れる?」

「5分で作る。作ってみせる!」

 ノールは力を強い目で岩谷を見つめる。


「わかった。5分だな。その時間は稼ぐぜ、スティーブ、起きていたらごめんな」

 クリサリスストーンズはしゃがんで、腕を地面につけると勢いよく地面をえぐりながら北の方へえぐった土を吹き飛ばした。そしてその土は拡散し、北側の森一帯に吹きと飛んでいく。


 その土が吹き荒れる森の中にいたホルンは突然吹き荒れる砂に驚いていた。


「な、なんだ、この砂は、あぁ、くそ、目に砂が入る。前が見えない。さては岩谷って言う脳筋野郎の仕業だな。むちゃくちゃだ。クソ野郎」

 岩谷はホルンを逃がさないために五分間砂を巻き上げ続けた。



「どうだ、出来たかノール」

「なんとか、キレイじゃないけどクモの巣完成したよ」

「よくやった。じゃあこの石に糸を巻き付けてくれ」

「分かった」

 ノールは岩谷が用意した大きな三つの石に糸を括り付けた。


「じゃあ、このクモの巣を設置するぞ」 

 クリサリスストーンズは右手の指の間に石をひとつづつ持ち、クモの巣の端を左手で持った。


 そして右手に持った三つの大きい石を同時に北側の森に投げた。投げた三つの石はそれぞれ別の方向に飛び、無事地面に落ちた。


「よし、少し雑だが、クモの巣を森に設置した」

「後は獲物が引っかかるの待つだけだね」

「もうすっかり、狩人だな」

「えへへ」



 少し前ホルンは砂まみれだった。


「ゲホッゲホッ、岩谷の野郎、こんなにひどい思いをしたのは初めてだ。こうなったら意地でもスティーブを持ち帰ってやる」

 すると今度はホルンの頭上を大きい石が通過した。


「うわっ、こ、今度はなんだ? スティーブに当たったらどうするつもりなんだ? あーもう何考えてんだ!」

 そしてホルンが少し歩いていると何かに引っ掛かり転びそうになった。


「く、かなり疲れてるな……いや今のは疲労からじゃないな、何かに足に引っかかった感じだ」

 ホルンは不思議に感じ辺りを探索していると今度は右手が確実に糸に触れた。


「ま、まずい透明の糸か、そうか、あの石は俺を狙ったものじゃない。この糸をここら一帯の森に設置するためのものか。くそ、場所はバレた。なら逃げるのは無理だな。もういい、ここまで来たら、腹立つ岩谷と糸野郎の顔を拝んでやる!」



 クモの巣にホルンが引っかかったことを知った岩谷たちは


「岩谷、奴の場所が分かったよ」

「よし、もうすぐだな、いくぞ」


 二人はクリサリスストーンズに再び乗り、勢いよく木をなぎ倒しながら進み、とうとう、スティーブを抱えているホルンの元までやってきた。


 クリサリスストーンズは二人を地面に降ろす。

 そのときホルンのほうから声をかけてきた。


「お前が岩谷だな。で、そっちのガキが糸使いか?」

「そうだ」


「あークソ、こんな大小ガキ二人にここまでしてやられるとは……いやむしろここまで来たと賞賛するべきか、よくここまで来たものだ」

 砂まみれなホルンはこちらを睨む。


「じゃあ、そのご褒美としてスティーブを返してもらえないか」

「それとこれとは別だ。てめえらまとめてお持ち帰りしてやるよ!」

 ホルンは大声で叫ぶ。


「え! もしかしてあっち系?」

 と岩谷とノールは手を裏返し口元にあてた。


「違うわ! 野郎を抱く趣味はねえ、その、あれだ、言葉のあやだ」

「はー良かった。ね、ノール君」

「ホントだよ、ショタ好きホモ野郎とかドン引き極まりないよ」

 ノールは軽蔑したような表情で言った。


「なんで、そんな言葉知ってるんだこのガキ」

「まあ、親の仕事で少々」

「どんな親だよ、てか話脱線しすぎだ!」

 ホルンは少しキレていた。


「そうだな、スティーブを返してもらえないのなら、実力行使だな、よし、ノールは隠れていろ」

「うん、岩谷、分かったよ」

 ノールはその場から離れて行った。


「さっきの借りを返してやるよ!」

 そしてホルンの目が本気の目に変わり、突然雰囲気が緊張感あるもの変わった。


 スティーブを倒したほどの男ホルンと岩谷との決着をつける戦いが始まる。



 次回「ホルン死す。」


「ふざけんな! 俺を勝手に殺すな! 今まで次回予告したことないのに突然変な予告するな」


 次回「文字数を増やしたかったんです。」


「それは作者の気持ちだ! もういい、俺がする、次回「舞う戦闘」ネタバレになるが俺は死なないから、次回も楽しみにしてくれよな」


このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

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