表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キングバック   作者: 君子な在る虎
プロローグ ~ウザい神様に頼まれました~
2/205

プロローグ-2「自分のこと普通って言う奴ほどヤバイ」

主人公岩谷治がどんな人物かが分かる内容です

挿絵(By みてみん) 


プロローグ「自分のこと普通って言う奴ほどヤバイ」



 ある青年は言った。

「普通とはその者にとってなんの変哲もない、日々の行動の全てであると」


 偏屈な青年は言った

「他者にとって普通出来ないことを、さも当然の如くやってのけ、他者に自慢しない。これが日々の行動である者にこそ尊敬に値すると」


 岩谷治と言う青年は言った。

「俺はいたって()()の高校生であると」




 俺は岩谷治(いわたにおさむ)、いたって普通の高校生だ。

 目つきは悪いが、髪を染めたりなど周りと違う所は()()()()()


 目も髪も黒一色の平凡日本人。それが俺だ。


 部活には入っていないが、代わりに毎日身体を鍛えている。

 当たり前に毎日学校に行き、勉学に友情など他から見れば、面白みのない人間だと自分でさえ思っている。


 そんな俺でも、一貫した考えはある。

 もちろん誰にでもそういった考えはあるだろう、ゆえに俺は()()なのだが、そんな俺のもっとも大事にしている考えとは、「尊敬」だ。

「尊敬」これを基準に俺は物事を考えている。


 俺の友達には何かしら尊敬できる人しかいない。そして尊敬できない人間には興味がない。

 だから、尊敬できない先生の授業には出席しない、又は話を聞かないことにしている。もちろん赤点を取るようなヘマはしない。


 だが、そんな普通の俺は先生によって評価が分かれる生徒らしい。

 最近まで何故そんなことになっているか理解出来なかったが、やっと原因が分かった。


 冷静になって考えてみると分かることだが、どんな人物でも少なからず偏見をもって他人を見ている。

 言い換えると常に他人を見る目には必ず色眼鏡がかかっている。


「真面目そうな外見だから優等生だろう」「悪そうな見た目だから何かしでかすに違いない」など、人は常に勝手な理想、妄想を他人に押し付けがちである。


 つまり先生ごとに評価が分かれることは必然に起こることであり、俺は全く気にしていない。

 もしあなたも誰かから嫌われていたりしても気にすることはないと俺は思う。

 なぜなら、そういったものは全て、人間ごとの勝手な妄想による誤差に過ぎないのだから。


 これまで長く話を続けてきたが、全てをまとめると、俺は平凡な()()の人間だということだ。



 そんな普通な俺だが、今現在牢屋の中である。

 三日も牢生活を過ごしている。


 いや、俺は別に犯罪はしてないぞ! 

 普通な俺が犯罪なんてしないしない。


 ていうかここ日本じゃないし。

 地球ですらないし。


 簡単に言うと、ここは俺たちの住む地球が生まれる前の世界らしい。まあ、異世界みたいなもんだ。

 

 こっちの世界に大きな変化があると地球にも影響が出るから、そのために俺はこんなところに来てしまった。

 はあ、あの時ローキットの話なんか聞いたからこうなっちまったんだ。


このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

これは以前あげていたプロローグを再編集したものです。

なので、もう少しプロローグが続きます。是非続きも読んで下さい。

また、ブックマーク、評価、感想などもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ