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キングバック   作者: 君子な在る虎
醜美鎖国水都 アルファラス ~ハーレム世界の反逆者たち~[Part5.故郷の狂愛者ザキュナ]
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昔馴染みの医者

ノレドのおかげ(?)で待ち伏せ中の敵を退けることが出来た。

 キングバック86話「昔馴染みの医者」



 タオンを旅の仲間に加え、馬主の一人を追い出し、現在とある町ココノツを目指している。


「で、俺は一体いつまでいればいいのだ?」

 追い出した馬主の代わりに馬車を運転しているマシューが振り向いて嫌そうな顔でこちらを見てくる。


「もう少し頼むわ。使えるものは使わないとな」

「はぁ、お前たちは図太いな。ユニコーン様も手伝ってやれって言うし……はぁ」

 マシューは大きくため息をつきながらも馬車を運転する。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ウィルメリアが乗っている馬車内


「はぁ」

 ウィルメリアは大きいため息をつく。


「どうしたんですの?」

「いや、また私のミスで皆に迷惑をかけてしまったと思ってね」


 ウィルメリアは自分が連れて来た馬車の馬主の内一人が裏切り者だったことに深く責任を感じているようだ。

「でも、今回のは仕方なくないですか?」

「ううん、私が見抜けなかったのが悪いんだ」


 今回裏切った岩谷たちが乗った馬車の馬主は事実、本当にエステイト派だった。

 しかし、彼女には一人の娘がおり、そこを岩谷たちを倒して出世したいウォーターナイトたちによって誘拐そして利用され協力させられていたのだ。

 

 そのウォーターナイトたちはノレドのうたかたの爆撃で撃退され、これ以上従う理由がなくなったため、馬主を娘の元に向かわせた。


 しかし、裏切りは裏切りだ。ウィルメリアは人一倍責任感が強い。だから自分の人選ミスに落ち込んでいるのだ。


「で、でも、私は本当にエステイト派です! アルファラスの暴挙を止めようとするエステイト様は素晴らしいと思います!」

 ウィルメリアたちが乗っている方の馬車の若い馬主は励まそうと声を掛ける。


「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」


 

 そうこうしているうちにココノツに辿り着く。


「で、どこだ? お前の知っている医者というのは?」

 マシューはゼドに尋ねる。

「そこを曲がったとこだ」


 町の中に入って行き、馬車はガジャック診療所と言う建物の前に止まる。


「俺が話を付けてくる。お前たちはスティーブを運ぶ準備をしておけ」

 そう言うと、ゼドは馬車を降り、診療所に入って行く。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 診療所内


「おい! ガジャック! いないのか?」

 

 ゼドが叫ぶと医者らしき人物がダルそうに奥からやって来る。


「はいはい、何ですかっと……お前は、ゼドか⁉」

 出てきて驚いている医者は顎髭を生やし、じゃっかん痩せこけており、年齢より少し老けて見える男性だ。


「久しぶりだな、ガジャック」

「ゼド、もうこっちには帰って来ないかと思ってたぞ」


「昔話は後だ、治療してもらいたい奴がいる」

「誰だ? お前が誰かを連れて来るなんて……」


 すると、診療所にスティーブを簡易ベットに乗せて運ぶ岩谷、マシュー、タオンが入って来る。


「わわ、なんだなんだ⁉ このメンツよそ者が二人にウォーターナイト、一体どんな組み合わせだ?」

「他にもいる」

「え?」


 すると、後からウィルメリアたちとギース一家が入って来る。


「ギースもいるのか。それにしても凄い多いな、うん? あんたは……」

 ガジャックは仮面を付けたウィルメリア(エステイト)をじっくりと見る。


「あ、あんた、その仮面、現在指名手配中のエステイト、様、じゃないか⁉」

 ガジャックは驚き後退り、後ろのベットに足を取られ、そのままベットに倒れ込む。


「大丈夫か? ガジャック?」

 ゼドは倒れたガジャックに手を貸す。ガジャックはゼドの手を取り、立ち上がる。


「大丈夫じゃない! なんてバラエティー豊かなメンバーなんだ⁉」

 ガジャックは衝撃でゼドに詰め寄る。


「そして診て欲しい奴は、太陽の国のリーダー、スティーブ・ロイヤーだ」

 ゼドはスティーブを親指で指さす。


「ちょ、ちょっと、頭が痛くなってきた」

 ガジャックは頭を抱える。


「そんな暇はない」

「はぁ、いつも君は勝手なんだから」

 ガジャックは大きくため息をつく。


「やるのか、やらないのかどっちだ?」

 ゼドはガジャックに答えを迫る。


「はぁ、仕方ない。これでも昔馴染みの君の頼みだ治療はするよ。だけど、この診療所に戦いは持ち込まないこと! つまり、君たちはここから出て行くんだ!」

 ガジャックは手で出ていけと合図をする。

 

「というわけだ、スティーブが心配かもしれないが、出て行ってくれ」

 ゼドは皆を出て行くように言う。


「君もだよ! ゼド、いつもいつも面倒事に僕を巻き込みやがって!!」


 こうして、スティーブをガジャックの元に届けたが、全員追い出されてしまった。

 ただし、一人を除いては。


「ふぅ、これで少しは静かになったかな。にしてもこれは酷いな。治るかは運だな」

 ガジャックは一旦、治療室に移動しようとすると、目の前にタオンが立っている。


「き、君は、さっきいた人たちの仲間だね、出て行ってくれ!」

「いや、俺はあいつらの仲間じゃないぞ、敵だぞ」


「は、はぁ?」

 ガジャックは困惑している。


「でもでも、スティーブを倒したいから護衛しなきゃなんだ!」

「ごめん、さっぱりわからない」


 ガジャックは疲れた様子でスティーブの元に向かう。

「はぁ、とりあえずこのスティーブさんを移動させなくちゃ、あ! 一人でどうやって移動させよう? 追い出したのは早かったかな?」


 すると、タオンは軽々とスティーブが乗った簡易ベットを持ち上げる。


「これをどこに運べばいいんだ?」

「そ、そんな、雑に持ったら危ないって、いや、意外と安定しているね」


「おう、俺は鍛えてるからな、これくらい楽勝だ!」


 それからタオンはガジャックに言われるままに治療室にスティーブを安全に運ぶ。


「うんうん、君意外と器用だね」

「そうか? ボロボロの服とか自分で修理してたしな」


「……そうか、一人くらいいてもいいか、君名前は?」

「タオンだ!」


「そう、タオン。しばらく間よろしく」

「おう、俺に出来ることがあればやってやるぜ!」


 何故かガジャックに気に入られたタオンはそのまま、スティーブの治療の手助けをすることになる。


このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

何とかスティーブの治療までこぎ着けました。治るといいですね。


いつも読んでくださる皆様にお願いがあります。

ブックマーク、評価、感想などよろしくお願いいたします。

作者のやる気が上がり、クオリティがアップすること間違いなしです。

Twitterでは作品に関する情報を提供するかもしれません。

作者名で検索すると出ると思います。

どちらにせよ、次回もお会いできるのを楽しみにしております。

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