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キングバック   作者: 君子な在る虎
醜美鎖国水都 アルファラス ~ハーレム世界の反逆者たち~[Part5.故郷の狂愛者ザキュナ]
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タオン様再び参上!!

ノレドの能力により、待ち伏せ中の敵を爆撃したが、その威力は凄まじい。

これ、殺ってないか?

 キングバック85話「タオン様再び参上!!」



「決まったぁ!」

 ノレドは満足な表情でガッツポーズをしている。


「決まったぁ、じゃない。これ半殺しで済むか!」

 岩谷は爆風によって吹き飛んだ辺り一面を指さす。


「はっはっは、無論済んだとも、心配ならば確認にしに行こうぞ!!」

「あ、ああ」


 ーー無駄にテンション高けぇ。


 俺たちはウォーターナイトたちの安否を確認しに行った。

 だが以外にも怪我の大小はあれど全員死んではおらず、気絶しているだけだった。


「すげえ、死んでない」

「ふふふ、上空で爆破させ、直撃は避けたからな、死んではいない」


「ああ、でも3/4殺しくらいの奴もチラホラいるがな……」

「ま、まあ、それは打ち所が悪かったということで」

 そう言うとノレドは目を逸らす。


「はぁ、とりあえず結果オーライってことにしよう、それじゃあ馬車に戻ろう」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 俺たちは馬車の元まで戻って行く。


「皆、やっぱりウォーターナイトの待ち伏せがあった」

「うん、それは大きな爆発音で大体察したよ、にしても派手にやったねノレド」


「はい、久しぶりでした♪」

 ノレドは機嫌がいい。


「さて、これであんたが限りなく黒に近くなったわけだが」

 岩谷が馬主をギロッと睨んだその時、背後から走って来る音が聞こえる。


「ん?」

 岩谷が振り返るとそこにはボロボロのタオンがこちらに突っ込んで来ていた。


「ここで会ったが100年目! タオン様再び参上!!」

 タオンは自身のキングバックを出し襲い掛かって来る。


「しまった。さっきこいつがいるかどうか確認するのを忘れてたぁ!」

「危ない!」


 ウィルメリアがすかさずオールグリッターを出して、タオンの攻撃を受け止める。


「うぅ、そこをどけ! 俺はそこの岩谷とスティーブに用がある!」

「やっと、名前を覚えたのね」

 ウィルメリアは呆れた顔をする。


「うるせえ! 仮面女、そこをどけ!」

「ふぅ、ちょっと落ち着きましょうね」

 すると、一瞬でタオンのキングバックをタオンごと氷漬けにする。


「ギャー!!」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その後、タオンはロープで拘束され正座させられている。

「にしてもお前よく生き残っていたな、前にアルファラスと戦ったとき、アクセル・オブ・ライフであの場にいた者はほとんど死んだのに」


「うん? 何の話だ?」

 タオンは状況がよく分かっていない様子だ。

 

「そうか、あの時気絶していたからその時の状況をよく知らなかったんだな」

 俺はタオンが気絶していた間アルファラスとどんな戦いを繰り広げられていたのか説明した。



「な、なんと⁉ 俺が寝ていた間にそんなことが起きていたのか! 確かに起きたとき、周りにいっぱい人が寝転がっていたが、あれ死んでいたのか!」


「ああ、そうだ。だけど、お前アルファラスの血入りの予防接種や薬を飲んでいないのか?」


「僕たちは特殊な方法で取り除いたけど、普通はアルファラスの能力に引っ掛かる」

 ウィルメリアは特殊な方法でアルファラスからの呪縛から脱しているらしい。


「あれももう、したくないんですの」

 エルフェは嫌な顔をし、ノレドたちも顔を歪ませている。


「うん、あれはとても辛いし、危険だね。そしてタオン、君もアルファラスの血を飲まされているはずだ」

「うーん、確かに昔に何かやった気がする」

 タオンは目をつむって考えている。


「ちょっと確認させてね……」

 ウィルメリアがタオンのおでこに手を当てる。


「こ、これは⁉」

 ウィルメリアは驚き、おでこに当てた手を離す。


「どうしたんだ?」

「タオンの体内にあるアルファラスの血は機能していない」


「マジか⁉」

「うん、正確にはアルファラスの血を体内に取り込んだときに契約が発動するんだけど、それが不発して、そのまま体外に出て行ってしまったみたいだ」


「そんなことって有り得るのか?」

「うん、そうだね、とても確率は低いだろうけど稀に失敗する人がいることは聞いたことがある」

「すげぇ、俺ってば、激レアなんだ!」

 タオンは子供のように無邪気に笑う。


 ーーまさか、こいつここまで運で生き残って来たんじゃないだろうな?


「そうだ、お前、俺たちへの奇襲部隊にいただろ、ならこいつは知ってるか?」

 岩谷は俺たちが乗っていた方の馬車の馬主を指さす。


「うん、何回か俺たちの所に来てたぜ」

 タオンは岩谷の質問にあっさりと答える。

「ば、言いやがって」

 馬主はタオンを睨む。


「今、バカって言った?」

「本当にこいつ、バカって単語に敏感だな!」


「それじゃあ、タオンこっちは?」

 ウィルメリアはウィルメリアが乗っていた馬車の馬主の方を指さす。


「こっちは知らねえな」

「なるほど、白か」


「なあなあ、スティーブと戦わせてくれよ! 俺そのためにここまで来たんだ!」

 タオンは縛られたままぴょんぴょん跳ねる。


「あーそれは無理だ。今スティーブは足を負傷していてな、お前も万全なスティーブと戦いだろ? また今度な」

 岩谷はお菓子をせがまれた子供をあしらうように断る。

「うーん、そうなのか、残念だな」


「ああ、残念だ、だからまた出直してきな」

「え~、また探すのだるいよ。そうだ! スティーブが治るまで俺が護衛してやるよ」

 タオンはドヤ顔でいい案を思いついたぜと言いたげな表情だ


「え⁉ お前本当にそれでいいの?」


 ーー普通にアルファラスへの裏切り行為だと思うが……


「オッケーだ、スティーブを倒すのは俺だからな!」


 こうしてタオンを旅の仲間に加えた俺たちはココノツを目指す。


このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

今回は再びタオンが登場しました。彼女は何やらスティーブに対してライバル心のような物があるようです。

あと、彼女の最大の強みはその悪運が強いことです。国外の人物を除いてアルファラスに縛られない数少ない人間です。彼女が今後どうストーリーに関わって行くかお楽しみに!


いつも読んでくださる皆様にお願いがあります。

ブックマーク、評価、感想などよろしくお願いいたします。

作者のやる気が上がり、クオリティがアップすること間違いなしです。

Twitterでは作品に関する情報を提供するかもしれません。

作者名で検索すると出ると思います。

どちらにせよ、次回もお会いできるのを楽しみにしております。

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