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キングバック   作者: 君子な在る虎
醜美鎖国水都 アルファラス ~ハーレム世界の反逆者たち~[Part3.欲望の獣アルファラス]
102/205

生命の車軸

アルファラスの首を捉えたサーセイバー・オリジン、刎ねろ!

それでこの章は終わる。

 キングバック70話「生命の車軸」


 

 ボロボロのアルファラスの首をサーセイバー・Oの剣は捉える。


「(ま、負けてしまう、このままでは、殺される!)」


 サーセイバー・Oは斬り抜け、地上に着地する。

 少し遅れてアルファラスも落ちて来る。


「や、やったか?」

 クラスチェは心配したように様子を伺う。


「……クソ、外した!」

 スティーブは悔しそうに地面を蹴る。


「え?」


 クラスチェは驚き、アルファラスの方を見ると、アルファラスが起き上がる。


 サーセイバー・Oの剣はアルファラスを捉えることは出来ども、狙いはズレ、アルファラスの右鎖骨辺りから、喉元辺りを引き裂いていた。

 直ぐに再生が始まり、真っ先にアルファラスの喉が回復する。


「がっ、ゴホゴホ、あー危なかった、あと一歩だったねぇ、惜しい惜しい。俺もここまでハラっと来たのは久しぶりだ」

 アルファラスは血を大量に流しながらもニヤリと笑う。



「何故だ⁉ 俺のサーセイバー・オリジンは確実にお前の首を捉えた!」

「ああ、そのままならな、なんで抜けられたか、理由は明白だろう?」


「く、お前も俺と同じ、ステージに来たというわけか!」

「はは、そうだよぉ、あれだろ、お前のその刀、斬った相手を遅くするんだろ?」


「気づいて、いたか」

「それだけじゃない、反対に右に持ってる剣、それでサーセイバー・オリジン自身が加速してんだろ?」


「な、そこまで!」

「はは、やっぱりそうか、じゃあまあ、あとはバカでも分かるよな?」


「お前自身が、加速した、と言うこと、か」

「ピンポーン! お前がこの国の民なら賞与くらいくれてやるところだったのになぁ、残念でしたねぇ」


「何故今まで使わなかった?」

「あ? そうだな、簡単に言えば、燃費が悪いからだよ」


「燃費?」

「この能力、生命(アクセル・)の車軸(オブ・ライフ)、すげえ速度で寿命を削るんだよ」


「他人の寿命を燃料のように……ゲスが」

「素直に負けてくれりゃあ、これ以上死人が出るこたぁねえんだぜ」


「ふざけるなぁ! 貴様はここで仕留める! 行け、サーセイバー・O」

「はは、現実を教えてやらんとな、アクセル・オブ・ライフ」


 サーセイバー・Oとアクセル・オブ・ライフを使用した、アルファラスは衝突する。


 二つの光が幾度も衝突する。

 どちらが、サーセイバー・Oかは分からないが、両者は互角の戦いを見せている。


 しばらく間に入れないほど激闘が繰り広げられていたが、そのうち一つが急に失速し、こちらに転がり込んでくる。


 それはサーセイバー・Oの方だった。


「クソ、時間切れか」

 スティーブは苦しそうな表情で膝を着く。


 サーセイバー・Oに生えた片翼は見る影もないほど燃え、辛うじて背中には翼の付け根ような物が残っている。


「なんだ、タイムオーバーデスか? 実につまらない幕引きだなぁ」

「はぁはぁ」


 ーー今の俺たちにこいつを倒すことは無理だ。何とかしてここから離れないと、全滅は回避せねば!


「みんな、俺のサーセイバー・オリジンに捕まれ!」

「え⁉」


「早くしろ‼」

「わ、わかった」


 クラスチェは頑張って岩谷を背負い、ノレドはウィルメリアを背負い、シャルデとエルフェはサーセイバー・Oに近づく。


 サーセイバー・Oは刀を捨て、閉じていた口を開くと剣を咥える。

 そして、皆を抱えると一瞬にしてその場から消えた。


 

「逃げたか、はは、俺が逃がすわけないだろう?」

 アルファラスは再びアクセル・オブ・ライフ使おうとしたが、違和感を感じ振り返る。


 そこには一人のウォーターナイトが立っている。

 その淡いピンクの長い髪の女性は少し気まずい表情でこちらを見ている。


「あ、アルファラス様、もうこの周辺に血を交わした者は私とセイガ以外ございません、そ、それでも追うというのでしたら、この命差し出します」

 その女性は悲しい表情だが、それでも覚悟を持った様子だ。


「……ふん、こちらも時間切れか、まあいい、奴らはこの国からは逃げられん。帰るぞ、ミュウラ」

 

 アルファラスはミュウラに顔を見せず、その場を去る。


「はい、アルファラス様」

 ミュウラはセイガを軽く抱え、アルファラスの後ろを歩く。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ゼドの家前


 バタンと大きい音が鳴り、何事かと不思議に思い、家の戸を開ける。

 すると、そこにはノレドがウィルメリアとスティーブを背負って倒れており、それ以外の皆も疲れ切った様子で倒れている。

 

「おい! どうしたんだ!」

「師、とりあえず中に入れ下さい」


「あ、ああ」


 そして何とか皆無事でゼドの家まで帰ってくることが出来たが、それ以上に失った物も大きい。


 これは敗走と言って差し支えない。

このたびはキングバックを読んでいただきありがとうございます。

まさか、ここまで来て、あと一歩でアルファラスを倒せるところだったのに決めることが出来ませんでしたね。

実はここであることを告げます。

この醜美鎖国水都アルファラス編、今の時点で約1/3です。

もしかしたらさらに伸びるかもしれません。

今までの章で断トツで長いですが、気長にお付き合い下さい。


いつも読んでくださる皆様にお願いがあります。

ブックマーク、評価、感想などよろしくお願いいたします。

作者のやる気が上がり、クオリティがアップすること間違いなしです。

Twitterでは作品に関する情報を提供するかもしれません

作者名で検索すると出ると思います。

どちらにせよ、次回もお会いできるのを楽しみにしております。

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