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異世界に風営法はありません!  作者: とろとろ湯豆腐
2章 べオグラート炎上
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私は認めない

 それはいきなりの展開だった


 ドスン!


「うわぁぁ」


 ガッシャーン!


「あん?なんだこのガキは?」


 俺はいきなり現れた2人組の男とぶつかり、ぶつかった衝撃でワインを手放してしまい地面に衝突すると割れてしまった

 この野郎!!何とか……何とか1本は生きてるが後の2本が……


「ちっ、何だよコイツ!?俺の一張羅(いっちょうら)が汚れちまったじゃねぇか、こんのクソガキがぁあ!!」


 男はそう言い俺に近づくと、残ってたワインを俺から取り上げる

 俺に向けて思いっきり投げつけた、そしてワインで汚れた俺を何度も蹴飛ばすのだった。


「おい!お前ら相手は子供だぞ!その辺にしな!!」


 マスターが止めるが男は聞く耳を持たず

 何度も俺を蹴飛ばし続ける……


「うぅぅ痛い……」


 痛い!兎に角痛い!!今のは俺が悪いの?

 てか子供相手に、何故こうも容赦なく蹴りをいれれるのか……

 お腹が焼ける様に痛い!!あぁ……ダメだ……痛みで涙が

 なんだよ!何なんだよコイツ等!!


 そんな時だった、俺を蹴飛ばしていた男の顔目掛けグラスが飛び

 男の顔に当たると辺り一面にガラスが散乱するのだった。


「っっクソ!!今のは誰だ!?」


 男は叫ぶと、今グラスを投げたであろう犯人を探し剣を抜き構える。


「はぁ〜良い〜大人が!子供相手に、ぎゃあぎゃあ騒ぎやがって!……くだらねぇ」


 そう言うと奥で酔っ払っていたナナシのおっさんが、酒でふらふらになりながら立ち上がる。


「誰だテメェ!?……何だふらふらじゃねぇか!!」


 おっさんは千鳥足になりながら、こちらに向かってくる。


「あぁ?誰だよお前……いや!その目つきどっかで見たことがある……」


「ん!?……あぁ!まさかお前、法国に皆殺しにされたユルヴァ族の者か!?」


 おっさんはふらふらになりながら剣を抜く。


「ハハハハハ、何だお前!法国に浄化されたクソ部族じゃねぇか!ま〜だ生き残りがいたんだなぁ」


 男達は腹を抱えて爆笑しながらナナシを馬鹿にする。



 ええ?皆殺し!?

 って言うか、おっさんって部族出身なんだ……ん!?その前に浄化って!?

 もしかしておっさんの部族、皆死んじゃったの!?マジ!?ホント!?


 え……それってまさか、おっさんが豹変した1年前だったりするのかな!?

 だとしたら……写真の相手って、おっさんの家族?

 流石にこの世界の命の価値は安いって言ったって、民族浄化はやりすぎでしょうよ!


 どっちかと言ったら、前世の方が民族浄化は激しかったけど

 それこそ昔の事だからと割り切れるもんだが……自分の目の前に突きつけられるんと、言葉に出来ない……


「ペラペラと良く喋るな……クズが!」


 おっさんは剣を片手に男二人組に向かって行く。

 その瞬間……何やら一陣の風が通りすぎ、俺には認識出来ない次元の話だが

 気が付いた時には、おっさんは男達の後ろへと移動していた。


「なんだ……大口叩いといてその程度か?」


 おっさんが決め台詞?を言った瞬間、その二人の男は全身から血を吹き出し倒れるのだった。


「ヤッ!ヤベェ……何あれ?カッコイイ……」


 俺はおっさんの後ろ姿に見惚れてしまっていた

 普段は酔っ払いで何を話してるか良く分からなかったが、バシッと決めるところは決める!

 マジで男だねぇ〜〜痺れるねぇ〜〜本当に最初の出会いは恐怖だった、次は完全に堕落していた、けど今のおっさんは尊敬だ。


「マスター……ワイン3本」


 おっさんはカウンターの側にいるマスターにそう言う

 金貨を1枚渡し、ワインを3本受け取ると俺に渡すのだった。


「ボウズ……今度は、気をつけて〜帰れな……」


「……ありがとう」


 俺はおっさんの痺れるカッコ良さに魅了され、お礼を言うと深くお辞儀をし急ぎ帰るのだった…

 去り際……おっさんの後ろ姿に、哀愁を感じたのは言うまでもなかった……












 俺はお店に帰ると、何やら大急ぎで荷物を纏めてるオーナー達と出会った。


「あれ?何をしてるんですかオーナー?」


「何をしてるってお前、ん!?どうしたその格好!?」


 あー確かに、今の俺の姿は全身?いや殆どがワインで真っ赤だ

 服を汚してる時点で、普通どうしたってなるよな……確かにそうなる……うん。


「ちょっとワインを売って貰う時……1本落しちゃって、今回は特別にってマスターは言って割ってしまった分のワインをくれたんだけど……」


 どう?ダメ?結構いい感じの言い訳じゃないかな?


「はぁ!?……あ〜そうか、なら早くワインを厨房に持って行って!早く着替えて荷物を纏めろ!!」


 オーナーは言う事を言うと、そそくさと荷物を纏めに去ってしまうのだった。


「……まぁいいか、お咎めなしだし取り敢えず言われた通りにしておこう」


 まぁ良くわない!しかし日本人らしい感性ではあるが、だいたいは言われた事をやってさえいれば怒られない!

 一般企業ではだが……ただ!一流企業になると、言われた事だけやってると上司のカミナリが落ちる

 そして!言われた事しか出来ないなら、我社にはいらないって首を切られる!


 うん、実体験である……自衛隊時代は言われた事を命令遵守で完璧に!

 指示!又は命令が出てないのに、勝手をすると〜上官にガチギレされて殴られる……しかし!

 辞めた後〜自衛隊のコネで入った一流企業では、自分で考えられない奴はいらん!

 っと雇って損した!などと〜言われ、あれこれ言われてクビになる……

 一応言われた事は、完璧かは経験が薄いから保障はしきれないが……誰よりもこなしたぞ?


 また脱線してしまった……書き直しても脱線する、心身ともに病気であろう!


 さて取り敢えず〜気を取り直して

 まずは事情を知ってそうな、オリビア母さんにでも〜聞いて見ますか?

 あ〜その前に着替えないと、この格好は心配されるだろうなぁ……説明するの面倒臭いんだが。


「母さん?」


 俺はそう言いながらそっと扉を開ける……あれ?誰もいない?

 皆荷物の支度をしてるんじゃなかったんかかよ!?

 まぁ……私には好都合!さっさと着替える事にしますか、母さんに見つかると非常に厄介だし。


 そう厄介と言うか、私の昨今の悩みであります!

 オリビア母さんが……その〜私の前世を考えると凄く過保護なのですよ

 まぁ〜色々考えると非常に嬉しい事なんですが……

 私を生んだ前世の女は、包丁で私の事を刺した事がある〜本当の本物の毒親ですからねぇ

 マジで良く生きて成人出来た!!自分を本当に褒めたい!!良く頑張った!!


 って話は戻り着替え終わりましたが……

 どうしましょ?母さんを探します?

 ん……こんな時はフローレス姉さんにでも聞いて見ましょうか?

 だいたいの困った時のフローレス&イレナです!!


「よし!では……行動を開始と行きましょうか!」


 私は部屋を出るのだった。

読んで頂きありがとうございます!

皆様のお母さんは優しい方ですか?

うるさい事ばっか言ってるのは、愛情ですよ……たぶん?

いない人からしたら憧れる、恨む人からしたら存在を認めない

隣の芝は青く見えるですね〜ほんと

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