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異世界に風営法はありません!  作者: とろとろ湯豆腐
0章 理不尽な転生
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一寸の虫にも五分の魂

 私は気がついたら何も無い白い空間にいた…


「ここは?……」


「そこの無様に転がってるお兄さん♪ここはあの世ですよ♪」


 その時後ろから笑い声と共に話しかけられて振り返ると、目の前には8枚の翼を背負った、ブロンドの美しい髪に●不二子ばりの美しいボディと悪意を感じる笑顔の女性が立っていた……って無様は余計だろ!!


「なるほど……って事はここは天国ですか?の割には〜殺風景なんですけど?」


 女性は腕を広げ後光がさし、なんだか神秘的な雰囲気で語り始めた。


「いいえ……ここは転生の間です、ここは呆気なく死んだ者の中から、女神である私が選んだ者のみ!が訪れる事が出来る……神聖な場所です」


 なんかこの女神、ちょいちょい言葉の端にトゲがあるんだよなぁ〜……なんだろ?俺なんかしたかな!?


「ふふっ、トゲがあると言うかたまたま下界を見ていたら……愚かにも呆気ない死に方をしてる人間いるなぁ〜笑!笑!ってなって、しょうがなく2回目のチャンスをあげる事にしました(笑)」


 この見た目だけが神聖な女性は、俺の事を屑でも見る様な目つきで見下しバカにする……ん?って言うか(笑)ってなんだよ!?(笑)って!?

 このクソ女神め……チャンスをくれるのは嬉しいが、この俺を思いっきり見下してやがる。


「じゃ〜あんた?いや、失礼アナタ様が女神様で……俺を元の世界に生き返らせてくれるって事か?」


「いいえ!私は女神ではありますがぁ〜生き返るのは別の世界です!いわゆる〜異世界って奴ですね、ちなみに断った場合はそのまま地獄行きです♪って言うか次クソ女神って言ったら、有無を言わさずこのまま地獄に落とします♪」


 え!?ちょっ!?確かに色々として来ましたが……結構露骨にしていた時代もありましたが、地獄行きですか……そこまで悪い事をした記憶が〜……時にはありますね……


「それなら選択肢はなさそうですね……宜しくお願いします。」


「はい!素直でよろしい!!ち・な・み・に〜異世界転生する時に、その人の死ぬまでの人生で得た徳によって、スキルや能力を複数得て転生出来ます!!……アナタの場合は徳が0を超えてマイナス♪地獄行き確定レベルなので〜デバフが付きます!!♪」


 え!?ちょ、嘘でしょ!?……異世界転生するのにデバフ付与とか死ね!!って言ってる様なもんでしょうが!?って何をこの女神は笑ってんだよ!!そこをどうにかすんのが女神の力の見せ所でしょうが!?


「えっ!?デバフ!?いや、マジ要らないから!!ただでさえ良い事ないのに……転生なら普通チートな能力じゃないの!?逆にチートなデバフとか論外でしょ!!」


「い〜え!これは〜神様が決めた自然の摂理なのです!♪しょうがないのです(笑)」


 (笑)じゃねぇよコイツ!!ヤバイ……これは自分が愛読している某小説サイトの展開とは真逆では無いか!?逃げたい……非常に逃げたい!!

 てか何処かに逃げ道は無いのか!?っと言うか神様が決めた摂理って!アンタが神様じゃ無いんかい!?どうしよう……いや、ホントどうする?


「もぉ〜しょうがないですねぇ〜このクズゴミは我儘ばかりで……ん〜では!一応〜デバフだけじゃ可哀想なのかな?ま〜〜こんな奴どうでもいいけど〜女神の力を疑われたら癪なので!今回だけ特別に女神のスキルをあげようと思います♪一寸の虫にも五分の魂ってヤツですね♪なんて優秀なんでしょう、わ・た・し♪」


 虫?虫って俺の事かぁぁああ!!

 っていや!落ち着くんだ俺、相手は仮にも女神だ冷静に慣れよアミーゴ!?そうさこんなアバズレの言葉で暴走して、状況を悪化するのなんてナンセンス!!良く無い無駄だ!!落ち着け……


 デ○ヘルの時もそうだったろ!タメ口上等、女性の日が近づくだけで背後からローキックかますクレイジーガールもいたでは無いか……それを思えばなんのその!!……ン?そう言えばなんで俺が言ってない言葉をコイツはさっきからずっと言ってたんだ……??ん!?まさか!!


「ん〜〜誰がアバズレなのかな〜〜〜?……もしかして君って〜このまま地獄に行きたいのかな〜?次は無いと言ったはずなんだけどねぁ〜これだから社会のゴミ屑は」


 っっっっっっっ!!やっぱり心の声漏れてるよ俺!?なんで!?どうして!?どうやって??ってその前にまずい!非常にマズい!

 ここは謝罪だ!まずは誠心誠意謝罪をしよう!!

 俺は慌ててジャンピング土下座をし、額を床に擦りつけながら女神様からお許しが出るまで謝罪をした!!


「……しょうがないですね……仏の顔も三度まで!!今回が最後、許してあげましょう……この海よりも深く〜エベレストよりも高い私の器に感謝するのですね!!それと〜何故分かったかと言うと、これは数多くある女神スキルの一つ!!読唇術なのですよ♪凄いでしょう!効果は相手の顔を見てスキルを発動すると相手の考えが聞こえるってスキルなのですよ〜どうです?ゴミ屑君にピッタリのスキルではないかい!?」


 諦めよう……こう言う時の女性には何を言っても逆効果にしかならない、変に言えば言うほどドツボにハマり、理論を立てた瞬間に更に牙を向く……そして変に肯定すると調子に乗ってるとか思われ、手痛いしっぺ返しが来る。

 ここは否定も肯定もせずただ落ち込むのみ!自分を出すな!このアマにはそれで良いんだ!!



「……まさか何か〜変な事を思いませんでした?」


「いえ!!女神様の懐の大きさに感銘を受けておりました!!」


 私は叫ぶ、これ以上ご機嫌を壊したら●ュールに釣られる猫ちゃんの如く、バットエンドにまっしぐら!!まさにクズまっしぐら状態になる……故に私はただひたすらにヨイショをした!!額を床に擦り付けたままヨイショをした!!

 まぁ……どんな女性でも、鬼の様な怖い女性でもまさかの可愛い女心があり、基本褒められると嬉しい物の様です……うん、失敗するとペットボトルで顔をシバかれますし、褒めすぎると嘘臭くなるので失敗する確率があがるので加減が……本当に良い意味での加減が必要ですが……


「良いでしょう!……やっと理解出来た様ですし、そうですねぇ〜……ではミジンコちゃんにはスキルを!読唇術を差し上げましょう!ありがたく思うのですよ!♪」


「ハッハァァァアア!」


 私は土下座をしたまま額を床から離さず応答する……悔しいですが今のご時世女性は強いのですよ!!それは人間も女神様も一緒です!!男女平等を言いながら、男が女性に手を挙げるのは論外は当然!!しかし……女性が男に蹴りやビンタをするのは論外ではないと言う事実!!あ〜〜言葉の暴力が怖い……ホント私のEDはいつ治るのか……


 急に女神様から光が溢れ私に吸い込まれ、新しい力読唇術を会得した!!……なんか呆気ない話ではあるが、ありがたい物です!……ハッ!これはいつもの洗脳前の1ステップです、危ない危ない……またボロクソにされる所だった。


「ではゾウリムシ君!!新たな世界への旅路に祝福を!……もう会う事も無いだろうけどね」


 床に穴が開き俺は吸い込まれる様に落ちていった……意識が遠のいて行く中意識を失う前に誓うのだった、次こそは悪い事はしないで出来るだけ平凡に理想の家庭を築ける様に静かに生きようと……

読んでくれた読者様ののダメ出しを無駄にしない様に頑張って更新して行きます

宜しくお願い致しますd( ̄  ̄)

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