第2話〈新たな人生の舞台〉
3日ぶりですね!
守家イモリですー!幼児期編の序章掛けましたので投稿させていただきます!
今回から本編に少しずつ足を踏み入れていく形ですがここから2〜3話まではこの世界の説明や親の話がメインとなりますが、面白く書けるように頑張ります!
おはようございます。
ぼくのなまえは、しおん・らいろーど、です。もとのせかいの、なまえは、よしだ そうた、です。ぼくはいま、ままのおっぱいからでる、みるくをちゅーちゅーしてます!とてもおいしいでちゅ!
ハ────ッ!?
いかんいかん......この世界での俺の母親のおっぱいに埋もれて幼児退行してしまった。
俺の知能は18歳だが、身体が赤ん坊なせいで脳が小さいせいなのかは定かではないが、気を抜くとすぐバブ味を感じてオギャってしまう。オギャーオギャー。
──赤ん坊になってから1年が経った。
目も少し見えるようになってきて、母や父が何を喋っているのかも途切れ途切れだが分かってきた。これも赤ん坊の体のおかげだろう、物覚えがいい。
最近はそのおかげで、俺の名前と親の名前等、今、ここはどこなのか、軽く把握出来た。
────おっぱいみるくうみゃ〜
この世界は、魔法と剣のファンタジーのゲームでよくあるような世界だ。この世界での己の強さは全て、右手の甲にある潜在能力に記載されている。
ステータスとは、名前の通りゲームと同じでレベルが書かれており、能力も書かれている。
人間は普通に生きていれば死ぬまででレベル30までは行ける。
30を越えていたらその人達は人間を辞めたバケモノと捉えた方が良い。
ちなみにレベルの上限はない、無限だそうだ。
レベルの上がり方はまだ赤ん坊なので教えてくれない。
今俺がいる場所は、大魔術都市 ロア帝国。
ロア帝国はこの世界で唯一、魔術の力で国を繁栄させた国だ。
ここは昔、人間の敵である幻悪種の王が住んでいる国だった。
そこに、とても強い魔術師共が幻悪種を壊滅させた、という伝説がある。
それに貢献し、多大な功績を残し。並みの人では到達できないほどの強さを持つ者達には、ⅩⅢ使徒の称号を渡した。
ⅩⅢ使徒の人たちは倒した幻悪種の因子を取り込んで長寿の能力とさらに強い魔力を得た。
彼らは、その名前通り。13人の最強クラスの魔術師が集まったこの国の精鋭っという事になる。
この13人がいる限りはこの国は平和に保たれるそうだ。
このⅩⅢ使徒が出てくる辺りのお話は、母親に読み聞かせされたいたのでよく覚えてる。
俺の母はこの『ロア伝記』のおとぎ話を、まるで自分のことのように自慢気に話してくる。
まぁそれも仕方がないのだろう、だってうちの親2人は─────────────ⅩⅢ使徒のメンバーなんだから。
ただ、少し疑問に思うことがある。
俺はまだ生後約一年と言ったところだ、普通の赤ん坊だったらまだ思考能力が皆無なはずだ、なのに何故、俺の親はこの時期から俺に読み聞かせを行なっているのだろうか?
──まさか俺が転生していて精神年齢が18歳なのを知っているのか!?
と思ったが、そうではないだろう。
これは彼女なりの英才教育のプランの1つなのだろう。
今、俺を抱いて優しく頭を撫でてくれる、金髪のサラサラな髪を腰近くまで伸ばしており、胸が大きく、身長も高い。まるでモデルのような体格をしているこの人が俺の母親。
『エルザ・ライロード』
だ。
エルザは父親との会話から、察するに、ⅩⅢ使徒の中でも1番総魔力量が多くて、魔法の種類も豊富であり、最強の魔術師らしい。すげぇや。
エルザのレベルは幾つだろうか...とても興味がある。
エルザはそのため、結構偉い身分だそうで、この家.....と言っていいのだろうか城と言っても過言ではないこのクソ値段が張りそうな家を、国から貰った。
母エルザに為すがままに愛を注がれていたら、部屋の玄関からガチャリと扉が開く音がした。
おっと、父が朝の訓練から帰ってきたようだ。
朝から修行とは流石ⅩⅢ使徒は違うねぇ......
「あら、ロジックお帰りなさい」
「うん...エルザ...お...おかえり」
「ロジック...そこはおかえりじゃなくて、ただいま。でしょ?」
「あ...そっか...ただいま...」
毎度の事ながら、うちの父親アホすぎるやろ!?
なんでお帰りなさいって言われてんのに、『おかえり』で返すの?
バカなの?
死ぬの?
母さんは、ロジックに優しく指摘していたがもし俺が母親の立場だったら恐らく思いっきり頭をぶったたいて『なんでやねん!』って言ってたぞ!?
まぁ何があれ、このと〜〜〜っても、頼りなさそうな男が俺の父親。
『ロジック・ライロード』
青色の髪を、目が隠れるくらいまで伸ばしていて、身長は170センチ位だろうか、エルザよりも背が低い。
ロジックの専門魔術は召喚魔術。召喚魔術とはその名の通り物体や生物をこの場に召喚して戦う。
そしてロジック、うちの父親は呆れるほどの天然ボケが激しい性格をしている。
俺からすると天然通り越してただのバカなんじゃないかって思う。
「わんっ!」
部屋の奥から犬の鳴き声が聞こえた。
この子は、ロジックが呼び出したこの城の守護獣だ。
元の世界で言う、ペットと言うものだろう。
名前は確か......メラだったけな?
火魔法使いそうな名前だよな。
メラは犬みたいな身体に翼を生やしている奇妙な生き物だ。
俺はこの世界にも、犬のような生物がいるのか、と言う驚きよりも犬をこの目で初めて見た事に対して感動を覚えていた。
俺は前の世界では隔離病棟で一生を過ごしていたので、図鑑でしか人間以外の生物を見たことがない。
俺はこのライロード家の長男として生まれた。
まだ俺1人だけしか子供はいない。
俺の名は『シオン・ライロード』
なかなかにカッコいい名前を付けてくれたので僕はこの名前を気に入っている。しかも、この名前でこれからの人生では呼ばれるのだろうと思うととてもワクワクする。
まだ俺は生後約一年。やっと一歳を迎えた頃だから身体を動かさないので。これ以上は今の所の家庭事情は分からないし調べることも出来ない。
────あ、ウンコしたい。
俺の身体はまだ一歳。
自分では、トイレに行けないので。遠慮なく、漏らして鳴かせて頂こう。
俺がウンコを出そうと力んでる時に聞こえた夫婦の会話に、
『特大、討伐、死、出撃』
が含まれてるように聞こえた。何かあったのだろうか......
次回 幼児期 ‖魔術討伐編‖
【シオン視点→エルザ視点】
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
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さて、吉田颯太は、父ロジック 母エルザの息子として転生し、シオンと言う名を授かりました。
そしてロジック、エルザの会話から聞こえる不穏な空気。さぁこれからどう言う展開を見せていくのか、楽しみにしていてください!
次回はシオン視点からエルザ視点へ、変更して、魔術討伐編を進ませていただきます。