第14話《第1次試験終了》
これからは1500文字くらいかけたら投稿、と言う形にさせていただきます。
今回はシオンが問題を解いていくお話です。皆さんもその問題を読みながら解いてみてはどうでしょうか?これまでの話を読んでくださっていれば分かるはずです!
(あれ? 結構簡単?)
そこに書かれていたのはエルザのスパルタ授業で叩き込まれたものしかなかった。問題数も10問とそこまで多くは無い。
制限時間は25分、15分問題を解いて10分使って見直しをしていこう。
俺は先ほどの不安感は消え、スラスラと書く速度を速めて行く。
〔Q1〕基礎的な属性となるものを6つ答えよ。
これはリーエがペラペラと喋っていたから覚えている。さっさと書いて見直しをしよう。
〔A〕火、水、土、風、光、闇属性
〔Q2〕その属性のうち、弱点属性が無いものを全て選べ
〔A〕光属性と闇属性
〔Q3〕土属性が弱点の物を全て選べ
〔A〕火属性、水属性、風属性
〔Q4〕魔力は体のどこで練られるか
これはロジックが教えてくれたヤツだな。
〔A〕スフィア
〔Q4〕魔術国家であるこの国の事を何という
〔A〕ロア帝国
流石にこれは分からないとヤバい。
〔Q5〕魔術は何によって形成されるか
〔A〕口頭での魔術式
〔Q6〕魔術式以外での魔術の威力向上等をするには何を媒体にするか答えなさい。
〔A〕想い
〔Q7〕この国を救った英雄の事を何という?
はい、うちの親達です。
〔A〕ⅩⅢ使徒
〔Q8〕ステータスを私達の身体に付与させるには何の儀式をするか、そしてその儀式ができる年齢を答えよ
〔A1〕潜在能力開放の儀式
〔A2〕10歳
〔Q9〕魔術と違い魔力を流す事のみで使用可能な道具を何というか
〔A〕魔導具
〔Q10〕この世界における冒険者の職業適正は2つある、答えよ。
〔A1〕魔術適正と剣士適正
よし、一通り書き終わったし見直しでもするか。
キーンコーンカーンコン──ッ
「「「やめ!!」」」
見直しをちょうどし終わる頃に終わりのチャイムが鳴った。
難しい問題ばかりだろうと身構えてみたがやっぱり幼稚園だな、この年齢向けの難しい問題ばかりだった。
脳がまだ小さいゆえにまだ深いことは考えれないがこれでも18歳まで生きていたのだ、これくらいの事を理解出来なかったら恥だ恥。
そしてロジックとエルザには感謝しないといけない、彼らに教えてもらわなければ今回の問題ですら分からなかった。
でも、あのスパルタ授業は二度とごめんだ。
回答用紙を集めてる最中、英才学部の他の者達は回答の結果がどうだったのか話し合っている。
リアとシンはと言うと。
シンは手応えがあったのだろう少し顔がニヤついている。
リアの方に目を向けると彼女は口を真一文字に結び、青筋を立てながら机をトントンしている。
何があったんだ?
「確認が終わったのでしばらくの間休憩となります、次の試験に備えてくださいね」
え、まだやるの? 今度は何をやるのだろうか。
「シオン君、どうだった?」
「まぁ・・・いい出来だと思う、かな?」
「凄いね、僕は難しくて2問くらい飛ばしちゃったよ」
シンが休憩に入ると俺に話しかけてくれた、あの問題やっぱり難しかったのだろうか簡単だと思っているのは俺だけなの?
するとシンはリアにも声をかけようとそっちに顔を向けるがあのリアを取り巻いている不穏なオーラを感じたのか俺に顔を向き直して苦笑いした。
人当たりがいいシンですら話しかける事を躊躇するほど今のリアから放たれる近寄るなオーラが凄いことになっている。
「あはは・・・今のリアちゃん機嫌悪そう・・・」
「今喋りかけたら多分殺されるぞ」
「そうだね、今はそっとしておいてあげよう」
俺たちはリアを残して教室を後にする。
次回 《お泊まり会③》
今日か、明日に投稿させていただきます。




