第12話《身体の変化》
テスト週間から帰ってきました。お久しぶりです!!
いつも感想ありがとうございますいつも励みになっております。
テスト週間という地獄の徹夜ウィークが終わったものの体力が回復しきれなくて書くスピードがいつもより遅くなると思われますがご了承頂ける幸いです。
今回は短めで1500文字です。
「ひっほぉ〜っ!!」
俺は脱衣所で服を脱ぎ捨て、ジャパンの銭湯並みの風呂にダイビング。
空中に舞った水しぶきが後になって俺の顔を襲ってくる。
おぇ・・・鼻に入った・・・。
「ゲホッゲホッ・・・それにしてもこの家は広過ぎるな」
俺は部屋を見渡しながらポツリと独り言を口にする。
この風呂場はシャワールーム3つ程とこのデカイ風呂場がある、5人しか住んでいないのにやけに、ここの家はデカイ。
脱衣所の方から衣擦れの音と人影が見えたが、気のせいのはずだ、そうと信じたい、俺以外の4人はまだ庭とかそこら辺にいるはず。
俺が洗い場に向かおうとすると勢いよく風呂場の扉が開かれた。
────やっぱり思った通り気のせいではありませんでした。
「シ〜オ〜ンくぅ〜ん!!」
「え、ちょっ! おわわわわわ──ッ」
ドボンッ
裸のリーエに抱きつかれバランスを崩して風呂場へ再びダイビング。
「ネネネネ姉さん何ではははは、入ってくるんだよ!」
「え〜別にぃ〜天才な弟ちゃんの“おせなか”? を流そうかなって思ったから来ただけだよぉ! 悪い? て、シオン・・・目が・・・」
「わ・る・い・で・す☆ と言うかなんでその言葉を知ってるんですか・・・」
リーエは俺の目を見て変な事を言っているが何のことだがさっぱり。そして俺から抱きついて離れようとしない。
こいつの包容力(緊縛力)の強さは異常だ、抜け出そうとしてもビクともしない。つーか顔近い。
しかも幼ながらも膨らみのあるエデンの園を押し付けられている。
「ささ! ほら身体洗いに行こ!」
「いやいや身体洗うんなら1人で洗うよ! 来なくて大丈夫だから!」
「え〜でもぉ・・・ちぇ〜分かったよ・・・」
流石に洗い場まで来られたら迷惑きわまりないので断っておく。
必死に恥部を見ないようにと目を逸らしてるのに洗い場まで来られてしかもあっちには鏡もあるので見えてしまうと俺はモラルがない男として生きて逝かないと行けなくなるかもしれなくなる。過剰な考え方だが俺は精一杯生きていくと決めた身だ、後々の生活に悪影響を及ぼすことは今のうちになるべく避けておきたい。
「あれ? 俺の目って黄色だったっけ・・・」
洗い場に座って鏡を覗き込んでみるとそこにいた者は中性的な日本人顔から西洋風で肌も白く髪も真っ白で美しいけどまだ幼い男子に変わってしまっている俺がいる。
俺の目は青色だったはずなのに何故か気付いたら黄色になっていた。
「昼頃、廊下の鏡を見ていた時は青色だったはずなのに・・・」
何故なのか疑問に思うが今はそんなことよりも身体を洗って早く風呂場から出て行きたい、リーエに襲われる恐怖から逃れたい事と他に俺はもう風呂場に入ってから50分は立つ、そろそろ逆上せて倒れそうだ。
俺は急ピッチで身体や髪を洗いリーエに先に行くと伝え、脱衣所へと向かう。
◆
「「「ご馳走さまでした」」」
「お粗末様、なのです」
俺、エルザ、ロジック、リーエが揃ってご馳走さまと言い確実自分の作業やらに戻っていく。
「シオン、少し目を見してくれない?」
「あ、はい! お願いします」
「ありがとう、じゃあちょっとここに座って」
母に呼び止められた俺はリビングのソファーへ言われるがままに座らされ、俺の胸に手を当てた。目じゃなくて胸に手を当てたのだ。
「あれ? 目じゃないんですか?」
「シオン、貴方は魔術の実践授業をした後にこの目の色になったんだとしたらもしかしたらスフィアに何かあるかもしれないからね、先にこっちを調べるの」
すると、俺の胸に添えられたエルザの手が淡く発光した。
数十秒たつとエルザは目の色が変わった理由を述べてくれた。
「これはおそらく、スフィアの魔力ががシオンの体内で軽く暴走して目に魔力がいって変色したんだと思う。この事例はよく稀にあるらしいわね・・・ごめんね、もうちょっと詳しかった方が良かったかな?」
「あ、いえ、大丈夫です。 原因を教えてくださってありがとうございます、母さん!」
「礼はいいわよ、貴方は私の息子なんだから・・・」
エルザは優しい眼差しで俺を見つめながら頭を撫でてくれた。
俺はその暖かさを感じながら目を細める。
「ねぇ、シオン? 明日は幼稚園でお泊まり会をするそうだけど準備はしたの?」
「・・・・・・あッ──」
完全に忘れてました。
次回 第13話《お泊まり会》
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次回更新は来週の火曜日か水曜日です。




