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第1話〈人生リスタート?〉

始めまして!『守屋 イモリ』(阿修羅マン)です!

この度は、こんな私の書いている作品に興味を持ってくださってありがとうございます!!


小説を書くのは初めてで、拙い文章ですが楽しんでいただけると幸いです!


それでは!お楽しみください!


 空って本当に青いのかな、地球って球体なのかな。小鳥のさえずりを聴いてみたいな。


みんなが当たり前に知っている常識や体験を俺は知らないし、する事も許されない。

 

俺─── 吉田 颯太 は今日、これで最期であろう誕生日を迎え、18歳になった。


ーーーーーーーーーーー


 高層ビルがあちらこちらに建ち並び、日光を反射してコンクリートの地面を照りつける。


  今日も大勢の人間が誰かに操られてるように、それぞれの目的地に向かっていく。あ────今、おっちゃんのカツラが空高く舞って逝ったのを見かけてしまった、ご愁傷様です......。

 

  俺はそんな事を思いながら学校へと向かっていく


──────────夢を観ていた。

 

目を開けると、そこには天井に明るい照明が取り付けてあるだけ、俺の胸に取り付けられている、医療器具の電子音が響いている。


 いつも見慣れている、俺が住んでいる隔離病練の一室。


 周りを見渡しても無機質で何も無い、真っ白な空間だ。


  目が覚めていくに連れて曖昧な記憶も鮮明になってくる。


────── そう、俺は昨日、18歳を迎えた。


  健康体の人達にとって、誕生日を迎えると言うのは、とても喜ばしい事であろう。でも、余命半年の俺にとって誕生日を迎えると言うのは、自分の死が刻一刻と近付いてくる意味になってしまう、とても胸糞悪い。


  俺の命を蝕んでいる病名は心臓病。産まれた時から心臓に血液が上手く回らない身体だったらしく、動く事もままならない状態で、18年間寝たきりに近い状態で生きている。


 おかげさまで身体全体の筋肉が発達してないから動くには人の手を借りないといけない。


 「一度でもいいから、自分の足で歩いて見たいよな...」


 俺の声が部屋中に木霊する。誰もいないってのはやっぱり寂しいものだね。


 医者から言われているが、心臓がうまく機能していないのに、ここまでしぶとく生きているのは珍しいそうだ。


 俺が助かるには心臓を移植するしかないそうだが、やっぱり心臓となるとドナーが見つからないらしく諦めるしかない。


 ...と。誰か来たようだ。この足音とノックの仕方をする人はあの人しかいない......


 「吉田さ〜ん、起きてますか〜?」

 「は〜い。起きてます。」

 

 予想的中! 今、扉を挟んで声を掛けてくれた人は看護師の高村さんだ。この人はただの看護師では無い雰囲気を醸し出してるとても不思議な人だ。俺は返事をしながらリモコンを使って上半身をベットごと起こす。


 「看護師の高村です〜!朝ご飯持って来たので、入ってもいいですか?」

 「どうぞ」

 「失礼しま〜す」


 扉を開けて入って来た看護師はつり目ではあるが何処かしら優しい雰囲気を纏い、すらっとした足、もっちりとした臀部、胸部には、たわわに育った果実をデデンッ! と二つ付けている。女神様、といっても過言では無い、眉目秀麗の素晴らしいお方だ。もちろん性格も神。もぅマヂ無理...結婚したぃ...。


 高村さんは、週に一度。俺のカウンセリングとしてこの病練に来てくれる人だ。彼女は、カウンセリングがある日はこうやって俺の世話もしてくれる。とてもありがたい。それ以外の日は他の看護師さんがやって来て下さるが、みんな高村さんと違って俺から距離を置いている感じがする。


 高村さんは何で僕なんかに優しく接してくれるのか分からない。


 もしかして俺の事が好きなの?!

 高村さんに告白されたらどう返事をしようか......ンフフフフ......


 「はい!これが今日の朝飯ね〜。それとこの前のテストの結果、学校側から届いたから君のパソコンにデータを送っておきますね。」

 「あっはい」


 危ない危ない...テストという単語を聞けたおかげで、おれはしょうきにもどった! ありがとうテスト!


 だが何故だ!?

 何故目が胸から視線をズラす事が出来ないのだ!?


 俺は学校には通えないが勉強は人並み以上にしていると思う。一応、この前のテストで高校三年生までの範囲を終えたはずだ。そして今回の総合テストも結果は上々である。


 俺の病室にあるノートPCは頭にヘルメットを被り、脳波を検知してそれを信号化して、文字を打つと言う、面白い機械を付けている。


 俺の身体は病気のせいで使い物にない。ペンを持って机で書くことすらままならない。そんな俺にとっては、勉強すると言うのも一つの夢だった。それを叶えてくれたのがこのPCだ。


 このPCがあったからこそ、ここまで強く生きたい、と思うようになった。このPCを買ってくれた親には頭が上がらない。でももう、その親も死んじまってこの世に居ないんだけどな。


 心臓の移植可能なドナーが見つからないから手術が出来ないのも、一つの理由だが。両親共々亡くなってしまったかめ、手術医療費が足らないという問題もある。


 だけど、医者さんからのご厚意で、このヘルメット、TMS(径頭蓋磁気刺激装置)を提供してくれて、感謝しても仕切れない。


 俺は、周りに助けてもらわないと生けていけない。自分1人では、何も出来ない。とても歯がゆい気持ちになる。


 そんな今も、高村さんに、あ〜んをしてもらわないと飯を食べる事すら出来ない。


 やっぱ胸大きいなぁ......


 高村さんと屈託の無い会話をポツリポツリしつつ、ご飯を食べていたら、あっという間に食べ終わってしまった。今日は腹が減っていたのかな? 何でだろう、自分の体調に自分が気付けていない。なんだか今日の身体の調子は、昨日と比べて何か違和感を感じる。


 「それじゃあ。吉田さんご飯食べ終わったし。私は戻りますね」

 「......はい」


 思考にふけっている俺の返事を聞くや否や、お盆を片付けて。いつものように振り返って、一つ軽くお辞儀をして帰ろうとしていた。


 ──────高村さんの遠ざかる背中を見届けていると、突然、何か喋らないと、何か伝えないと。と言う変な感情が渦巻いて来た。


 「高村さんっ!」


 気付いたら僕は、高村さんを呼んでいた。

 

 高村さんは首を傾げ、どうしたの?と目線で問いかけられた。


 「あ.....いえ...何でもないです...すみません、急に呼んでしまって...」

 

 自分の体や思考に違和感があり、何故、こんなことを口にしたのかと言う疑問と、身体の調子がおかしい事の不安で頭の中が埋め尽くされていて、俺は今、くしゃくしゃな顔をしているだろう。


 高村さんは俺のそんな顔を、寂しいと訴える表情と受け取ったらしく、柔和な笑みで返してくれた。


 踵を返し、高村さんは病練を後にする。


 「そろそろ...迎えが来るようだねぇ」


 高村さんが何かを口に出した様だが、気のせいだろう。


 ────俺はまた、眠りについた。


ーーーーーーーーーーー


 やっぱりおかしい。

 さっきから身体が別のところにあるんじゃないか、と錯覚するほど気分が浮ついてる。


 夜になった今でも治らない。

 ただの風邪だろうか?

 いや、それは無いだろう。この部屋は殺菌されていて余程強い菌じゃなければ俺は感染しないだろう。


 ────考えていても仕方がない。俺はまた朝まで眠りにつく。


 ──────突然胸に激痛が走った。


 「っ──────!!」


 胸が締め付けられるように痛く、苦しい。


 心臓からくる激痛がだんだんと全身に痛みが回って来て痙攣してきた。


 俺は激痛に勇まれながら呼び出しベルを鳴らした。


 ──く............そ............息が............出......来..な...............い.........


 人の助けを待ちながら必死に痛みを堪えているとふと頭の中にに「死」の言葉がよぎった。


 なんで、なんでだよっ!

 俺はここで死ぬのか?


 嫌だ。


 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!


 俺はまだ半年は生きることができるはずだ!?

 

 意識が朦朧となっている最中、今までの記憶が次々と流れ込んでくる、走馬灯だろうか。


 だが俺の記憶にはそうたいしたいものがない。


 「颯太君!!!!!!!」


 ──あぁ......高村さんだ...最期の最後に貴方の声を聞けるなんて......


 「大変──っ! 橋本先生っ颯太君が!」


 ──俺に対してこんなに心配になってくれていて僕は嬉しく思っていた。


 いつも、俺が一人ぼっちで泣いている時にそばにくれて、親が亡くなって取り残された喪失感で病んだ心を癒してくれて。


 何から何まで、この人は僕に尽くしてくれた。


 そんな俺の命の恩人でもある彼女を今、泣かせてしまっているのに、自分の胸の痛みで喘ぐ事しか出来ない。


 ──もし、俺の願いが一つ叶うのならば女神様よ、俺に生きる力をください。


 「死....た..く...な...............よぉ」


 ──意識が途切れ途切れになっていた時。何か糸が切れたように思考が飛び、眠気がやってきた。


 ──俺...は.....これで......終わるんだなぁ......


 【君のその生きたいと言う願い──ッ!聞き入れた!】


 声が聞こえたが俺にはもう関係ない。


 俺は──眠気に────身を任せて────────────────


ーーーーーーーーーーー


──────夢を見ていた。


 豪華な家だった。城とも言えるであろうその一室に俺は仰向けで寝ていた。


 身体は思うように動かない。手を広げたり握ったりする事しか出来ない。


 目もあまり見えていない。


 しばらくボ──ッとしていると、2つの人影が俺の霧がかったような目に映った。


 その2人の中の1人が俺を抱き上げて、頭を撫でてくれた。


 夢の中の俺は赤ん坊になっているとその時に気付いた。


 俺はその手の温もりを感じながら眠りにつく。


 ──────眠りにつく?


 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!?


 夢の中なのに眠りにつくのか?!

 ありえない!?


 しかも俺が赤ん坊ってどう言う事だ!?


 人間、成長すると赤ん坊の頃の記憶を消えているはずだからこんな夢は出てこないはず。


 ────もしかして。


 『転生??』


 俺の脳裏にそんな言葉が浮かんだ。

 だがそんな非現実な事を信じれるものか!?

 

 ふと、意識が飛ぶ寸前に声が聞こえたのを思い出した。


 『君のその生きたいと言う願い、聞き入れた』


 もしこの言葉が神様の声ならば......


 頭の中で何かがカチリとハマった。


 恐らく、俺が生きたいと言う願いからこの世界へ、転生してしまったのだろう。


 にわかに信じがたいが、あり得ない話でもない。


 だがもしも、これが神様のおかげって話ならば。


 ────やってやるよ神様!


 俺はこの世界で精一杯、生きて、笑って、泣いて。悔いのない人生を送ってやる──っ!


 けどその前に。


 ────おやすみなさい。


 俺はとうとう眠気に負けて眠りについた。赤ん坊の身体ってのも不便なものよ......


 




 


 


 



 






 


 




 


 




 





 


 


 

終章 プロローグ


次章 幼児期 ‖家庭事情編‖


如何でしたか?少しでも面白そうと思ってくださったら嬉しいです!

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誤字、文章等での誤りなどのご指摘も受け付けております。


次章は、おそらく今週中にスタートします!

乞うご期待ください!

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