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模擬戦

テンポがーテンポがー

 ラダにほっこりしつつ、僕の"望み"を話そうか迷っていた。

 迷ってるうちにゴットハルトが

「おう、案内まだだろう、とりあえず食堂からだ」

 と切り出したのでとりあえずは食堂に足を運ぶことにした。





「うわぁ~~~~!!!!これ全部タダで食べていいんだよな!おにぃ!おねぇ!」

 妹はキラキラした瞳で僕と「おねぇ」という呼び方にちょっと感動しているラダに問いかけた。お義姉さんって呼ばせるんじゃなかったのか……?

「だれでもってわけじゃない。私達"特待"だけ」


 この学校には実力に応じた階級が存在する。一番上が"特待"この下に"一級""二級""訓練士"と続く。最下級は"初級"だ。

 それぞれ階級に応じて商店の割引や食堂での無料で食べれる食事が違う。

 "特待"だと食堂のメニューは無料だし商店は入手が難しい魔石や鉱物及びそれを使ったモノ以外は無料、無料でなくとも市場価格よりは低く売ってもらえる。"一級"は半額、"二級"は三割引"訓練士"は二割、"初級"は割引なし。無料の食堂メニューは上からランクが落ちていくが"初級"でも一般家庭よりほんの少しいいものが食べれる。

 "特待"になると格別美味しい物が食べれるので食べ物目当てで"特待"まで上り詰め軍部の兵站総責任者になった先輩もいるらしい。ちなみに僕たちは全員"特待"だ。


「じゃあ早速……」と妹が注文しかけるがシンが「食べる前に体動かすネ。訓練場で手合わせしてから食べる。これが一番おいしい食事の食べ方ネ~」と訓練場へ妹を引き摺っていった。







 訓練場はとても広い。なぜなら50対50の集団戦闘訓練を行うからだ。だから1対1を行い修行するものもいれば、小隊戦で連携の確認をしたりするものもいる。もちろんそれを見る野次馬もいる。今は野次馬が多い。なぜなら二年次の特待八人が4対4の小隊戦をするのだ。見て技を学ぼうとするものも多い。


「お前がアキレウスの妹か。噂は聞いている。ここは俺が審判をやろう」


 筋肉質のいかにもな武術担当教官のマティウスが審判をやってくれることとなった。


 班編成は僕、ゴットハルト、妹、ラダの戦士2魔法使い2の基本的パーティーとシン、エッツィオ、アル、ソーニャの戦士1サポ1魔法2の近接戦闘可能な魔法使いを小隊に含んだ前提のパーティーで戦うこととした。


「初め!」


 教官の掛け声と共に妹は僕の強化魔法を受け一気に加速しシンを攻撃するかのように見えた。しかし実際はゴットハルトに支援魔法をかける時間を稼ぐための時間稼ぎ、半竜は魔法を受けにくいため時間がかかる。


 妹はシンを飛び越えアルに一撃を打ち込もうとした。


 しかしソーニャのワイヤートラップに引っかかる気配を感じたのか拳を引き代わりに拳と逆側の足で蹴りを放ちワイヤーを切る、がこれはソーニャの予想の範疇でワイヤーが切られたことにより設置型魔法が発動してしまう。

 妹はすぐさま飛びのき横にステップを踏みソーニャ自身を狙う。しかしアルの風魔法で少し浮いた瞬間に突風を受けてしまいそれは失敗に終わる。


 そこでラダはふと気づく、エッツィオがいない。瞬時に広範囲干渉場を広げ場所を探る。いた、シンの真下の土の中だ。見つけた瞬間エッツィオはゴットハルトの足を掴み動きを封じる。

 すかさずシンは暗器をゴットハルトに叩きこもうとするが僕に防がれる、拘束術式だ、かけたのはシンだけでない、ソーニャもだ。


 妹はそれを見逃さない、瞬時にソーニャに掌底を叩き込みアルの腹に一撃入れる。同時にラダは地面をひっくり返した。基礎の土魔法だが魔力を多く込めているためエッツィオ、シン、ゴットハルトごとひっくり返す。


 こうして模擬戦は僕達の勝利で終わった。ゴットハルトはブツブツ文句を言っていたが全員に治癒魔法をかける。

「ラダ以外に干渉場を張った人はいなかったはずネ。どういう理屈でアキレウスはあそこで魔法を発動出来たヨ~?」


「愛の力」とラダはドヤ顔して説明した、あってるといえばあってるが。


「僕とラダは一緒に過ごして干渉場を似させたのさ。毎日何回も試して二人の間なら自分の干渉場じゃなくても魔法が乗るようになった。」

「私とアキレウスは一心同体」

 解説を入れると周りから拍手が、ラダはさっき行ったことを思い出して恥ずかしくなったのか、真っ赤になって僕の車椅子の荷物入れに潜り込んでしまった。萌え。


「テティスちゃんはっやー。あんな人みたことないよ、罠より早く動く人はじめて見たかも、私もまだまだかなぁ。」

「周りと雰囲気が違うし、あれじゃわかる」

「わかんねーよ、お前だけだよ」とすぐさまゴットハルトがツッコミを入れる。

「いや僕もわかるよ?うちの森は感知能力に長けた奴多いし、狩ってくうちにどこ見てるのか覚えて、そうなるとゴッドゴルトでもわかるようになるよ」

 実際うちの森は奥深くに龍族が封印されているため気に当てられて強化された魔物がたくさんいる。軒並み感知能力が高かったりする。


 僕の発言を聞いてアルが

「アキレウスの家であるか、話には聞いてたけど一度修行しに行くのもありかもしれぬな。アキレウスの父上は高名な魔道具職人であると聞く、一度あってみたいものだ。」

「夏季休暇にでも行こうか」

 僕がそう言うとみんなが頷いた。車椅子の下からは「両親、あいさつ」とか聞こえる。

 まだ結婚も婚約もしたくないんだけど……。


 ラダに言うと本気で泣きそうなので絶対言わないけど、挨拶までするとうちの親は全力で婚約させるだろうなぁ……僕はこんななりだし、結婚相手を心配する気持ちはわかるけど。


 野次馬たちに「勉強になりました!」とかまだ魔法の成り立ちを理解していない学生に「干渉場一つにつき一つの魔法なんじゃないんですか?」とか聞かれたが、適当にあしらい僕たちは食堂に向かった。

戦闘描写書くの難しくないですかー?多対多二度と書きたくないレベルなんですけど。


ちなみにラダの身長は125cmぐらいです。イメージ的にはケン●チのKちゃん。

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