表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天界の神々、実はちょっと本気です  作者: よむよみ
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/41

第七話 宇宙の観察の始まり

私たちは、一つ目の宇宙を見終わると、さっそく二つ目の宇宙へ向かった。


原始の宇宙が構成されたことで、宇宙を観測する神が現れた。

しかし、当初は観察がうまくできないことが多かったようだ。


物質の性質を受けて、宇宙は絶え間なく膨張していた。

時には、光速を超えるような物質も現れた。

動き回る物質の観測は、とても困難だった。


超高速で飛行する航空機から連射された弾丸は、航空機が接近してくる場合、後から発射された弾丸が先に到達する。

逆に、航空機が遠ざかる場合は、弾丸が届かないこともある。そんな事象が、光でも発生していた。

つまり、向かってくる物質を観測する場合、時間が過去にさかのぼるように見え、逆に離れていく物質を観測する場合、いつまでも観測できないという状況が起きていた。


そこで考案されたのが、“光速度不変の原理”だった。

次の宇宙では、原始の宇宙をアップデートする形で構成されることになる。


「どんな状況でも、誰が観測しても、光の速さは常に一定である」という法則が、原始の宇宙に追加された。

不思議なことに、この法則を適用すると、物質は光速に近づくにつれて時間や空間が歪み、光速を超えることが不可能になった。

これにより、物質を観測する際、どんな状況でも、過去から未来に向かって観測が可能となった。

また、波の性質を持つ光は、ドップラー効果の影響を受けて、光速で遠ざかる物質は赤く、近づく物質は青く観測されるようになった。


機能性を重んじる神々には観測の整合性を、芸術性を重んじる神々には色彩の喜びを提供し、この宇宙は多くの神々に受け入れられた。


この宇宙も最優秀賞となり、原始の宇宙のアップデートという形で、早速適用された。


ただし、後日、追加の修正が施されることになる。

神々にも同様の制約がかかり、光速を超える移動ができなくなった。

その結果、移動に時間がかかるようになり、遠くの物質に触れようとしても、移動では永遠に到達できないという事態が頻発した。

そこで、宇宙では神々がテレポートできるように、即座に修正が行われた。

このとき、宇宙の座標系も同時に設定された。

この座標系は、修正を行った神の独断で定められたが、今でも基準点をどこにするかについて天界では議論が続いている。

ただ、もうすでに多くの神々に受け入れられているため、この座標系の変更はもはや不可能だと、多くの神々は考えている。


「今は、当たり前のように宇宙に触れているけれど、多くの苦労があったのね…。」

「もうほぼ完成系ですよね…?他に何か修正されている箇所ってありましたっけ?」


よかったら、コメント、感想、ブックマーク、評価をぜひお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ