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天界の神々、実はちょっと本気です  作者: よむよみ
第七章

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第三十五話 魔王の遊び

「どうした。この程度か。」

衝撃波で周囲の神々を一斉になぎ倒した魔王は、つぶやいた。


「弱い、弱すぎる。本気を出すまでもない…。」


魔王のつぶやきに怒る神々が、力を振り絞ってかかっていく。

しかし、全く歯が立たない。

次第に、魔王は手を抜き始めていた。

ただ、それでも神々は対抗できていない…。


魔王はあくびをする。


「ぬるい…。」

神々との攻防に飽きたようだ。


「魔王への攻撃は認められない。」

魔王は、虚無空間にルールを追加した。

ルールの法則が、虚無空間にカチカチと適用されていく。


ルールの適用が終わると、魔王は横になった。

それを見た神々は、一斉に攻撃を仕掛ける。


魔王は微動だにしていない。

しかし、神々の攻撃が当たることはなかった。


ある者の攻撃は、空間のゆがみにより外れ、ある者の攻撃は硬いルールにはじかれ、

そして、ある者は攻撃の瞬間に、金縛りにあったかのように動きを止めた。


この様子を満足そうに見つめながら、魔王はさらにルールを追加した。

「魔王の攻撃は外れない。」

宇宙空間に、新しいルールが適用された。


眠そうにあくびをしながら、魔王は魔力の塊を上に向かって無造作に放り投げた。

魔力の塊は、空間が歪み、当たり前の現象のように、少し離れた神にぶつかった。


創造の神に、破壊の魔王。

神の力が魔王へ特別な効果をもたらすように、魔力の塊は神に特別な効果をもたらした。

その神は大きなダメージを受けていた。


魔王は横になりながら、魔力の塊を天井に向かって放り投げる。

魔力の塊は複数に分散し、距離に関係なく神々へ向かっていく。

避けても避けても追ってくる。

逃げても、ふっと消え、目の前に現れる。


魔力の塊を逃げる鬼ごっこが始まった。


魔王は、混沌とし始めた虚無空間に、感じ入ったようだ。


「統制された空間など気持ち悪い。

この混沌とした様子こそ、この空間にふさわしい。」


この様子を見て、多くの神々は、この虚無空間から逃げ出そうとし始める。

虚無空間の出口を見つけて入ると、そこは魔王の目の前だった。


魔王は威厳のある声でささやいた。

「知らなかったのか。魔王からは逃げられない。」

魔王は、最初から逃げられないようルールを追加していたようだった。


魔王はじわりじわりと神々を追い詰めていく。

もう、戦いどころではなかった。

みんなそれぞれ、魔王や魔力の塊から逃げている。

そして、その様子を見て、魔王は喜んでいる。


私は、何もできなかった。

神々が傷ついていくのを、見ているだけだった。

何もできない自分が、悔しい…。


無意識のうちに、私は叫んでいた。


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