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天界の神々、実はちょっと本気です  作者: よむよみ
第七章

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第三十三話 虚無空間

神々が、魔王の作った次元の狭間より虚無空間に入っていく。

私たちも続いて入っていった。


そこは、白くて広い空間だった。

石畳のような地面があり、六方から光が差し込んでいるようだった。

地面に立つと、六方向に影が伸びている。

光が差し、影ができているが、まぶしいわけでも暗いわけでもない。

空はどこまでも白くて、とても不思議な空間だった。


ところどころ、石畳がすり減っている。

本当に長い間、この空間は使われていたのかもしれない。


見渡すと、遠くまで見渡せる。

どこまでも広がる空間。

その中央に、魔力を放つ魔王ヴァルグレアの姿があった。


宇宙では、星を超える大きさであったが、ここでは小さい子供の姿をしている。

星を超える大きさのヴァルグレアは、他を圧倒する威圧感を放っていたが、子供の姿になってその威圧感は抑えられているようだった。

ただ、それでも圧倒的強者の放つオーラをまとっているように見える。

小さいながらとても不気味な存在だ。


そもそも立ち振る舞いが、洗練されているように見える。

立ち方一つとっても、無駄がない。

悠久の時間、特訓を繰り返してきた、その結果かもしれない…。

小さいからといって、侮れない…。


戦闘部隊は、そのヴァルグレアを遠巻きに取り囲むように移動していた。

とても危険であることを認識しているようで、不用意に近づいたりしない。

かなり距離をとって囲んでいる。


私たちは、その戦闘部隊からさらに距離を置いて、ついていくことにした。


戦闘部隊は、思い思いの武器を神の力で生成していく。

剣、盾、大剣、槍、斧、杖、こん棒、ハンマー、弓、ボーガン、…。

神の力で生成された武器は、魔王に特別に効果があるはずという話だった。


神々が一通りそろったことを確認したようだ。

ヴァルグレアがしゃべりだす。


子供の姿ではあるが、精悍な大人を想像させる声だった。


「ようこそ我が虚無空間へ。

逃げずによく来た。勇気は誉めてやろう。

力が大きさになってしまう空間では、少々戦いづらいのでな。

我が魔力を若さに変換する空間とさせてもらった。

大きさが同じぐらいの方が、そちらも戦いやすいであろう。」


武器を作らずそのまま構え始めた。

魔王は、素手で戦うようだ。


「準備は整ったか?さぁ、ここで思う存分戦おうではないか。」


戦いが始まる緊張が、空間に漂い始めた。


私たちもその様子を見て、それぞれ武器を持った。

私とルミエルは杖、ミカエルは魔力を増幅する本、メモリナは銃を手にした。

ミカエルが、メモリナの銃の弾丸を神の力で用意している。


皆それぞれ、神の力が込められた武器を手にしているが、私たちは非戦闘員だ。

念のため所持しているに過ぎない。

戦いが始まったら、回復に専念する心づもりだ。

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