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天界の神々、実はちょっと本気です  作者: よむよみ
第四章

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第二十三話 解体作業の記事

次の日、いつも通り仕事をしていると、天界新聞が届く。

昨日の新聞の記事の通り、今日はブラックホールの解体が記事として取り上げられていた。


「ブラックホールの解体」

ブラックホールは、際限なく物質を取り込み、放置しておくと非常に危険なため、天界では定期的に解体作業を行っています。

この作業は、古くから伝わる手法であり、定期的に実施されているため、大きな危険はありません。

多くの皆さまにご参加いただき、手伝っていただけるようお願いいたします。


【作業概要】

宇宙の法則の適用範囲を分けるため、ブラックホールを中心に結界を張ります。

その後、結界内の宇宙の法則を、重力の力を極端に下げるよう修正します。

大きな爆発が予想されるため、爆発を可能な限り、神の力で抑えます。

爆発が一通り収まったら、結界を解除し作業完了となります。


【作業項目】

・結界を張る

・宇宙の法則の書き換え

・爆発を可能な限り抑える

・結界の解除


【作業内容】

結界や法則の書き換えは、研究の神々が担当します。

参加して頂いた神々には、爆発を可能な限り抑える係を担当していただきます。

難易度は高くなく、どなたでも安心してご参加いただけます。


【報酬】

100ブラック/日


ブラックというのは通貨の単位だ。

天界では、ブラックホールの解体という仕事のために、専用の通貨が発行されている。


神の力で爆発を極力抑える。

記事を読むと、だいたい想像していた範囲の仕事内容だった。

今まで蓄えられてきたエネルギーを一気に拡散することになる。

とんでもない爆発になることは間違いない。

爆発を抑えるためには、多くの神々の力が必要とされるということだ。


記事にも記載がある通り、この作業はすでに何度も行われている。


地球で「3日間ぐらい夜でも文字が読めるくらいに明るかった」と観測された現象は、多分、神々によるこの作業の結果だ。

神々がどんなに神の力で爆発を抑えていても、遠い遠い地球で観測されてしまうほどの光は漏れてしまう。

むしろ、神々が抑えているからこそ、地球ではこの程度で済んでいるのだろう。


私たちは、多くの星を守るためにも、できるだけ爆発を抑える必要がある。


私は、地球の観測を通して、時々助けられている。

私を助けてくれる地球を、今度は私が守ることができる――そう考えると、特に気合が入った。


もしかしたら、地球の小説をよく読んでいるミカエルも、同じ気持ちかもしれない。

そう思ってミカエルを見ると、時々くすっと笑っているみたい。

この感じは、多分また、モニターで地球の小説を読んでいるに違いない…。


きっと、ミカエルも一生懸命になって爆発を防ごうとするだろう。

ミカエルは“やる時はやる”天使なのだ。いつも頼もしく思っている。


私は、特に大きな問題を感じることもなく、ミカエル、メモリナ、ルミエルと共に、参加の旨を天界に伝えた。


   第四章 今の宇宙の問題点 完


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