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天界の神々、実はちょっと本気です  作者: よむよみ
第四章

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第二十一話 まどろみの中で

「おはよー。」


私は目が覚めると、執務室の椅子に座り、星の観察を始めた。


「おはようございます。」

そう言うと、ミカエルは、みんなの飲み物をまとめて用意してくれた。


「いつもありがとう!」


コンテストでお休みしてたから、久しぶりの仕事だ。

コーヒーを飲みながら、取り急ぎ、星に大きな出来事が起きていないことを確認する。

こういう時、ノルマの少ない仕事を選んでおいてよかったと、しみじみ思う。


私はまだ、コンテストの興奮から冷めていないみたいだ。

星の観察にも雑念が混ざる。


「昨日のコンテストどうだった?」

私は軽くまわりに聞いてみた。


私が話し始めたことをきっかけに、皆も話し始める。


「楽しかったー。また、行きたいな…。」

「特に熱を電気に変える宇宙…。定期的に入りたいな…。」

「もし、次あの宇宙があったら…、次はどんな姿になろうかな…。」


皆、感想はたまっていたみたい。

私の仕事の邪魔をしないよう、静かにしてくれていたのだろう。

その日は、ぼんやりと、皆と会話しながら仕事をしていた。


仕事も終わり、自室に入ると、また考え始めてしまう。

昨日は何を考えてたんだっけ…?

そうだ、今の宇宙の問題点の続き。


一つは、水と酸素を利用した生命体に有利すぎること。

展示にもあった。核分裂を仕組みとして取り入れて、光の届かない星でも生命が発生できるようにした。

これは問題点というより、偏り…と昨日考えた気がする。

問題点だけでなく、今の宇宙の“偏り”も考えてみよう。


えっと、他にはー…。

そういえば、テレポートを導入したんだっけ。

これは、各星が遠すぎるって問題に対応している気がする。

神々にはテレポートが実装されたけれど、他の生命体にはとっても厳しい…。

重力を少し強めれば、距離感の感覚が変わるのかもしれない…。


一旦、改善はおいておくとして、さらに問題点を考えてみる。


えっと、芸術の展示もあった。

確かに、今の宇宙は科学要素が強い気がする。

今の宇宙の偏りとして、“科学に偏っている”というのも追加していい。


あとは、熱エネルギーを電気エネルギーに変換の展示か。

全てのエネルギーが、基本的に熱エネルギーに変換されてしまうというのは、確かに面白くないかもしれない。

もっと他のエネルギーにも分散されたら…どうなるんだろう?

それはまだ、私の想像の外にある。


もう、こんな時間か。

一度、頭を整理して今日は眠ることにしよう…。


今の宇宙の問題点、偏りは、今のところ4つ。

・水、酸素を利用した生命体に有利すぎる

・星どうしが、離れすぎている

・科学要素が強い

・基本的に、全てのエネルギーは熱エネルギーに変換されてしまう


いい感じに頭が疲れてきた…。

また明日、考えよう…。

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