ささやか
囁かな眠り言
夢を見ていたの
なんでもない話をずっと
息を吸って吐いて
朝焼けの空を
今日もまた丘の上から眺める
想像していたよりも
日が昇り下るのは早くて美しくて
急かされていたようで
何かを持つように促されていたんだ
一輪の花が華やいで
色香が後から追う
丁寧にいつも通りに
務める
勤めだす
努めようと
己を奮い立たす
気持ちの整理をしだしたら始まらない
だから
多少なりとも散らかる心に手を当てた
聴こえる
囁かな眠り言
夢を見ていたの
なんでもない今の話をずっと