日常
次の日学校に行くと拓真や美乃里から話しかけられた。普段通りに戻れたかな…俺には分からないけど楽しければいいや
そういえば拓真とやりたいことあったな。
「拓真、釣りの大会でようぜ。道具の貸し出しもあるみたいだし」
「あぁ、前先生が言ってたやつか。確か2人1組の」
「そうそれ、一緒に出ようぜ」
「ちょっと私もでたいんだけど」
「まじ?3人か…。というか美乃里、生魚触れるのか?」
「触れるわよ。それくらい料理とか結構するんだからね」
ま、美乃里がいた方が楽しいんだが3人だとあと一人誘わないとだな
「快星、お前には今ふたつの選択肢がある。俺が行かないで美乃里と二人で行くか、お前が1人誘うかだ。もちろんわかるよな」
「分かった!」
誰誘うか〜田口、中島、健太そこら辺かでも美乃里と3人とも顔見知りじゃないからなー
女子から選ぶとしたら真奈か?いや拓真が振ってから関係ないし気まづいよなぁ。あ、篠原でいいや一応クラスメイトだし聞きに行くか
「篠原ー」
「何?言っとくけど昨日は真っ直ぐ家に帰ったわよ」
「ん?、あ!」そういえば昨日盗み聞きしてたな、すっかり忘れてた。
「いやその件じゃない。」
「え?あ、?え?」なんかすごい動揺してるな。
「いやさ〜美乃里と拓真と釣りのイベントでるんだけど。一緒にでない?2人1組だし」
「………………………………いいわよ」なんかすごい間があったな。
「サンキューじゃあ日程合わせたいしライン交換しよ」
しばらくの間の後スマホを渡される
「友達のやり方分からないからお願い」
スマホを受け取り操作する。友達8人うち3人が家族4人が公式アカウントなるほど友達1人か
「OK、とりあえず友達になったから!グループLINE作ったら多分拓真と美乃里からLINE来ると思うから追加しといて」
「わかったわ」俺からスマホを受け取ると大事そう抱えている。しかし何故か少し悲しそうな顔をしている気がする…
釣り大会当日
集合時間10分前に着いてしまった。我ながら早すぎるぜ。そんなことを考えていたが拓真と篠原は既に来ていて会話をしていた。
「2人ともはや過ぎない?10分前だよ?」
「そうか俺は15分前には来てたぞ?」
「私は30分前から」
「楽しみにしすぎだろ、あと美乃里だけか」
スマホの通知が全員同時になる。てことはつまり
『ごめーーーん、急用ができた。代理の人送っといたから仲良くしてね。拓真は表情硬いから緩くしていこーーー』
「なんだこいつ…まぁ代わりの人が来るなら平気か一体だ…れ…」拓真の言葉が止まった。視線の方向にいるのは真奈だ…あーーーー終わった。
「拓真表情硬いぞ」
「うるるるせせせせぇぇぇぇ」
「げ、拓真と快星じゃんそれに篠原さん?。美乃里は?」
「美乃里は来ない、お前が美乃里の代理だ」
「あの子誰?」
「まぁ知らないよな、3組の相澤真奈。去年俺たちは同じクラスだったんだ。んで真奈が拓真にこくって振られて縁が切れたと」
ん?待てよ篠原も同じクラスじゃね?まぁこいつが覚えてるわけないか…
「なるほどね。だけど容姿はかなり可愛いわよ?性格がよっぽど悪かったの?」
「ちょっと聞こえてるわよ。私もう帰っていい?」
「ダメだ。お前も参加しろ」
「は?何に?」まさか何も知らない?1連の経緯を真奈に伝えるとフリーズしていた。だけどなんやかんやでついてきてくれるらしい付き合いはいいよな。
しばらく歩くと会場に着いた。
「4人ですね。ひと組はA、もうひと組はBへお進み下さい」
「4人とも同じはダメですかね」
「申し訳ございません。できかねます。」
それならしょうがないか
「えーこの先2組に別れて進むらしいんだけど、ペア決めどうする?」
ドキドキ聞き取りアンケーーート
快晴 拓真 篠原 真奈
快星 0 1 2 3
拓真 1 0 2 3
篠原 1 2 0 3
真奈 2 3 1 0
篠原の意見はなるべく優先させたいし俺と組んで後は拓真と真奈か?いやありえない
じゃあもう拓真と篠原にして俺が真奈と組むか別に俺は嫌じゃないし。
「というわけなんだけど、このグループ分けでいい?文句ある人ー」
「「それでいい(わ)よ」」
2人はOK、後は
「ちょっとな…」
「よし決定早く行くぞ」
絶対に真奈が否定してややこしくなるので遮っておいた。不満そうな顔をしているが無視だ無視。意外とついてくるから。
「今回の釣り大会は3つの賞があります。大物賞、大漁賞、多種賞です。ぜひ狙ってみてください。それではひと組はAどうぞ」
俺と真奈が行くか
「じゃあ2時間後な」
篠原と拓真と別れ真奈と2人きりになる。釣竿の準備はされていたため餌をつけてたらすだけだ。
「釣りしたことあるか?」
「ないわよ。生きた魚なんて絶対触れないからね」
「ちなみに美乃里になんて言われてきたんだ」
「いい思いさせてやるから駅に10時集合って言われたわ。」
おいおいそんなので行くなよ。マルチ商法とかに引っかかりそうだよな真奈って
「なんで私を憐れむ目で見てんのよ」
「悪い悪い、ところでまだ拓真のこと好きなのか?」
「…ええ好きよ。振られたぐらいで私が諦めると思う!」
まだ好きなのか、じゃあなんで半年近く何も接触がないんだ?
「いま快星なんで私が拓真とあまり関わらないかって疑問に思ったでしょ、バカね、アホね、押してダメなら引くものなのよ」その瞬間真奈は思いっきり釣竿を上げた。そこには20cm越えの大物がついていた。
「どう!」笑顔でこちらに魚を見せつけてくる。
「すげぇな」
「ヤバいはねた、きゃー!こっち来るなー」
針から外しバケツに入れる。
「ふぅー、大物賞は私たちかもね」
「ああ、狙えるかもな。俺も1匹は釣りたい…」
鼻で笑われた。
しばらくの静寂の後真奈が口を開く。
「あんたは篠原さんと美乃里どっちが好きなの」
「え」