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シークスクール  作者: Ari
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シークスクール

「それじゃー、テスト返すぞ〜」

2年生に進級し春休み明けテストの成績表を担任の教師が返してくる。誰が返せと頼んだ…結果なんて知らなければテストはボーッとできる楽な時間なのに、出席番号1番から順に返されていくのを眺めていると

「日高、お前後で職員室来い」

おっとぉ新学期3日目で職員室デートのお誘いですか?脈アリですか?先生ったら〜

テストの結果は何があっても見ないと誓った。

「失礼します、2年5組日高です。川島先生いらっしゃいますか」

「来たか…なんで呼び出されたかわかるか?」

「なんとなくは」

教師と生徒のラブラブな関係、ふっ薄い本が書けそうだぜ!

「それでどう思った?」

「まぁ複雑な気持ちですね…」

「複雑か…まぁ成績表通り君は学年最下位の学力だ退学の可能性が高いからな」

(!?そういえば俺バカだったわテスト結果見ないようにしてた意味ないやんネタバレされたし)

「キョトンとしてどうした?」

「ハハハ、ハァ」

笑ってみたが笑えない状況すぎてため息をついてしまった

「溜息をつきたいのはこっちだよ」

「でも難しい問題を作った先生にも非がありますよね?」

「他の生徒は解けてるがな。君にはふたつの選択肢がある」

「ふたつもあるんですか?あー退学か自主退学ですね?」

「ふざけてると退学にするぞ」

「ごめんなさい、真面目に聞きます」

「1つ目勉強を頑張る」

「無理ですね」

「だろうな、元から期待してない。2つ目スポーツで記録を残す」

「無理ですね」

「だろうな」

これ俺にやめろって言ってるだろ。だけど優しい優しい川島先生ならきっと他の方法も用意されてるだろ

「それで?」

「これで終わりだが」

この先生嫌いかもしれない。

「え、じゃあ帰りますよ?」

廊下に向かって歩き出す

「まて、」

来たー、ここで何を言われるかだ

「カバン忘れてるぞ」

あー、先生嫌いだわ。嘘やっぱ大好き、いやこれはきしょいな


廊下に出ると才色兼備で学年人気ナンバー1の篠原 葵がいた。

「おっす、成績悪くて呼び出されたん?」

「誰?成績はさほど悪くないわよ私」

「確かに、才色兼備で有名だもんな」

「誰?」

「いやいや、クラスメイト。なんなら去年も同じクラス」

「誰?」

もういいや、相手にするのめんどくさいわ。多分こいつ頭悪いやろ会話通じないもん。


「快星、なんで呼び出されたん?」

「拓真かよ。いや成績悪すぎるって」

「快星らしいな。」

「うるせぇお前は何位だったんだよ」

「学年27位、400人中だから結構高いだろ」

「俺多分400だわ。数字は俺の方が高いな」

「お前…」

哀れなやつを見る目で俺を見てくる。なかなかムカつく目だな。


「まぁいいや帰ろうぜ」

「そうだった。下駄箱で美乃里が待ってるぜ」

「また美乃里か…お前ら仲良いよな。あいつ苦手なんだよね」

意味もなくメールを送ってきたり、何か言うとすぐぶってくるし、用もないのに話しかけてくる

「お前…」

「それさっきも同じこと言ってた。デネブや」

「デジャブな。デネブってなんだよ星かよ」

「デネブって星なんだ。どっかの神様だと思ってた。」

下駄箱に着くと美乃里が待ってた。見た目は可愛いよなショートヘアで巨乳。だけど身長170あるんだっけまだ伸びてるらしいしいつか負けるかもな。牛乳飲んで9時に寝よ

「快星、拓真遅いよ。何してたの?」

「先生と複雑な話してきた。」

「複雑!?どんな話しよ」

「ひみつー、痛て、ぶったな」

「スキンシップよ」

「拓真〜、美乃里がいじめてくる。」

「ちょっとあたしいじめてないわよ」

「あ〜、なんで俺はこいつらと帰ってるんだろ」

「拓真がいないと美乃里と二人っきりになっちゃうだろ」

「そうよ、気まづくて会話できないわよ」

「いや、ここに挟まれてる俺の方が気まづいわ」

何が気まづいんだ?つか俺こそこのふたりと帰らない方がいい気がする。このふたり仲良いし


「そういえば美乃里は何位だったんだ?」

「今回のテスト?あまり解けなかったわ7位よ」

これは煽りか?俺のバカ具合は幼なじみの子のふたりなら分かるはずだ。その俺を前にして解けなかった?煽りだろさすがに


「ふーん、なかなかじゃん」

「そんなこと言って快星は何位だったの?確認してないけど先生には学年で一番ヤバイって言われた。1位かもな」

「ワーストね」

「美乃里そこら辺にしとけ、快星のライフはもうゼロだ。次のテストの時は勉強会開いてやるよ」

「ガチ?次は俺が6位かな」

「なんで6なんだ?」

「7位の美乃里に勝つんだから6位だろ?」

「お前…」

「デネブだ」

「デネブじゃなくてデジャブよ。デネブって星?」

「おーデジャブだ」

「デネブな」

「拓真、デジャブよ」

「あーもうデジャブの話は辞めてくれ」


分かれ道に着いたからそれぞれが別の方向に進む。

「またな」

「じゃあねー」

「またあした」


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