勝手にカードを使われたことに気がついて
今日は震えが止まりませんでした。
まさか・・・
私のクレジットカードが勝手に使われていたなんて!!
事が露見したのは、たった803円の購入代金をカードで引き落とせなかったからだ。
そんなはずはない。2日前、銀行口座の記帳をした時、確かに残高は十分にあった。何故、落とせないのか不思議な気持ちに一瞬なった。
もう一度、残高を確認するために通帳を広げると確かに十分にある。
「なぜ?」と一瞬思ったが、次にひらめいたのがカードの利用状況を見ることだった。記帳した時は残高のみの確認をしたが、カード会社からの引き落とし額が記載されていて、それが、私の想定の範囲外の金額だったからだ。先月は少しネットで買い物をしたので、請求額が1万円を超えているのは分かっていた。
しかし、よくよく見れば、記帳された額は一桁違っていた。
「10万円超えてるじゃないの!!!」
社会人になったと同時に作ったこのカードは、利用限度額を10万円に設定したままだった。そもそも、現金主義の女であるが故、高額な品物は目に見える現金と十分に話し合い、それがいかに必要かどうか自問自答の末に現金で払うか、あるいは、ローンを組むかである。
ポイントが付こうがつくまいが関係ない。金を払うことに十分に己の心を説得さなくてはならない。ポイントなんかどうでもいい。そもそも、ポイントが貯まるほどカードで買い物をしない。そんな経済活動をしている私にとって、10万円をカード払いするなんてあり得ない。
加えて言うなら、クレジットカードはETCカードを使うためだけにあって、店頭にてカードで品物を購入するのは、今日のよう財布を忘れ、必要に迫られて支払いをするときだけだ。
焦る気持ちと、震える手と膝をなんとか抑えつつ、カードの利用明細をネットで確認してみると、見覚えのないアルファベットが並んでいる。
「これは商品なのか? それとも、店の名前なのか?」全く分からぬ。
分からぬが同じ日時に同じ店の名で2件、数万円のお買い物を何者かがしていた。
震える手で、クレジットカードのコールセンターに電話をかけ、事の次第と確認を求めると、どうやら海外ので使われていたらしい。
このコロナ禍で海外に行くことなど私に関してはあり得ない。
それにしても、何を買ったのだろう・・・。
ルクセンブルグと書かれているから、そのあたりのサーバーだか、その辺の者に使われてしまったのだろうか?
全く渡航歴のない私には、渡航歴がないのに海外由来の感染症に罹ってしまったような衝撃を受けた。
それにしても、私の利用限度額の枠は小さすぎやしないか。
利用限度額が小さかったから被害が小さかったかもしれないが。これが、50万とか100万だったらより大きなダメージを受ける。知らない誰かが勝手にした借金が約2か月後あたりの私の銀行口座に反映されると思うと恐ろしい。
そうは思えども、結局、今日の私は財布を忘れ、カードも利用できず、持っているのは、自分が住む町でしか使えない地域商品券のみ。
こういう時のなんと心細い事か。
そして、一緒にいた同僚をこれほどありがたいと思ったことはない。
彼女に千円を借りて支払うことができたことに感謝である。
私には見えていないだけで、本当はもっともっと彼女に感謝すべき点がたくさんあるのかもしれないが。(気が付かぬ私を許しておくれ)
日頃、あまり彼女に感謝することはないのだが、大、大、大感謝である。窮地の時に手を差し伸べてくれる人が彼女だったとはね・・・。
「まさかの友こそ真の友」
意外な収穫もあった1日。
ちなみに、私の住む町でしか使えない地域商品券で借りた千円を返すと申し出ると、「ふざけるな」とのことでした。
そうね、私の町の地域商品券はただでさえ使える店がどこにあるか通じゃないとわからないものね。
クレジットカードの明細は必ず確認いたしましょうね。
通帳の残高記帳も定期的にお忘れなく!