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第51話。事実判明
探しはじめて数分後。
検索の魔法ですぐに数頭のスノーホワイトウルフの群れを見つけた。
「居ましたね」
「どうされますか?私がささっと倒して来ましょうか?」
フブキが、ちょっとそこまで買い物にぐらいの感じで提案してくれる。
まお、別に俺でも簡単に倒せるが任せようと思ったら、ブリギッテから待ったがかかった。
「スノーホワイトウルフはこの子達に狩らせましょう。ちょうど良い狩の練習になるでしょう」
「ちょっと待てブリギッテ。この子達はまだ子犬だぞ?」
「子犬でもフェンリル。イヌ化の頂点の存在です。
スノーホワイトウルフぐらい倒せないといけないのです」
……ん?
フェンリル?
「フェンリル?この子達が?」
「他に誰がいるのですか?」
「もしかして、ゾーマ様はご存知なかったのですか?」
「フブキも知ってたのか?」
「もちろんです」
「ラーちゃんも知ってた~」
両手を上げて、ぴょんぴょん跳ねるラーちゃん。
あれ?
もしかして本当に俺だけ知らなかったのか?
それにしても、神獣のフェンリルがこんな所に??