表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/54

第4話。森

 セバスチャンの転移魔法で無理矢理出発させられた俺。

 出だしから情けない。


 セバスチャンの【転移魔法】は空間魔法の最上級魔法だ。


 で、ここはどこだ?


 前も後ろ、右も左も森だ。


 それどころか、見渡す限りに森だ。


 まわりに生き物の気配は……今のところ無いな。


 子供の頃から、自分のダンジョンはああしよう、こうしようと考えていたが全部パァだ。


 しかし、俺は焦らない。


 伊達にガキの頃から魔王学を叩き込まれていない。


 森での過ごし方もバッチリだ。


 まずは周囲の地形の把握だ。


 迷わない様に取りあえず、目の前にあるこの辺りで一番大きな木を目印に周囲を詮索してみる。


 水場の一つでも見つかればいいが。


 二時間後。


 魔力に自信がある俺だが、体力はくそ雑魚だ。


 既に息があがっている。


【小物入れの魔法】から水を取り出し飲む。


 この魔法はあくまでも入れ物で、時間が止まったりする便利な機能がついていたりはしない。


 最上級の魔法だと止まると聞いた事もあるが、実際は知らない。

 俺だと初級が使えるだけでも万々歳なんだよ。


 なので食べ物の収納は少ない。


 早くここで食料調達の目処をたてないと。


 軽く休憩を終えた俺は、森の検索を続ける。


 進んでも進んでも森が続いている。


 取りあえず、今日は目印の木の下に戻る事にした。


 幸い迷う事はなかった。目印にした木は他の木より、遥かに高く太い。


 こういう木のことをなんて言うんだっけな?


 大木?大樹?


 まあ、どっちでもいいか。


 大樹の下に戻った俺は一枚の紙を取り出し、簡単な地図にして残した。


 あっ、これは魔法とかではなく、ただの手書きの地図だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ