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第38話。 来ない

「来ないな」

「来ませんね」



 勇者パーティーが来たと報告を受けて数時間。

 デスビートルのレノンの目撃位置からならとっくに同着していてもいい頃だ。

 もしかして、夜襲をかけるつもりなのか?


 引き続きレノン達に監視を頼む。


「ラーちゃん、これからここに悪い奴が来るからこのお姉ちゃんについて行ってくれるかな?」


「い、や、!」


 幼いラーちゃんと三匹の子犬をハイジの転移魔法で、別の所に移動して貰おうと思ったが、当の本人達は言うことを聞かない。



「どうするの?」


「とりあえず、ハイジはこの子達の側から離れないでくれ。

 いざとなったら、無理矢理でも連れてってくれ」


「了解」



 レノン達、昆虫部隊の報告を待つ。






 ――勇者一行――



「なんなんだよ……この森」


「樹齢何年なの?上級魔法でも燃えないってどういう事?」


「それより、さっきの熊の化け物なんなんだよ。俺達四人でギリギリだったぞ」


「大丈夫。きっとあれが四天王の一角なんだ。そうそう出会う事なんてないさ」


「少し休ませて。上級魔法連発でもうMPがないの」


「そうだな。少し休もう……あそこに湖がある。

 そこで休もう」


「ああ」




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