第23話。ハイエルフのルルです『後編』
今日も主であるゾーマ様に同行します。
ゾーマ様は普段、畑を耕したりしてます。
決して次期魔王のする事には見えませんが、ここは死の森です。
そもそも土を耕す事が出来るのなんて一握りしかいません。
本人は笑って硬いだけで、誰でも出来ると言いますが無理です。
湖に到着しました。
すると、それを待っていたかの様に、湖の中から巨大な魔物が姿を表します。
鋼鉄の甲羅を持つ。巨獣の魔物アイアンタートルです。
アイアンタートルは獰猛な魔物で、何より鉄壁です。
あの甲羅に傷を付けれるのは、勇者か魔王かドラゴンぐらいじゃないでしょうか?
そのアイアンタートルと楽しそうに話している、我が主ゾーマ様。
話していると言っても会話をしている訳ではありません。
一方的にゾーマ様が話しているだけですが、意思疏通は出来ているようにみえます。
そのアイアンタートルが、ゾーマ様に魚を渡しています。
今日のは大物のようです。
ええ、見えていましたが脳が拒否していました。
アイアンタートルが渡したのは、バハムート。
水の中の王者と呼ばれる程の魔物です。
体長10メートルを超える超巨大魔獣です。
それを倒したようです。
ゾーマ様と一緒に苦労して持って帰りました。
バハムートはとても美味しかったです。
今日は死の森を詮索するようです。
普通は危険ですので、そんな気安く詮索なんてしませんが何も言いません。
主ゾーマ様が決めたことです。黙って従います。
そして、少し目を離したらゾーマ様が何かを発見したようです。
少し目を話した理由ですか?
自然現象です。まだ180歳の乙女に言わせないで下さい。
ゾーマ様が何かを可愛がっています。
何でしょうか?
黒、白、灰色の三匹がゾーマ様に群がってます。
ゾーマ様は器用に三匹を撫でています。
ゾーマ様はこの犬達かわいいなと言ってますが、それはフェンリルです。
神獣と呼ばれる…… ごほん。
何も言いません。主の勘違いを指摘して恥をかかせる様な無粋な事はしません。
えっ?
連れて帰るのですか……
主の決定です。
黙って従います。
……私にも撫でさせて下さい。
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