第11話。 リンガ
自分で作った寝床で一夜を過ごした俺。
寝床と呼ぶより、マイハウスだな。
マイハウスで朝食を済ました俺は、まだ詮索していない所に向かう事にする。
この所、マイハウスを作るのに労力をかけすぎて詮索が止まっていた。
食料ももうほとんど無い。
畑でも作った方が良いかな?
取りあえずマイハウスを出た俺。
目の前に2個の赤い物体が落ちている。
なんだ?
拾って見るとリンガだった。
なんでこんな所にリンガが落ちてるんだ?
リンガはこの世界で一番ポピュラーな果実だ。
辺りを見渡すがリンガの木なんて、見当たらない。
鳥が落として行ったのか?
まぁ、いいか。
今日のデザートにでもしよう。
今日は湖をぐるっと回った向こう側を詮索しようと思う。
途中アイアンタートルを見かけ、「兄貴今日も魚どうっすか?」
「ああ、帰りに取りに来るから宜しく」
「わかりました」
こんな感じで見送られ、湖の向こう側にやって来た。
まだまだ森が続いている。
なんか食べ物はないか?
食べ物を探していると、何か違和感を感じる。
これまでは、シンッとした森から聞こえた音といえば、風に吹かれた木々の音ぐらいだったが、何かざわめきが聞こえる。
そして、
何かの足音が聞こえてきた。
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