85 トラバント地方で商談
1年6月4日
ウィンドウちゃんが市民から評判が良い商人が見つかったとのことでそこまで案内してもらった。
「このお店です!」
店に入ると雑貨店のようで色々な商品を扱っていた。
「いらっしゃいま…国王陛下っ!?神に誓って私は何も悪い事はしていません!」
僕のイメージってそんなに悪い?聞いてみよう。
「取り締まりに来た訳ではないのですが……僕のイメージってそんなに悪いでしょうか?」
「いえ、イメージが悪いなんて事はありません!むしろ良いイメージです。国どころか世界を良くしようと尽力されていると認識しております」
「ではなして?」
「他に国王陛下自ら私の店にいらっしゃる理由が思いつかなかったので」
「今日は商談に参りました」
「私なんかのお店にですか?」
「いや、そこまで自分を卑下しなくても……市民からのイメージが良いお店だと聞いて参りました」
「良い商人を目指していたのでそう思っていただいているなんて嬉しいです。あ、すみません。こちらへどうぞ」
部屋に案内してもらい椅子に座った。
「商談とはどのような内容でしょうか?」
「実は扱っていただき普及させたい商品がありまして……」
インベントリからコピー用紙500枚セットとティッシュ、シャーペンとシャー芯、ノートを取り出した。
「空間魔法を使えるとは流石、国王陛下ですね。これらの商品は?」
コピー用紙500枚セットの封を開けたら驚かれた。
「真っ白の紙!?」
「はい、これは500枚セットの白い紙です。まず扱っていただきのはこの商品です。売れますかね?」
「それはもちろんです!こんなに真っ白の紙は見たことがない。販売価格はおいくらを想定されていますでしょうか?」
「750円ですね」
「という事は1枚1.5円!?安すぎませんか?」
「普及させることを目的としているので薄利多売で考えてます」
日本だと大体、A4で650円程度で売られているからそんなものだと思う。
工場で量産出来るし。あ、ちなみに僕が持ってきたのもA4サイズね。
「それではお勉強させていただいて仕入れ値600円でどうでしょうか?」
3割だと思っていたから2.5割とは驚いた。この人、良い人だな。
うちとしては600円でも十分な設けだ。
「はい。それで大丈夫ですよ」
「ありがとうございます!……こちらの箱は何でしょうか?」
「これはティッシュペーパー、略してティッシュというもので……」
箱の上を開けて取り出す。
「こうやって取り出して、こうやって鼻をかんだり汚れを拭き取るのに便利な商品です」
「なるほど。それは便利な商品ですね。販売価格はおいくらでしょうか?」
「1箱80円ですね」
「はっ!80円!?そんなに安くて良いんですか?」
「全然問題ありません」
日本だと高級なものは1箱200円とかするが安いのは1箱75円程度だからね。
「そ、それでは60円でどうでしょうか?」
「はい、大丈夫です」
「次の商品は何でしょうか?」
「次の商品はシャープペンシル、略してシャーペンというものです」
本当は英語だと「メカニカルペンシル」だけど日本人として、そして日本国産第1号を考案しその名前を広めた人に敬意を表して、僕はあえて「シャープペンシル」と説明した。今、英語で会話しているけど商品名はそのまま日本語で話している。
ちなみに芯は0.5mm。芯は木箱に入れてある。……プラスチックがないからね。
「どんな使い方でしょうか?」
「このようにシャーペンの頭から芯を入れていただき頭を押すとこのように少しずつ芯が出てきます。出しすぎた場合などで芯をしまいたい時は頭を押したままシャーペンの先を押していただくとしまうことが出来ます。使い方はですね先程の白い紙などにこうやって文字を書くことが出来ます。常に先が細いので何か書くのに便利な商品です」
「おぉ!素晴らしいですね!本体はおいくらでしょうか?」
「750円で考えております」
「そんなにお安いんですか!そ、それでは先程と同じく600円でどうでしょうか?」
「はい、それで大丈夫です」
「芯の方はおいくらでしょうか?」
「こちらは40本入りで200円ですね」
「これもまたお安い!仕入れ値150円でどうでしょうか?」
「はい。それで大丈夫です。最後がノートブックです」
ペラペラとめくる。
罫線が書いてある一般的なタイプのものだ。
「ご覧の通り白い紙が30枚束になっているものです。1冊100円で考えております」
「なるほどこれは便利ですね。仕入れ値75円でお願いします」
「はい、分かりました。在庫は役所に置いておきます。役所にお声がけいただければ部下に持ってこさせますので、引き渡しの際にお金をお支払いいただければと思っております」
「いえ、とんでもありません!役所に置いていただいているのであれば私か部下が役所まで取りに参ります。そこでお支払いしますよ」
「そうですか?それではそうしましょう」
「これは大儲け出来ると思います!資金が貯まりましたら倉庫は私の方で用意させていただきます!また、各街に2号店、3号店と増やして行けたらと思っております!いいお話をありがとうございます!」





