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723 藤咲総理の政治観

 地球:202X年7月24日

 火星:1年2月13日


「いやぁ皆、災難だったわね」


「うん。まぁでも多分偶然だと思うよ。僕の幸運ステータスが働いて警察官を守っただけだと思う」


「そうかもしれないけど、一応調査はさせるわ。しかし、まだ『消えたマスコミ』の主張を信じている人がいるのね」


「やっぱりそう思う?」


「光一さんは敢えて観ていないんだろうけど酷かったもの」


「僕がイブから聞いたのは『異世界からの明確な侵略行為である』だけど、火星が地球の様になっただけで何故、侵略行為なのか意味が分からないけどね。隣……と言っても遠いけどさ。宇宙規模で言ったら近い距離の惑星が地球化したら喜ぶ所だと思うんだけどな」


「さぁ?何か気に入らない事があったんじゃない?まぁそんな事はどうでも良いのよ。光一さん!久しぶりね!会えなくて寂しかったわ」


「そう言ってもらえて嬉しいよ。ところで1つ聞いても良い?僕はぼたん程、頭が良くないけど大丈夫?僕は国王だけど、ぼたん程の政治能力はないよ?元社畜SEだからさ」


「あら?そんな事を気にしていたの?大丈夫よ。ウェーイって感じのパーティピープルは苦手だけどね。私は光一さんが好きなの。頭の良い悪いで結婚相手を決めた訳ではないわ。政治に関しても口出しする気はないから安心して。相談には乗るけど出しゃばらないわよ」


「いやほら、コイツ頭悪いな~とか、その政策はないわ~とか普通は思うのかなって」


「ナイナイ。私は自分の考えや政策が一番だとは思っていないから。これでも常に悩みながら部下に相談しながら進めているのよ?考え方の違いや政策の違いは当然の事だと思うわ。特に政治に関しては明確な答えはないもの」


「そうなの?」


「99匹と1匹の話やトロッコ問題等色々とあるけど、1匹の羊と99匹の羊、どちらかしか救えないときに99匹を救うのが政治だと私は考えているわ。1匹を救うのは司法の役割かなってね。少数の利益も守るべきなのはその通りよ。でもそれをするのは政治じゃなくて司法なのだと私は考えている。1匹も政治が救うなんて事を言いだしたら政治が停滞するわ。どちらかしか救えないという前提があるのに両方なんて無理なのよ。二兎を追う者は一兎をも得ず」


「何となく分かるけど例えるなら?」


「自動車が分かりやすいかな?交通事故死者をゼロにするためには自動車を全部禁止にしたら良い。だけどそうすると多数の人が不利益を被る。交通事故死者はゼロに出来るけどね。前者が99匹で後者が1匹の状態。だけど政治は交通事故死者のリスクはあるけど自動車を許容している。そして交通事故死者に関しては司法が対応しているわ。司法が動くには法律がないといけないから、政治は許容する際に法律を作る必要があるわね。それが道路交通法でしょ?」


「なるほど。それが99匹は政治で1匹は司法なんだね」


「あくまでも私の考え方だけどね。政治は常に99匹を救うという基本的な考えで常に動いているから、スピード重視で何とかやって行けているのかなと思うわ。だけど私は法的根拠のない権力行使はしない。何故なら法的根拠のない権力行使をやってしまうと司法が1匹を救えなくなってしまうから。司法も法律が無ければ動けない。だから私は法律を沢山作って動いてきたの。前までの総理大臣は法的根拠も無く権力行使をしてきたの。だから司法で救われない人がいた。特に災害等の非常事態発生時にね」


「……僕と結婚して女王になってよ」


「結婚はするけど女王には絶対にならないわ!異世界でも政治家なんてしたくないわよ」


「僕よりもぼたんが女王になった方が人々は幸せだと思うんだけどな」


「王と総理大臣では権限や責任が違い過ぎるわ。私が出来るのは総理大臣までね。う~ん?正確には三権分立のある民主主義国家の代表かしら?」


「あー議会への対応では日本の総理大臣が先進国で一番大変みたいだからね。議会への拘束時間が長いから。アメリカの大統領は議会に出席する義務も無ければ権利も基本的にはないからね。教書演説だけかな?」


「良いわよねぇ。アメリカの大統領はゴルフとか普通にしているけど、日本だと24時間365日働けみたいな感じで大変よ。まぁでも私の場合は部下が優秀だから助かっているわ」


「どう?エテルノは?」


「とても優秀よ。ふふっ野党も攻撃材料に困っているわ。何を言ってもブーメランで帰って来るか、論破されてしまうんだもの。ターゲットを私に変えても『いえ、それは私の担当なので私がお答え致します』等と言って私の代わりに答えてくれているわ」


「それは良かった」


「今はセキュリティポリスもいないから良いわよね?私のエテルノを生み出してもらえないかしら?」


「理由にもよるけど駄目だね」


「土日祝日だけでも良いの。私も夫と過ごしたいのよ」


「気持ちは分かるけど、エテルノはプログラムで人類が構成する組織の首長となることを禁止している」


「国王代理が良いのなら総理代理も良いじゃないの」


「うっそれを言われると辛いなぁ」


「私、過労で倒れちゃうかもなぁ~」


「はぁ…イブはどう思う?」


「土日祝日だけなら良いんじゃないかしら?」


「寝る時は1人?セキュリティポリスの監視はいない?」


「私は囚人じゃないもの。そこまで厳しくないわよ。あー今日は外交の為と言って予定はもうないから大丈夫よ?」


「そうなの?ぼたんの記憶を読み取りたいんだけど大丈夫?」


「構わないわよ。それに天界に行ってくると言って説得してくれば私1人で行けるんじゃないかしら?チョット話して来るわね」


「分かった」


 ぼたんは楽しそうに去って行った。

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