721 彩花とまつりの誕生日パーティー
地球:202X年7月23日
火星:1年2月12日
夕飯の時間に皆、起きてきてポカーンとしていた。
皆、僕に「え?どうしたの?」と聞いてきたけど、1人1人に説明するのが面倒だったので「後で教えるね」と答えた。
そして全員が揃うと僕は発表した。「昨日は彩花とまつりの誕生日でした!忘れていてゴメン!」とね。
その後の会話……
彩花「あー!そう言えばそうでしたね。いやぁダンジョン攻略ですっかり忘れていました」
まつり「あっ昨日、私、誕生日だったんだ。ほら。私、配信のキャラとで2つの誕生日があるから。自分の誕生日、忘れてたね」
紗也華「光一、よく誕生日を思い出したわね。イブに教えてもらったの?」
僕「僕が自力で思い出したの!これでも全員分の記念日は頑張って覚えているんだよ?」
紗也華「マジで?私、悪いけど覚えられる自信はないわ」
こんな感じで会話をして誕生日パーティーを始めた。まぁ、ただ豪華な料理を食べるだけなんだけどね。
全員、寿司は大丈夫みたいだし、部下が大量の寿司を買ってきてくれたから助かった。
そしてなんと完食!そして多数のホールケーキが出てきた。皆で誕生日の歌を歌って誕生日を祝ってからケーキを食べた。
いやぁ美味しかった!
その後、皆、昼間寝たから眠れないという話になり、皆はD-Systemで寝た。
僕と彩花とまつりは僕のベッドで普通に寝た。
2人も眠れないと言うからお喋りをしていたけど、その内に何故か遊ぶ事になって遊んだ。
うん。2人は満足すると服も着ないで寝ちゃったから、浄化魔法で2人とベッド、そして自分をキレイにして寝た。
……全裸の女の子に挟まれて寝られるか~!
地球:202X年7月24日
火星:1年2月13日
(バンバンバンッ!)
「うわぁっ!」
「ひゃぃ!?」
「わぁっ!」
「皆おはよう」
「い…イブ。これは違うんだ!」
僕は経緯を説明した。
「あー別に良いのよ?何となくそうなるだろうと分かっていたし。怒ってもいないから安心して。私はただ起こしに来ただけ」
「そうなの?本当に怒ってたり呆れてたりしない?」
「しないしない。本当は土曜日だし寝かせてあげても良かったんだけどね。また眠れなくなっても困るだろうし、今日は総理大臣に会う予定も入れちゃったから起こしに来たの。今は13時よ。総理大臣との会談は15時だから安心して」
「え…?13時なの?そりゃやべーわ」
「ヤバいですね」
「うん。ヤバいね」
「皆にどう説明したものか……」
「あーそれなら私から皆に経緯をチャットしておいたから大丈夫よ」
「それ…大丈夫なの?」
「元々、皆、どうせ朝方まで遊んでいたんだろうな~と思っていたから平気よ」
「わ、分かった。なんだか恥ずかしいなぁ。2人とも身体に痛い所とかない?大丈夫?」
「腕を枕にしていたから痛むけどすぐ治るから、まつりは大丈夫」
「私は特に問題ないです」
「そっか。それじゃ準備しよう」
僕達は服を着替えて1階のレストランに移動した。
ちなみに着替えている最中、イブは外で待っていてくれた。
「あっ光一、お疲れ様」
「ブリタニア、それから皆もおはよう」
皆も挨拶してくれた。
「なんだ光一、3人で朝まで遊んでいたのかと思ったわ」
「違うよブリタニア。中々、眠れなかっただけだよ」
「そっか。それじゃ昼食にすると良いわ。私達は先に食べちゃったから」
「うん。そうするよ」
僕達は雑談をしながら昼食を摂った。そして食休みの雑談も落ち着いた頃……。
「イブ、台風の状況はどう?」
「予測通りね。多分、このまま予測通りだと28日に日本上陸ね。28日の日本上陸までは太平洋沖を進んでいるから、それまでは日本に災害をもたらす事はないと思うわ。そのまま太平洋沖を進んでくれたら良いんだけどね……。こっちに来るのよねぇ」
「災害は予測出来る?」
「大体はね。河川の氾濫と浸水、土砂災害ね」
「そっか……。本当に被害が最小限で済む事を心から願う」
「そうね。気象庁は気象庁で予測結果を発表したけど、我々も予想結果を発表したわ」
「気象庁はどんな感じ?」
「気象庁も台風が大型で非常に強い勢力に発達する可能性があり、東海地方に上陸する可能性が高いとして注意を呼びかけているわ。まぁ気象庁としては今出来る最大限の発表じゃないかしら?」
「分かった。今日は土曜日だけどテレビ放送と配信をしているの?」
「もちろんしているわ。今はニュース番組の時間ね。これ結構、人気のある番組なのよ?」
「そうなの?ニュース番組なのに?」
「時間内に読み間違いや、かまずに言えるかな?ってハラハラドキドキするのが良いらしいわ」
「へ、へぇ~。何か違う気がするけど……まつり先輩はどう思う?」
「推しが可愛ければそれで良いんじゃないかなぁ~?」
「流石は先輩。確かにそうだね。ところでまつり先輩はこの後の首脳会談に行く?」
「あー。私達ハロメンは残念だけど行けないなぁ。皆でコラボ配信をする予定だから」
「そっか。それじゃまた今度ね」
「うん。気をつけて行ってきてね!……まぁ神以外の攻撃は効かないから大丈夫か」
「まつり先輩。それ微妙にフラグじゃない?大丈夫?次期国王と次期女王は対象外だからね!それ!」
「またまた~光一さん。気にし過ぎだって」
「そっか」
「それじゃ光一さん、そろそろ時間よ。行きましょう?今日は首相公邸に行くわ」
「了解。異世界組は皆、行く?……行くみたいだね」
「当たり前でしょ光一。中々、入れる所ではないんだから!」
「いやぁ。まぁブリタニア。僕の国にも一応、似たようなモノならあるよ」
「それとこれとは別よ!」
「はいはーい。良いから行くわよ。準備が良ければ手を挙げて……ありがとう。ゴー!」
僕達は地上に降りた。





