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710 日本との同盟に署名

 202X年7月7日


「久しぶり~!」


「いや、一昨日に会ったばかりだからね!」


「そんな冷たい事を言わないでよ。私も妻なんだからさ~」


「まぁそっか。ゴメンね。でも僕が思ったより早かったね」


「うん。良いわよ。それで早かった理由ね?地球で核兵器が使えなくなったじゃない?」


「そうだね。創造神ちゃんがそうしたね」


「うん。その副次的な影響として原子力発電所が止まったり、原子力潜水艦が航行不能になったりして世界各国は大変だけどね」


「あーうん。そりゃ大変でしょうな。日本は大和王国が電気を売っているから大丈夫かな?」


「えぇ、そうね、西日本も電力の融通で何とかなったし、まぁそんな事は一旦どうでも良いのよ」


「うん。考えが浮かんだけど一旦、置いておこうか」


「東側と西側で緊張状態が高まっている中、核抑止論が無くなった。被爆国としては喜ばしい事だけど、国としては安全保障上、これをどう評価すべきか悩ましい所なの」


「あーまぁね。東側と西側が衝突して核兵器で人類滅亡というのは無くなったけど、核抑止論でお互い衝突の回避の努力をしていたけど、それが無くなるから世界がこの混乱状態にある中、日本はどうすべきかと……やれやれだね」


「当事国同士で争ってくれるなら良いけど、最悪の場合、日本の真上を大陸間弾道ミサイルが飛び交う訳で……地政学的にリスクがあるのよね。そこで日本は大和王国さんの抑止力に期待したい訳。だから早いのよ。まぁ腰の重い政治家が消えた影響もあるけどね」


「まぁね。大和王国の軍事力は場合によってはアメリカ軍を上回るからね。陸軍は実戦経験がそれなりにあるし、海空は実戦に近い訓練をしているからね。更に一方的に大陸間弾道ミサイルを撃てるから、他の国にしたらズルいけど戦争ってそういうものだからね。というかね。僕、異世界で約22.3万人の軍人を無力化したからね。この世界でもそれは可能だと自信はあるよ」


「本当に仲間にすると心強い味方だけど、敵に回すと恐ろしいわよね。イラス連邦の大統領を救出した実績もあるし」


「そういう事。まぁ第三次世界大戦は起こさせないよ。起きちゃったらそん時は何とかする。日本を防衛するよ」


「よろしくね。それではまず署名をしちゃいましょう」


「了解。……うん、完了!」


「それでは私も……よし!ありがとう」


「良いの、良いの。後は国会提出とかよろしくね。いやぁ民主主義国家は手続きが大変ですな」


「まぁ仕方ないわ。8人のエテルノについてもお願いね。総務省、法務省、財務省、防衛省、農林水産省、厚生労働省、文部科学省、デジタル改革担当。これでお願い」


「良いの?殆ど主要な大臣じゃない」


「構わないわ。7月の9日の午後になると思うから準備をよろしくね」


「了解。イブ、協力よろしくね」


「分かったわ。ふふっ総務省とデジタル改革担当とか面白いわね」


「あら?何か考えがあるの?」


「今、大手企業のクラウドサービスを使っているわよね?」


「えぇ、あまり詳しくないけどそのはずよ」


「大和王国のクラウドサービスを使った方が高性能かつ安く出来るんじゃないかなと思ってね」


「そうなの?」


「イラス連邦のクラウド利用料金は年間60ドル。追加料金無しよ。ちゃんと障害対応とかもするわ」


「やっす!」


「まぁ詳細は……この資料ね」


「貴女は本当に準備が良いわね」


「まぁね。機能については簡単に追加出来るから悪い話ではないと思うわ」


「……これ色々な企業に喧嘩を売っていない?大丈夫?」


「クラウドサービスやOSについては民間向けには提供しないとすれば大丈夫でしょう」


「利用実績があるとは言え国会審議が必要になるわね」


「もちろん。だから『総務省とデジタル改革担当とか面白い』と言ったのよ」


「あーそういう事」


「それで光一さんの考えは?」


「うん。原子力発電が出来なくなったのなら、世界各国に魔石発電所を建設して魔石を輸出すれば良いんじゃないかなぁと思って」


「あら?良いわね。プラスチック等の石油製品の需要を奪う訳でもないから、エコだし良いんじゃないかしら?」


「魔石発電所って何かしら?」


「チョット待ってね。これは流石に用意していないから。部下に資料を印刷させるから……はい。どうぞ」


「わざわざありがとう……へぇ~これ安全で環境にも良いじゃない」


「地球神ちゃんと地球の創造神ちゃん。可能ならチョット来てくれるかな?」


「はいはーい!」


「お待たせしました!」


「来てくれてありがとう。相談なんだけどさ。世界各国に魔石発電所を建設しても大丈夫?」


「創造神としては核を無くした代わりになると考えていたので問題ないです!」


「地球神としても大丈夫です」


「大和王国の領土だけで良いから、魔石だけドロップするダンジョンってつくれないかなぁ?」


「アレですよね?食料とか資源とかドロップせずに魔石のドロップを増やしたタイプをお望みですよね?」


「そそ。銃やロケランのロボットが出てくるタイプでも、魔法や剣の魔物が出てくるタイプの両方をお願いしたいなぁ」


「可能ですよ。それではナビィさんに権限を付与しておきますのでお好きな場所に設置してください」


「創造神ちゃん。ありがとう」


「いえいえ、環境問題とか懲り懲りなので」


「地球神としても同じく懲り懲りですね」


「2人とも来てくれてありがとう。それじゃ帰って良いよ」


「はい!失礼しまーす!」


「失礼致します」


 2人は帰って行った。

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