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708 総理大臣と結婚?

 202X年7月5日


「あ、ありがとう。今のは?」


「あー今のは魔法。転移魔法の応用だね。あっ毒味する必要がある?セキュリティポリスさんの分も用意しようか?」


「大丈夫よ。私は貴方を信用しているから。彼らは仕事だから不要よ」


「おーお世辞でも信用してくれて嬉しいね」


「お世辞ではないわ。他人の為に命を懸ける。そして死にかけた。そんな事が出来る人は普通はいないもの」


「うん。まぁそうだろうね。そんな物好きは僕以外いないでしょうな。ところで時間大丈夫?忙しいんじゃない?」


「ふふっ。大丈夫よ。ごめんなさいね。マスコミがうるさいから最初、呼んだんだけど…私としても断ってくれて助かったわ」


「あーそういう事情ね」


「あっそうそう。一馬さんと夏樹さんは娘さんがいるのよね。その点もごめんなさいね。私が信用できる人を大臣にしたかったから。無理を言って官僚を辞めて、議員に立候補してもらい大臣になってもらったの」


「僕は大丈夫ですよ」


「私も大丈夫」


「2人ともありがとう。あー!結婚式は安心してね。私も協力するから。というか私も参加したいなぁ~」


「僕としては別に構わないけど。中世の世界を僕が無理矢理、近未来化したからおかしな世界でね。観光地はあまりないよ?」


「あー良いの良いの。ずっとホテルにいるだけでも十分よ。ほら総理大臣って忙しいでしょ?休みたいのよ」


「ところでわざわざ官僚から大臣にするとは、そこまで信用できる人を周りに固めたい何かがあったのかな?」


「それは当然じゃない。内閣支持率が下がる要因の1つが大臣の不祥事よ。それから私は女性だからそれなりに警戒するのよ。色々とね。まぁゴミ同然の国会議員を消してくれて本当に助かったわ。セクハラが酷くて困っていたんだから」


「本当に大変だね。確か8人までは国会議員では無くても大臣になれたよね?確か憲法第68条。イブ、条文は何だっけ?」


「条文は『内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。』よ。光一さんの言う通り逆に言えば半数未満であれば、その人数には制約がないわ」


「もし信用が出来ない人が大臣にいるなら大和王国から優秀な人員を派遣するよ?原稿を読まなくても国会答弁が出来るから国会対策としては最適だと思う」


「そうね。次の内閣改造でお願いしようかな?その前に同盟をお願いしたいんだけど駄目?」


「イブ、お願い。この条件で良ければこちらとしては大歓迎だよ。前の条件と変更点は一切ないよ」


「それなら問題ないわ。さっきから謝ってばかりだけど。これは本当にごめんなさい。『消えた内閣』が愚かな連中で迷惑をかけてしまって申し訳ないわ」


「貴女が謝る必要はないよ。僕としては話が出来る人が総理になってくれて本当に良かったと思っているよ。美人だし」


「あら?ありがとう。私が総理を辞めたら結婚してほしいなぁ。チラッ」


「僕なんかよりもっと良い人、貴女なら簡単に見つかるでしょうに」


「いやいやいや、貴方以上の優良物件はそうそうないわよ。あー言っておくけど国王とか神様とか関係ないわよ。性格の問題。私に近付いてくる男なんて下心のある人ばかりに決まっているもの。自分で言うのも嫌だけどもうおばさんよ?流石の貴方もおばさんは嫌かな?」


「僕も元は32歳だから嫌ではないよ。だけど僕としてはこれ以上、妻を増やしたくないなぁって思うんだよね」


「もうそんなに変わらないって。私が総理を辞めたらで良いから検討はしてね!」


「分かった。検討はするよ。だけど僕としては出来るだけ貴女に長く総理を続けてもらいたいんだけどな」


「う~ん。多分、無理ね。私の体力が持たない。というか私もこれでも結婚したいのよ?早めに結婚相手を見つけておかないと子どもが産めなくなっちゃう。それは嫌」


「はぁ~。最長だと何年まで総理が出来るんだっけ?」


「連続9年まで可能ね。だけど私の体力が持たないって」


「後ろのセキュリティポリスさんは信用出来るの?」


「出来るけど何故?」


「僕と結婚すると若返るけど問題ある?」


「そうなの?う~ん。適当に誤魔化しておくわ。私、そういうの得意だから」


「子どもはいつ頃ほしいとかあるのかな?」


「今すぐにでもほしいと思っているわ!でも総理大臣だからなぁ…はぁ」


「異世界に行って子どもを産んで成長するまで異世界から地球に帰って来なければ良いと思うよ」


「おー!」


「その代わりに出来るだけ総理大臣を続けてほしい。それか信用出来る人に変わってもらって」


「3年は続けたいけど支持率次第ね」


「総務省の案件だと思うけど、機能不全に陥っているテレビ局を1つ買いたいんだけどどうかしら?」


「う~ん。イブさんどうして?」


「今回の件でテレビしか観ない人がいると分かったわ。そこで大和王国としての立場をテレビで伝えたいのが1つ目の目的。2つ目がハロライブといちじにじで番組を作りたい。そして我々のD-Systemの魅力をもっと伝えたいという目的ね」


「ふむ、なるほど。良いんじゃないかしら?どうせ機能不全に陥っているんだし。私も協力するわ。元々、未だに機能不全に陥っている放送局に関しては放送免許取り消し処分をするしかないと思っていたからね。ただし、外資規制対策に関しては悪いけどお願いね」


「分かっているわ。出来れば特例として認めてもらった方がこちらとしては楽なんだけど……無理かしら?」


「うーん。そうね……。2度とあの政治的混乱を繰り返さない為として、同盟の条件に加えてもらえると話が進めやすいかもしれないわね」


「ふふっありがとう。ちゃんと書類は準備しているわ」


「あら?貴女、頭が良いのね。分かったわ。これを持ち帰って話を進めてみる。その代わり!こちらの条件は貴方との結婚!」


「ちなみに恋愛感情とかあるの?というかこれだけの妻がいて嫉妬とかしない?普通はするでしょ?」


「もちろん恋愛感情が無かったら結婚も子作りもしないわよ。流石の私も誰でも良いという訳ではないわ。嫉妬?しない、しない。こんなおばさんが結婚出来るだけでもありがたい話だもの」


「おばさんって言うけどまだ美しいじゃない?」


「ありがとう。だけどやっぱりさ。アイドルになった時点でそうなんだけど、下心のない紳士的な男性が寄り付かなくなっちゃったのよね。イケメンで良いかなぁと思ってお付き合いをしてみると、私という人柄とかでは無く見た目なのよね。まぁお互い様なんだけどさ。もちろん俳優さんとかで紳士的な男性もいたんだけど、友達なら良いけど結婚はまだ考えたくないって…はぁ」


「お疲れ様です。僕は恋愛感情があるかと言われると正直、分からない。ゴメンね。だけど僕にはもったいない程、素敵な女性だと思うし、信用もしている。そりゃもう9年間総理大臣をお願いしたい程、信用しているよ。だからまぁこんな僕で良ければ結婚しよ」


「ば、ばかぁ~!『ゴメンね』まで聞いて終わった。私の人生終わったと思ったじゃない!うん。ありがとう。それで十分よ。結婚してください!お願いしますからぁ!」


「こちらこそよろしくね」


 うん。どうしてこうなるかなぁ。

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