表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/899

03 創造神様の説明 2

「うむ、それで君に建国をお願いしたいのは地球で言う日本の場所なんじゃが…魔物がたくさんおるからの。まずは隣国に転移してもらい冒険者として活動し、レベルを上げることをオススメする」


「レベルを上げるということは…レベルアップでステータスが上がったりする世界なんですか?レベル上限は?」


「一般的なレベルの上限はLv100じゃが…君の場合は上限いらんじゃろ?」


 えぇ…良いのかそれで。まぁ創造神様が良いと言うんだから良いんだろう。


「ステータスは体力、耐久力、攻撃力、魔力、知力、素早さ、幸運の7項目とステータスポイント略してSPがある。SPはステ振りに使えるポイントで一応、月に1回リセット可能。SPは君だけしかないからそこは注意してほしい。何か質問はあるかの?」


「向こうの世界って言語が違ったりしますよね?英語さえ中々覚えられないのに読み書きできないのは困るなと思いまして」


「ワシの世界は英語しかないんじゃが…他言語を話せるようにし読み書きも出来るようにしよう」


 えぇ…なんで英語?それも英語以外ないというのも不思議だな。


「ありがとうございます!助かります!あとは…地球へ自由に行き来って出来るんでしょうか?親兄弟がいますしネットが出来ない生活はキツイなと」


「それも心配無用じゃ!自由に行き来することが出来るぞ!ゲームをイメージすれば分かりやすいかのぉ?ゲームを終了する時にセーブして、再開するときは同じ場所、同じ時間から始まるじゃろ?それと同じで例えばワシの世界に一年いて地球に帰還しても地球には出発時と同じ場所、同じ時間に現れる。逆もしかりじゃな。どうじゃ結構便利じゃろ?」


「なるほど…それは便利ですね。ゲーム廃人の中にはゲームの方が現実世界であり地球にログインするなんて人もいますがまさにそんな感じですね。あれ?でも地球では魔法が使えないですよね?どうやって向こうの世界に戻るんです?」


「世界の行き来は魔法…例えば転移魔法などではなく神の力で行うんじゃよ。先程、魔法の権限レベルという話を少ししたが、魔法の権限レベルというのは世界管理システムの権限レベルでもあるんじゃ。そしてワシは君の権限レベルをLv9にしようと考えておる。ちなみにワシは上級神だからLv10でワシ以外の神々は下級神でLv9、天使がLv8じゃな。無論、君が神になるという訳ではなく、あくまでもシステム上の権限レベルじゃ。Lv9なら世界の行き来という神の力を使えるという話じゃの。


 一応、神界にも色々なルールがあってのぉ。話をする前に君の権利を読み上げたのもルールの一つなんじゃよ。他の世界に迷惑をかけたり、他の世界の人間を本人の同意なく自分の世界に送り込んだりしたら大問題になるんじゃ。まぁ当たり前ではあるがの。他に質問はあるかの?」


「世界を行き来することで意図せずウイルスなどの病原体を持ち込んでしまったり、僕は向こうの世界の病原体の抗体がないのでそこら辺が心配です」


「それらの心配も問題ないぞ。病原体などは一種の生物だからな。例えばイースト菌を持ち込みたいと意識して転移すれば持ち込めるが、意識しなければ持ち込んでしまうことはない…後者については君の年齢を20歳にする際に各種耐性を付けておくから大丈夫じゃよ」


「若返れるんですか!それは助かります!あぁ…ただ50歳まで生きるとして約30年で建国するのは難しいと思います。建国できたとしても100年生き残る企業が少ないことを思うと100…いや200年は時間がほしいです」


「そういうことであればワシの世界にいる間は老化しないようにしよう。各種耐性と不老があれば長生きできるじゃろう。ワシとしても君の活躍を長く見ていたいしの」


「後は僕が生きている間に他にも転生や転移で異世界人が来ることはありますか?戦う事になったらいやだなぁと思いまして」


「君が生きている間に他の者を送り込むつもりは全くないから大丈夫じゃよ。他に質問は?」


「今のところは特にないです」


「うむ、また何か質問があれば君にサポート役として付ける天使に聞くかワシのところに来てもらえれば良い。さてとチートについてじゃが何が良いじゃろう?」


「色々と考えてみたんですが建国するにあたりインフラ整備や魔物との戦いでかなりの魔力を消費すると思うので、膨大な魔力と魔法の創造能力が良いかなと思います。剣は一応、剣道をやっていましたが実践で使えるとはとても思えないので…どうでしょうか?」


「なるほどのぉ…膨大な魔力は良いとしてワシの世界の場合、魔法はイメージ次第で何でも出来るぞ?まぁ禁則事項を除けばじゃが…う~んそうじゃなぁ取得経験値量を多くしてレベルアップしやすくするとかどうじゃろうか?」


「あ、それで良いと思います」


「後は…持っていくもの、装備について何か必要なものはあるかの?」


「それでは魔力を込めれば切れ味が良くなる短刀と向こうの世界で一般的な服、モーニングコートと燕尾服をお願いします!」


「そんなもので良いのか?では適当に作っておく。後は給与に関してじゃが…1億で良いかの?」


「いっ、1億ですか!?」


「それだけの働きを期待しているということじゃよ。それでは適当にスイス銀行に君の口座を作っておくからワシの世界の1ヶ月毎に1億ドルを入金しておくの」


 ……1億円だと思ったらドルだった件について。


「あ、ありがとうございます。1ヶ月と言えば向こうの世界のカレンダーはどうなっているんですか?」


「1日は24時間で1週間は6日、1ヶ月は5週間で30日、1年は12ヶ月で360日じゃよ」


「ありがとうございます!ということは地球とほぼ同じですね」


「もう良いかの?他に何も無ければそろそろ送るが…これだけは肝に銘じておくが良い。死んだら終わり。復活とかしないから『いのちだいじに』で頑張るんじゃぞ!では行けぇ!」


 突然、強い光に包まれた。その光が消えた時、光一はその場から姿を消していた。


「……ワシの世界を楽しんでもらえると良いな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ