表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/899

45 セキュリティホールと犯行理由

 1年5月27日


「何があったかと言うとフォルター帝国が地球のから18歳の少女2人を誘拐したんじゃ…日本人2人を」


「ゆ、誘拐ってそんな事…」


「2回、魔震があったじゃろ?その度にフォルター帝国は大規模な召喚魔法を行って少女1人を召喚した」


「そ、そんな事出来るんですか?」


「君も知っての通りこれは神界のルール違反になるから普通は出来ない。どうやら世界管理システムの一部である魔法管理システムにセキュリティホールがあったようじゃ」


「神界のシステムにもセキュリティホールがあるんですね…」


「この間、地球の神が『はぁまたか。いくら対処してもどうしてもセキュリティホールが出来てしまう』と言っていた通り、残念ながらいくら対処してもセキュリティホールが出来てしまう」


「元システムエンジニアとしては非常に胃がキリキリと痛む話です。いくら対処してもどうしても穴が出来る。パソコンのOSが定期的にアップデートする必要があるのと同じですね」


「今回使われた手法は以前に一度使われていたようでな。フォルター帝国では禁呪として代々王族に伝えられてきたようだ」


「禁呪ですか…参考までにどんな手法か聞いても大丈夫ですか?」


「はぁ…構わんよ。単純な手法過ぎて思わずため息をついてしまったわい。数百人で一斉に同じモノを召喚するように魔法を発動する。そうすると本来であれば魔法管理システムが問題ないかを判断するが、数百人で一斉に同じモノを召喚するように魔法を発動することで魔法管理システムはパンク。本来であれば防ぐべきものを止められず無事魔法が成功する。魔震は魔法管理システムのパンクによるものじゃ」


「まさにDDoS攻撃ですね。対策はアクセス制限かWAF(Web Application Firewall)の応用でしょうか。アクセス制限は同時にアクセスできる数を制限。WAFは魔法の中身を見て異常がないか判断するタイプといった感じですね」


「なるほどの…そこら辺は魔法神と相談しながら対策可能か検討しよう…問題は誘拐の方じゃ」


「誘拐の目的はなんですか?」


「この件は神々と実行犯の問題じゃから自分を責めないでほしいんじゃが…目的は君が見せた技術のようじゃ」


「僕が見せた技術というと先日、全世界に見せた軍事技術ですか?」


「それじゃよ」


「い、いや…あれはナビィとエイドに造ってもらったものですし、魔法だって創造神様から与えていただいた力ですよ?18歳の普通の少女が軍事技術を知るわけがないですし、ま、魔法だって使えるわけがないじゃないですか」


「文明レベルが低すぎてそれすら理解できない頭の悪い残念な連中がいたということじゃよ」


「僕のメッセージが誤って伝わった結果ということですね…申し訳ないです」


「いや、頭の悪い連中のせいじゃ気にせんで良い。はぁ…そんな事より問題が複数ある」


「なんでしょうか」


「まず、1人目の少女が行方不明になった事で警察もマスコミも騒ぎになった。そして更に最悪なのが2人目は防犯カメラに映った状態で近くに目撃者もいる中、召喚された。それがマスコミにも流れて大騒ぎになっている…地球の神は怒り心頭じゃよ」


「それは……最悪ですね」


「ワシは何度、更にと言ったか分からないほどだが更に最悪なのが…あぁあまりにも酷い状況だから婉曲表現を用いることにする」


「え、えぇ」


「未成年者略取及び誘拐、所在国外移送目的略取及び誘拐…ここら辺はこれまでの話の通りじゃ。問題は傷害罪、婦女暴行」


「婦女暴行はマスコミが使う婉曲表現ですね…最悪ですね同じ日本人として…あぁもう!色々な感情でいっぱいです」


「非常に言いにくいんじゃが…どうも連中は奴隷の首輪を付けて『魔法を使え』『軍事技術を教えろ』などと命令したようだ…当然そんな事出来るわけがなく、奴隷の首輪は反抗したと判断し首を絞め、電流をながしたようじゃ。更に他にも色々と拷問をしたようで…酷い状況じゃ。あの国は元々、圧政で拷問が大好きな国じゃからな」


(プチンッ)僕の中で何かが切れた音がした気がする。


「2人とも生きているんですか?」


「……ギリギリな」


「そういうことですか。どういう状態か分かりませんが治せますか?」


「それはもちろんじゃ!ワシ自ら責任を持って治す!」


「分かりました。場所を図面で教えていただけると助かります。それから特別にここから直接、檻の中にゲートを開いてください」


 創造神様がちゃぶ台に図面をひろげる。


「分かった。場所は2人ともここにおる」


「分かりました。こっそりと侵入し救出します」


「頼んだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ