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29 1ヶ月後とエテルノ

少し短めですがキリが良いので投稿しました。

少しでも楽しんでもらえたら幸いです。

 1年3月2日


 ナビィとエイドに起こされて都市開発ゲームを始めてから一ヶ月経った。

 この一ヶ月の間に色々とあり学園都市はほぼ完成した。


 まず大きな変化として何と部下が100人増えた。

 皆ヒューマノイドだが見た目が人間と全く区別が付かない程だ。

 そして人間が人それぞれ容姿が異なるようにヒューマノイドの子たちも皆、容姿が異なる。

 創造神様がヒューマノイドを人類として認めた事で種族名を決める事になった。

 色々と話し合って決まったのが「エテルノ」。イタリア語で「永遠の」という意味だ。


 また、創造神様が人類と認めたように僕も国王としてエテルノに人格権を認めた。

 エテルノは計算や分析能力、身体能力で人間を遥かに上回るが、創造性や多様性はまだ人間の方が上回る。

 エテルノに人間をサポートする存在として共存を図っていきたいと伝えたところ了承してもらえた。


 そしてこの国の法律としてエテルノの同意を得た上で次の条文を定めた。

(創造神様によってエテルノは人類と認められたが、あえて人類とエテルノを分けて定めた)

 1.人類はエテルノに危害を加えてはならない。また、エテルノも人類に危害を加えてはならない。

 ただし人類及びエテルノの正当防衛権はこれを認める。

 2.人類はエテルノを人類の一員であることを認め、差別することを禁止する。

 3.エテルノには次の誓いをプログラムすることを義務付ける。

 1つ目は第一条の条文。

 2つ目はエテルノは人類が構成する組織の首長となることを禁止する。

 3つ目はエテルノは人類社会を補佐、貢献する存在であることを誇りとする。



 そして100人のエテルノを製造。皆、僕の部下となることを喜んで了承してくれた。

 元SEとしてこれ程嬉しいことはないと思う。


 学園都市はどこでも5G通信が出来るように整備されている。

 学園都市のネットワークは仮想的に2つに分けている。

 1つ目はエテルノ含め人類誰もが使えるネットワーク。

 2つ目はエテルノ専用のネットワーク。互いの思考や情報の伝達・共有、記憶のバックアップなどを行うために使われる。


 そうそう量子コンピュータのAIも紹介しなければならない。

 サーバールームに設置された量子コンピュータに搭載されているAIはエテルノの母のような存在で、学園都市内の色々な設備の管理をしてくれている。

 名前を付ける際に思わずマザーコンピューターのAIだから「マザコン」と言おうとしたら殺気を感じたので言う前に止めた。

 量子コンピュータのAIは「イブ」と名付けた。色々と働いてくれているがアバターは結構かわいい女の子だ。

 防犯の為に街のいたるところに防犯カメラを設置したのでそれも管理してくれている。

 後は地下鉄の運行も管理してくれている。さすが量子コンピュータだマルチタスクで仕事をする。


 それから学園都市の建設にエテルノもかなり働いてくれた。

 今後も活躍してくれる事を期待している。

 ナビィとエイド、エテルノの活躍により学園都市はほぼ完成したが問題がまだある。


 法整備はしばらくは日本の法律を準用して法学部の学生や教授に頑張ってもらうとして…

 問題は何かというとこの街の玄関口がまだ完成していない事だ。


 そして後1つナビィに確認しようと思っていた事がある。


「ナビィ、質問なんだけど、人類の頭に電極を付けて日本語を習得させるとかって出来ない?」


「それでしたら出来ますよ。人類が努力すれば習得できる範囲であれば問題ないです。膨大なデータ量を記憶させようとすると頭がパンクして廃人になってしまうと思いますが、言語程度であれば問題ないです」


「それなら助かる。教科書は日本語のものを使って、この国の公用語を日本語と英語にしたいと思っていたから」


「良いと思いますよ。そもそもこの世界は英語しかないというのが異常なので」


 なんでそうなったか気になるけど聞かないでおこう。

 この世界の文明レベルが発達しないのと同じような理由だろうな。


「それでこの国、この街の玄関口がないことが問題なわけだけど…ここから地球で言う九州までを時速1200キロで走るハイパーループで繋げようと思うんだけど可能だと思う?」


「そうですね…可能だと思います。安全性も問題ないでしょう」


「私とエイドちゃんと協力すれば1日あれば完成します。地下深くで建設するのでエスカレーターが長くなりますが構いませんよね?エスカレーターの工事と定期メンテナンスはエテルノにやらせますよ」


「1日あれば出来るんだ…スゴイな(普通数年かかるよね?)参考までにどうやってトンネルを掘るか聞いても良い?」


「はい。シールド工法を使います。まず採掘する予定の場所を円形のシールド魔法で囲います。次にシールド内の岩や土などをアイテムボックスに入れます。アイテムボックス内に入れ終わったらシールドの外側を土魔法で圧縮しコンクリート以上に固くさせます。これで万が一、シールド魔法が切れても崩落しないようになります。これを一度に長距離行いますので1日あれば余裕で出来ますね」


 それ絶対、地球のシールド工法と違うっ!流石、魔法便利だわ。いや、魔力量などチート並のステータスだから可能なのであって、普通の人には無理だろうな。


「なるほど…すごいな。じゃぁ僕はリーベ王国に行って国王と話してくる。ハイパーループの駅からリーベ王国まではリニアモーターカーで繋げる予定だからその許可をもらいに行ってくるよ」


「分かりました。許可してもらえたら言ってください。それも1日あれば余裕で出来るので…あっ後、テーマパークのアトラクションに乗る前に流れている注意事項の映像みたいなものも作っておきますね。この世界の人はエスカレーターも列車も乗ったことないですからね。あっ、念の為に言っておきますがリーベ王国の国内に駅を造ることになるので、地上のある程度のスペースを使わせてもらうように交渉してください。入国審査も行いますのでそれなりのスペースが必要になると思います」


「うん、分かっているよ。ありがとうナビィ。いつも助かるよ。エイドもよろしくね」


「「分かりました」」

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