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08 ダンジョンへの準備

 0年12月28日


 宿に帰り少し休んでから夕飯を食べた。

 夕飯は肉のステーキとスープ、パンだった。

 なかなか美味しかったので満足して部屋に戻った。


 道中に狩ったウォーグ5体、ゴブリン6体どうしようかな。

 明日の準備も含めてナビィさんに聞いてみよ。

 あ…そう言えばナビィは直接脳内に話しているんだよな。

 他の人から見たら一人で会話している変人……うん、外では気を付けよう


「ナビィさん、道中に狩ったウォーグとゴブリンは冒険者ギルドで売れたりするのかな」


『ウォーグとゴブリンは常時討伐依頼です。どちらもEランクの魔物ですので討伐証明のために右耳と魔石をセットで渡せば1体あたり300ゴールドもらえると思います。銀貨3枚と小銀貨3枚ですね。』


「安い気もするけどまぁそんなもんか…耳はともかく魔石を取るのが面倒だな。こういう時こそ魔法だな」


 う~ん対象から奪うイメージで…いけそうだ。名付けるなら「スティール」だな。


「ところでダンジョンってどこにあるか分かる?」


『ダンジョンは冒険者ギルドの横にある小さな建物から入れます。建物の中に魔法陣っぽいものがあってですね…壁に階数ボタンと冒険者カードをタッチするものがあります』


「カードリーダー付きのエレベーターみたいだな」


『まさにそんな感じですね。一度自分の足で行った階までは階数ボタンを押すとそこの階まで行けるようになっています』


「ダンジョン内で他の人と出会うことってあるのか?」


『いえ、ダンジョンはパーティー毎に分かれているので出会うことはありません…マスターには別サーバーと言った方が分かりやすいかと思います。パーティー毎にサーバーが分かれているイメージですね』


「なるほど、それは助かるな。人がいっぱいいて獲物の取り合いとか面倒だから。ダンジョン内に安全地帯はあるの?」


『階段のある部屋は安全地帯です。流石に階数ボタンを押した先が安全地帯じゃないと酷いことになるので……』


 確かにワープしたら魔物にめり込むとか、いきなり魔物に囲まれるとか嫌だな。

 安全地帯があるという情報は非常に重要。何しろ1ヶ月ダンジョンにこもってレベル上げに集中できるんだから。


 そんじゃ一旦、地球に帰ってバックパックと寝袋、1ヶ月分の携行食や非常食、携帯トイレなどを買い込んで来よう。

 地球でもアイテムボックスなどの空間魔法は使えるみたいだからホント助かるわ。

 水は魔法で生成出来る。身体や衣類も魔法でキレイに出来るしホント魔法って便利。ゲーム廃人にとって最高の環境である。


 そして準備ができたら宿に戻って早めに寝るとする。

 明日からが非常に楽しみだわ。遠足前の子どもの気分。



 0年12月29日


 朝起きて宿で朝食を食べた。朝食はパンとスープ、サラダで美味しくいただいた。

 まずは冒険者ギルドでウォーグとゴブリンを換金してこよう。

 冒険者ギルドに入るとやはり朝だから結構混んでいた。


 少し待っていると昨日、対応してくれた女性職員の窓口が空いたのでそこに向かった。


「おはようございます。ウォーグとゴブリンを合計11体狩ったので換金をお願いします。」


「はい、それでは討伐証明の部位と魔石をお願いします」


 ウォーグとゴブリンの右耳と魔石を袋の中に入れて渡した。


「…確認しました。それでは3,300ゴールドで銀貨3枚と小銀貨3枚です」


「ありがとうございます。確認しました。あ、それと今日から一ヶ月程、修行のためダンジョンにこもることをご報告しておきますね」


「……はぃ?」


「それじゃ、失礼します~」


 職員さんに挨拶してから冒険者ギルドを出て、隣の建物に入ると本当に大きなエレベーターみたいな感じになっていた。

 カードリーダーのような場所に冒険者ギルド証を当てると「B1」と書かれているボタンが点灯した。

 ワクワクする気持ちを抑え「B1」のボタンを押すと光に包まれていった。

 ダンジョンがどんな感じなのか楽しみだなぁ。

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