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00 王妃陛下と記載する理由について

 誤字報告で「『王妃陛下』ではなく『王妃殿下』が正しい」といただきますが、敢えて「王妃陛下」にしています。


 確かに東洋的な考えでは「王妃殿下」というのは間違いではありません。ただし、これは中国由来の東洋的な考えで、西洋では異なります。

 西洋では、国王と、王妃に「His Majesty/Her Majesty」という同じ敬称を付ける事から、この「Majesty」を日本語意訳する際に近似である「陛下」が当てられます。

 

 実際、日本の外務省も「スペイン王国国王陛下及び同王妃陛下の訪日」や「ベルギー王国国王陛下及び同王妃陛下の訪日」と報道発表しています。

 外務省のWebサイトの報道発表から引用します。

「フィリップ・ベルギー王国国王陛下,(His Majesty King Philippe, King of the Belgians)及び同王妃陛下,(Her Majesty Mathilde, Queen of the Belgians)が国賓として訪日します。」

「フェリペ6世スペイン王国国王陛下,(His Majesty the King Felipe VI of the Kingdom of Spain)及び同王妃陛下,(Her Majesty the Queen Letizia of the Kingdom of Spain)が国賓として訪日します。」

「滞在中,天皇皇后両陛下は,同国王王妃両陛下と御会見になるほか,宮中晩餐を催されます。」


 更に大正時代に近代化の為に、この西洋の制度が日本の皇族にも取り入れられ、日本の皇族でも「皇后」「皇太后」など天皇の女性配偶者にも「陛下」が使われるようになりました。

 そうです。旧現皇室典範のもとでの敬称は「陛下」ですが、大宝律令のもとでの敬称は「殿下」でした。

 皇室典範から引用します。

「第二十三条 天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする。」

 ですのでマスコミや政府機関などでは、正式な敬称をつけた「皇后陛下こうごうへいか」と表記します。

 

 この作品の舞台である異世界は英語圏である事や上記の理由から「王妃陛下」としています。

 「王妃殿下」が正しい世界もあるかもしれませんが、この作品では「王妃陛下」が正しいです。

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