マナ・魔術についての基礎用語(マナ・組成式・オド・属性・スキル・魔法・詠唱術・陣術)
ここから第二章まで、しばらく用語説明・登場人物紹介が続きます。
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【マナ】
世界に満ちている、ありとあらゆるものの素。
魔術はもちろんのこと、無機物や空気、人間などの生物に始まり果ては火や電気のようなエネルギー、物理法則、概念に至るまで、全てのものはマナが無ければ発現・認識・存在し得ない。
【組成式】
あらゆるものを構成する、設計図のようなもの。
目に見えるものから魔法、エネルギー、物理法則、概念や思想に至るまで、全てが組成式で成り立っている。
組成式はマナによって編まれ、マナを消費して機能する。
【オド】
マナを生み出す、核となるもの。
我々の目の前にあるものが常に存在し、突然消えたりしないのは、そのものを構成する組成式を維持し得る量のマナが、オドにより生み出され続けているからである。
魔術で生み出された土や水等がその内消えてしまうのは、組成式がマナを消費し尽くし、崩壊してしまうからである。
【自然属性(火・水・風・土属性)・無属性】
マナが持つ5つの性質。
火・水・風・土属性については、想像に難くないと思われるので説明を省く。
無属性は自然属性と対になる属性で、自然ではない、つまり奇跡や空想、内(=体内・生命)に関与する属性である。
具体的には、一般的な生物や急速な治癒、洗脳・呪いなどの素となる。
【複合属性・複合魔法】
複数の属性を組み合わせる事で生じる性質のこと。
複合魔法については、別項を参照のこと。
※その内投稿する予定
以下に、複合属性を列挙する。
水×風 = 氷
風×土 = 重力
火×風×土 = 電気・磁力
【魔術】
マナを用いて、森羅万象や奇跡を引き起こす力。
自身の組成式の維持に必要な量以上のマナを生み出せるオドを持った存在が、魔術を行使できる。
なお、魔術を使用しすぎると一時的な体調不良に陥る場合があるが、これはマナが欠乏して組成式の維持に支障が出るためである。
マナが元来持つ性質のまま発動させる魔術をスキル、組成式に落とし込んで発動させる魔術を魔法と呼ぶ。
【スキル】
魔術の一種で、マナが元来持つ性質のまま発動させたもの。
魔法と比べてタイムラグが発生しないという利点があるが、威力は低く、長期間発動すると大量のマナを消費するという欠点を持つ。
【魔法】
魔術の一種で、組成式に落とし込んで発動させたもの。
魔法は規定の形の組成式を組んで鍵を作り、魔法を体系化したシステムに存在する鍵穴に合った結果を引き出すことで発動する。
スキルと比べて大規模な魔術を行使できるという利点があるが、速攻性が低いという欠点を持つ。
発動方法には、詠唱術と陣術の二つがある。
【詠唱術】
魔法の発動方法の一種で、口頭で呪文を唱えて発動させる方法。
声に込められたマナにシステムが反応するため、使用する言語に制限はない。
発音だけで完了するため手っ取り早さが利点であるが、発動する魔法によっては詠唱に膨大なマナを使う。
また、口頭で発動するという性質上、複数の魔法を同時に発動する事は困難である。
【陣術】
魔法の発動方法の一種で、魔法の組成式そのものを書く事で発動させる方法。
発動には線と円が使われる他、魔法文字と呼ばれる文字を使用する。
他の文字で発動しないのは、意図せずに魔法が発動するのを防ぐためである。
術者自身のマナ使用量が極めて少ない事と、同時に複数の魔法を発動できる事、補助式を用いて発動タイミングを任意に調節できる事など、数多くの利点がある。
一方で様々な制約があり、実戦での使用は難しい。詳しくは別項を参照のこと。
※その内投稿する予定