3.スカートめくり
「テストかー、マジで憂鬱だわ俺。絶対平均取れないもん」
「ちょっと勉強すればとれるって」
うしろの席から俺に話しかけているのは田中。気さくで明るい良いやつだ。
「そのちょっとが出来ないんだっての!はぁ、この荒んだ気持ち、加藤さんを見て癒されよう」
「あんまりジロジロ見るなよ。変態だと思われるぞ」
加藤さんというのはクラスで一番人気のある女子だ。頭もいいし外見もいい、性格もいいと完璧女子として有名なんだ。
「変態で結構!そんなことで加藤さんの一挙一動を見逃すわけにはいかないんだ!」
「なに言ってんだか」
加藤さんか、今まで特に話したこともないし異性としても見たことはなかったからなあ(かわいいとは思ってたけど)。......そうだ、じゃあ加藤さんで超能力を試してみようか。
「浮かべ」
「え?なんだって?って、うおおおお!」
「キャアアアア!!!」
バッ、と加藤さんのスカートが上にめくれあがった。パンツが見えるかなと思ったけどなんか黒いパンツみたいなのを履いてて見えなかったな。
「な、なんで⁉︎誰もめくってないよね!」
「めくってないめくってない!風じゃないかな多分!」
「え?でも風なんて吹いてないよね......」
「神風だ......神の思し召しだ......」
教室は少し騒然となったがチャイムが鳴り、授業が始まったことで静けさを取り戻した。めくれあがったのは不思議だが、まあ風なのだろうとみんなは納得していた。
本当は俺の超能力なんだけどね。そうやって言ったらみんな何て言うかな?やっぱり殴られたりするのかな、言わないけど。
石より重いから出来ないかなと思ったけどスカートっていう浮かびあがりそうなものだったから多分出来たんだな。




