金髪少女が生まれるまでの話
私は一時期金髪にしていたことがある。
何故かというお話をしていきたい。
そもそも金髪になる気は無かった。
私は、グレーアッシュというものに憧れていた。
当時、ピアスもバチバチに開けていて、グールに憧れていた。
かっけぇ。
これだけで憧れていたのだ。
夏休みを利用し、ワクワクで美容院に行った。
しかし、私は何度も黒染めをしていたため中々髪の毛が染まりにくくなってしまっていた。
勿論、グレーアッシュにするには一度髪の毛を脱色しなければいけない。
脱色の段階では上手く行ったのだが、その後色を入れるのに苦労した。
主に美容師さんが。
そして、出来上がった髪の毛をみて絶句した。
あれ?お婆ちゃんやん。
美容院さんの顔をみると、目を合わせてくれない。
なんとなく気まずいまま会計を済まし、颯爽と美容院を後にした。
家に帰って、
母はアンタ髪の毛どうしたん?
と言ってきた。
これが流行りやねん。
と誤魔化したが、流行っていない事など一目瞭然である。
しかし、見慣れてくると結構いい感じに思えてきた。
ピアスを付け、自撮りをするといい感じに思えてきた。
その自撮りを友達に送ると、
お婆ちゃんやんwwwww
ときた。
私は絶望した。
ああ、やっぱりお婆ちゃんなんやと。
それからもう一度別の色を自分で入れたが入らず、黒染めを使い黒に染めた。
しかし、脱色が強烈なため、黒に染まらず金髪になってしまった。
お婆ちゃんよりマシだが、まぁいいやと思いバチバチの金髪オカッパ少女が爆誕したのであった。